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楮　綾瀬（かみたに　あやせ） 38歳/麻酔科医　 一人称：僕/私　二人称：君/貴方 職業ベース：医師（基本P48）より一部変更 医学、応急手当、信用、説得、精神分析、生物学、図書館、薬学 以下全て【紡命論とシンギュラリティー】のHO2の秘匿に抵触します。 特徴表 2-8 芸術的才能　稽古事を小さいときに習っていたか、実用ブログなどで人気を博している。任意の＜芸術＞1つにINT*3％を加える。 →＜芸術＞ティータイム……紅茶を上手に淹れられたり、茶葉に会うお菓子を選んだり出来る技能。セッティングとかもできる。インスタとかにオシャレな写真が上がっているがタグとかはつけていないので知られているというほどではない。紅茶に関することは幼少期から習っていたらしいが、趣味としてずっと続けている。 4-8 大切なもの（D）　他人には価値のないものだが、大切な品物をいつも身に着けている。失った時には1/1D8の正気度ポイントを失う。（興味ポイント+50） →左手に銀色の腕時計をしている。これは医師になった時に父親に贈られたもの。その文字盤の裏、腕に当たる部分に西暦と日付が刃物で刻まれている。初めて死神としての仕事を終えた日に彫り込んだもので、若かった綾瀬の覚悟そのもの。 （手術中などは腕から外してどこかにしまっているかもしれません。衛生的に問題のないときは常につけています） 明日輝総合病院に勤める麻酔科医。常に柔和な笑みを浮かべており、落ち着いた口調で話す。 麻酔科医としての腕は相当なもので、多くの医師に信頼されている。指名を受けて出張に出ることも少なくない。 29歳で麻酔科医になってからずっと明日輝総合病院に勤めており、今年で38歳。美しい顔立ちと穏やかな性格にも関わらず、一度も結婚もせず浮いた話がないのは仕事が恋人だからとかそもそも人格に問題があるとかいろいろ言われているが、実際どうなのかは定かではない。 趣味はアフタヌーンティーで、紅茶を淹れるのが得意。デスクの下の引き出しから茶葉の缶が出てくる。 糖分補給は大切ですよ、などと言ってお菓子を差し出してくるが大抵お茶菓子。ちょっとでも座ると紅茶を淹れてくる。 考え事をするときに文字を目で追っていると落ち着くらしく、よく小説を読んでいる。内容は一貫性がない。 楮家は『白き蛇の死』の一族のなかでも、代々多くの『死神』を輩出してきた家系で、綾瀬の父も麻酔科医で『死神』である。 父は家系の役割について綾瀬自身に継ぐかを選ばせてくれたため、その在り方について長く考える時間を経て、医師を志した。 綾瀬が死神になることを決めたのは高校生の頃であったが、躊躇いも迷いも多くあった。安楽死は最上の医療たり得るのか？人は長く生命を繋ぐことを医療に望んでいるのではないか？ 考えてもそう簡単には出ない答えであったが、海外の医療現場や、実際の安楽死について、国内のホスピスなどを見て周り、考え、『安楽死』、つまり死期を早めることを目的とした医療と、『尊厳死』、つまり死期の引き延ばしをやめる医療との違いについて再び長く考え、思い悩むことになる。 そして綾瀬は『苦しみを取り除き、きちんと患者自身が自ら準備をし、別れを告げる道を選んだのなら、それこそが本当の尊厳死ではないか？』という答えを見出すことになる。 世間で言われている『尊厳死』とは違う意味合いだと解った上で、患者の意志と尊厳を守り、きちんと送り出すことを最上にして『最終手段』の医療と信じて『死神』を志した。今もその気持ちは変わっていない。迷った若い頃の気持ちも忘れぬように抱いたまま、医師として生きている。 29歳で麻酔科医となり、その年に最初の仕事をする。…慣例通り白蛇は何も教えてくれなかったが、自らとほぼ変わらない歳に見えたその患者のことを、今もずっと覚えている。 『死神』として、見送り続けた患者の数は、18人。老若男女問わず、彼等の顔をいつまでも忘れることはない。 一方で麻酔科医として手術に携わり、間接的に命を助けた患者も多く存在する。 『死神』としても、麻酔科医としても、誇りと責任感を持って医療現場に立っている。 『白蛇』について、慣例で『死神』に何も教えないことに若干の不満があるが、自分以外の『死神』を巻き込むこととなるため、声を上げるに至ってはいない。見送るものとして理由は知っていていいと思っているが、多く苦しみを持ちたいとでも言うようなこの考えは、流石に変わり者の思考だろうと理解はしている。 今回患者がいなくなったことで多少動揺はしているが、生きているとは思っていないため、新たな秘薬を送られたことにやや戸惑いを隠せないでいる。 彼女が未だ生きて苦しんでいるのなら自分は仕事を完遂する必要があるが、遺体がなくなったという事件なら自分は知っていることがあまりにも少ないため、どう探すべきか考えあぐねている。 顔だけは覚えている。自分はきちんと彼女の『死神』であれたのだろうか。 彼女がどこに居るのか。死んでいるのか。生きているとしたら、苦しんでいないか。それだけは突き止めなくてはいけない、と思っている。

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