タグ： 阿辰 ハピ卓メモリアルパーク

ジェレミアは生まれたばかりの時に、何らかの神話生物によってレインと引き離されて、海外の孤児院に放置されたあげくに忘れられたんだけど、その孤児院が酷い場所だった。 職員が子供たちにストレスとか鬱憤をぶつけるような孤児院で、支援金や寄付金は殆どを自分等の懐に納めてしまうような職員ばかり。当時ジェレミアには弟のように可愛がっていた自分より年下の少年がいたんだけど、それを知った職員は「お前が拒否したらあの子を殺すよ」などと脅して殴る蹴る等の暴力を頻繁に振るうようになった。 それまでもいくらか暴行は受けていて、抵抗はしていたんだけれどそれを期に全く抵抗もしなくなり、職員の思うようにされてきた。ジェレミアには名前がなかったから「名無しのガキ」なんて呼ばれながら、それでもちゃんと返事していい子にしてた。 けれど、そんな暴行で周りに目も配れないくらいに余裕のない精神だったジェレミアが職員に言いつけられて掃除をしていると、弟のように可愛がっていた少年が、死んで放置されているのが見つかった。その体には暴行のあとがいくつもあった。 こうなるまでに気がつけなかった自分を憎むのと同時に、自分が我慢して来たことが全て無駄だった事を知り、ジェレミアは人を信じることや大切にする事をやめた。 結局この少年の死によって孤児院の劣悪さが公になり、孤児院は潰れて廃業、職員は全員逮捕された。 おおよその孤児たちはその後里親に引き取られたが、すっかり目付きの悪くなったジェレミアには引き取り手がなく最後まで残ってしまい、修道院に引き取られることに。ジェレミアの名はそこで授かった。 修道院で修道士の見習いを始め、神がどうこう教わったけれど少年を救ってくれなかった神なんて居ようが居まいがジェレミアにとって関係なくて、信仰も浅く、兄弟達と深く関わることもせずな彼に手をやいていたところで、同じ系列の日本の修道院に、顔の良く似た性格が模範的な子がいると判明。 こっそり行った検査の結果二人が双子だということがわかり、親族に会えば少しは心も休まるだろうと日本に行くよう言われ、ジェレミアは日本に向かった。 しかしそこにすでに弟の姿はなく、行方不明だと知らされる。 双子の弟にすら自分を拒絶されたような気分になりながらも、まだ見つかる可能性もあるからと引き止められ、日本に留まっている。 孤児院が潰れた時、里親に名乗り出てくれる人がいたらきっともう少しましだったんだろう。 もらい手がつかなかったことで自分に自信もないし愛も感じなくなってしまった。 修道院も引き取り手がないからって押し付けられるような形で入った。 【Gift】同行者：向山海斗・町田日向 なんだ、そんな所に居たんですね。レイン。

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