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4-3 異性が苦手(1d6:4) 1-1 君は風邪を引かない INT-1 CON+2 【設定】 精肉屋の少年。 だがあまり肉屋のイメージがつくと格好がつかないので今の学校の周囲には隠している。 高校デビューで遠くの学校に電車に乗って通っている。 子供の頃から体力だけはあった。 毎日肉の下処理をさせられたり、家にいると手伝わされるしあまり肉の匂いをつけたくないので、 なるべく家にいる時間を短くしている。 そんなこんなで仲のいいグループは夜遊びするような不良めいたグループだ。 明るく振舞っているが、もともとさほど明るいタイプではないため、真の意味で馴染めているのかは自分ではわからなかった。 周りに合わせる意味もあって金髪に染めてみた時には父親に思い切り殴られた。 母親が悲鳴をあげ、まるでドラマのようなシーンなのに心は凪いでいた。 別に、反抗の意思も、特別な思いもない。ただ、そうした方が周りとうまくやっていけるからそうしただけ。 それからあまり父親とも話さなくなったし、母親もどう接していいかわからずおずおず話しかけてくるだけになった。 友達は似合っていると褒めてきた。 それだけ。 友達とともに遊んでいて、女を抱いた時も、なんだか性器が牛の肉を合わせたものに見えて吐き気がした。 生臭いし気持ち悪いし、ぶじゅぶじゅと液体をこぼしていて、こんな穴に入れる気持ちにとてもじゃないけどなれなかった。 何がいいんだろう。 勃つものも勃たず、そんなお前が悪いと言われた。 臭いものとセックスをできなければ肉に責められるのがひどく滑稽だった。 そもそも女は苦手だ。 肉屋というだけで馬鹿にしてきた小学校の女を突き飛ばし、自分が悪者のように扱われたことが始まりかもしれない。 守られて当たり前という顔をして、臭いにあってもいない香水をまとい、さも自分は価値があると言わんばかりにしなだれ掛かってくる。 肉のくせに。そう思うと少し心が梳くのを感じた。 アイデンティティが何かと聞かれたら何もない、灰色の人間と答えた。 色がない。これだけ派手な色にしたところで、世界の一切は変わらなくて笑えた。 そんな中で、その赤だけが強く視界に入ってきて、たちまち世界は緋色に染まった。 電車で見かける同い年ほどの少年に、人生が変わるほどの、初めての恋をした。

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