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祁答院 明鐘 22歳 男 遺書屋(コロシビト) 小卒で院卒 口が悪けりゃ性格も悪い、品性下劣な男。顔しかいい所がない。煙草は吸わない。 酒に弱いくせに呑むのが好きなのでよくベロベロに酔っ払って知らん女引っ掛けてワンナイトするが酔ってる時の記憶全部消えるタイプの人間なので大体覚えていない。｢帰れブス！｣とか言って追い出す。 両親は2人とも死んだ。 幼少期は、典型的な男尊女卑人間であった父親が毎日母親に罵声や怒号を浴びせたり、暴力を振るっているのを間近で見ていた。 父親は明鐘に暴力を振ることはなく、｢母さんのような人間にはなるな｣とだけ明鐘に言い聞かせていた。だが明鐘は優しい母の事が大好きだったのでいつも傷だらけの母親の手当をしていた。 一緒に買い物に行く度に｢パパには内緒ね｣とおやつを買ってくれた母親。明鐘の目の色を｢とても綺麗よ｣と褒めてくれた母親。小学校の帰り道に転んだ明鐘が泣きながら帰ってきたら｢早く傷が治りますように｣とキャラ物の絆創膏を貼ってくれた母親。明鐘にとっては母親が自分の家庭の全てだった。 いつも帰りが遅く、出張も多かったため中々家にいない父親に対して子供ながらに嫌悪感を抱いていた。 明鐘が13歳になったばかりの頃、父の行き過ぎた暴力に母親が泣きながら許しを乞う姿を見て、｢このままじゃ母さんが殺される｣と思い衝動のままに台所にあった包丁で父親を刺殺した。母親の目の前で無表情のまま何度も父親を刺した。 ｢これでやっと母さんが救われる。もう怪我をする事もないし泣かされる事もない。ずっと2人で生きていける｣と思いながら母に視線を移すが、笑顔になってくれると思っていた母は、恐怖と絶望で歪んだ目で明鐘を見ていた。 その後は母親が直ぐに警察に通報。明鐘は精神鑑定を受けた上で少年院に入る事となった。 少年犯罪として世間では大きく取り上げられるが、まだ加害者が少年であったことや、荒んだ家庭環境が明るみとなり、刑期は短かった。 母親は少年院にいる明鐘に定期的に手紙をくれた。自分を待っている母親のために少年院をいち早く出所しようと模範囚として刑期を終えた。 HO1とは少年院で出会う。自分が犯した罪を楽しそうに話すHO1を変な奴だと思っていた。そのため話半分で聞いていた。 17歳で出所し、母の待つ家に向かった。だが向かった先にあったのは母の首吊り死体だった。残された遺書には“社会の冷たい目に耐え切れなくなってしまったこと”や“明鐘を1人だけ残してしまうことへの謝罪”などが描き綴られていた。 大量に残された日記により、母親が父親の数々の暴力の証拠を録音などで残していた事、父親と離婚をし親権と慰謝料を貰い、明鐘と2人で暮らすつもりだった事を知る。そこで明鐘は｢自分があの時父親を殺さなければ今頃母親と共に幸せに暮らせていたのではないか｣と思い知り泣き喚いた。 その後は母親の残した貯金を元に一人暮らしを始める。だが色々ありすぎたことで見事に性格がねじ曲がり今に至る。 最初はガソスタやコンビニでアルバイトをしていたがすぐキレるので客と喧嘩してクビになり続けた。 そんな中少年院で出会ったHO1と再開し、遺書屋の話を持ち掛けられる。 ｢自分はもう人を殺してしまっているし、自分が殺しをしても悲しむ家族もいない。だからこんなクソみてぇな役割は俺が引き受けてやる。｣と言い、遺書屋になることを決めた。 殺す時は基本銃殺にしている。1番苦しまずに死なせられるので。

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