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高校２年生。成績はお世辞にもいいとは言えず、努力をすることもない劣等生である。 交友関係は広く、クラスメイトとの仲は良好。いつも友達に宿題を見せてもらっている。 性格は非常に楽観的で、面倒くさがりだが、遊ぶことには積極的。努力を嫌う傾向にある。 何事にもやる気を見せず、適当な結果ばかりを出しているため、彼と交流の少ない大人や教師からは何もできない人間だと思われているが、時々核心を突く発言をしては慌てて訂正する様子が見られ、同級生のなかには、実はそんなに頭悪くないんじゃないか？と思っている者もいる。 しかし、そのことを指摘されても嬉しそうな顔をしない。むしろ鬱陶しそうな表情で否定するのだ。 ー裏（過去）ー 彼は優等生だった。何事にも興味を持ち、どんどん知識を吸収していく。 当然成績もよく、クラスメイトからは羨望のまなざしをもらっていた。しかしクラスになじめているとは言えず少し浮いた存在だった。 でも、彼には親友（女の子、かわいい）が一人クラスにいたからそれでよかった。 思い描く将来のために、まずは教師からも期待されている県内トップの高校への進学に向けて頑張ろう...！と思っていた。 "その日"は何の前触れもなくやってきた。いつも通りの休日。夕方、買い物をしに外に出るとひどく慌てた様子のクラスメイトに出会った。聞けば（藍人の）親友が誘拐された、助けてほしい、とのこと。当然助けようと考えたが、彼は何も考えず一人で助けに行くほどには動揺していた。 助けは、間に合わなかった。彼女は自殺していた。誰が呼んだのか警察が来て、呆然としている間にその場の処理は終わっていた。 気づけば、小さな紙きれが手に握られていた。彼女のメモだろうか。そこに書かれていたのはこんな内容。 「藍人くんへ 　　　　　ごめんね。 　　　　　きれいな体でいられなくて」 彼は察した。 後から知った。元凶は二人の仲と彼の才能に嫉妬したクラスメイトだった。 自分ではどうすることもできなかった。優等生なんて何の助けにもならないどころか、むしろ...。 彼の心は耐えられなかった。こんなのあんまりだ。彼は今までの人生を呪った。

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