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「久峩 愛華(くが あいか)・・・オカルト作家でござる・・・。」 普段は聖域(家)に籠って創作活動をしている。 たまに資料を集めるために曰く付きの物件を調査したり、心霊スポットを探索したり。 たぶんそんなには売れてない。 経歴 小さい頃、父親からプレゼントされた絵本をきっかけに、怪談話やオカルト話が好きになった。 小学生の時、久我家でペットとして子猫を飼い始めた。 両親はよく懐いた子猫のことをとても気に入り、猫の世話にかける時間が増えていった。 愛華は自分から両親を取られたと感じ、その猫のことが嫌いになった。 そんな時、以前に読んだ絵本の内容を思い出した。悪い霊が猫に化け、飼い主をたぶらかし、やがて不幸にしてしまうという怪談話だ。 あの猫もきっと悪い霊に違いない。そう考えた愛華は両親が外出している際に猫をおもちゃ箱に閉じ込め、庭に埋めて殺害した。 それから彼女の家には不幸ごとが数多く起き始めた。 父親の事業が急落、両親は喧嘩が原因で離婚、しばらく母親が女手ひとつで愛華を育てていたが、愛華が高校生の時に病気で入院。 愛華はアルバイトを掛け持ちして学費と母親の医療費を稼ぐ決意をする。しかし、いくらなんでも金が足りなかった。 そんな時、再び愛華に転機が訪れる。彼女がネット上で気まぐれに書いたオカルト小説が有名出版社の目に止まり、本を出版することになった。 本はある程度売れ、お金の問題は多少改善されたが、今後もお金を稼ぐために執筆活動を続けることになる。 オカルト本は売れる一方、それ以外の小説などはほとんど売れず、愛華はオカルト作家として名が売れていった。 愛華はオカルトや怪談の話をするとき、あの猫のことを思い出す。 ちょっとした影が猫に見えたり、毎晩のように巨大な猫に頭から食べられる夢を見たり、近所に猫カフェができたり。 それでも母親の医療費と生活費を稼ぐためには書かなくてはならない。 今日も彼女は猫の影を見ながら執筆を続けている。 好きな物 ハーブ、母親 嫌いな物 猫、猫が好きな物全般

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