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6-6 急速な回復力（回復するとき、成功値に+1） 　飛張大学社会学部史学科の4年生。専攻は考古学・古代史学。遺跡から読み解く古代スポーツ行事についての卒論を書いた。卒業後は石川県の博物館への就職が決まっている。もう競技は辞めてしまったが空手道黒帯、また大学陸上インハイの関東大会に出場しているスポーツ好き。 　円という妹がいる。 　大人になった彼女の本質は共感。友人に、仕事仲間に、すれ違った何の縁もない人に、場所に、歴史の遠く深くの生き物に思いを馳せてはその感覚を同様に味わえるよう努力する。 　そして、どれほど努力しても同様に、完全に理解することなんてできないことを知っていた。 「守沢南です。どうぞ、よろしくお願いします」 「かなざわ歴史博物館にご来館いただき誠にありがとうございます。ただいま春休み特別展示といたしまして……」 「大学ももう卒業かあ……あっという間だったな」 「きっと色々思うところがあったんでしょ？　大変だったんだね」 　約束は桜の木の下で　2022/04/10 　最後の葬式　2022/06/14 　以降は該当シナリオのネタバレを含むので未通過者は読まない方がいいです 　無事に人に戻った山岡とも友達のまま、ときどき会いに行っておしゃべりしている。飛張大学に進学した。 　幸長とは近々会うことになるかもしれない。 　卒業後、空手は辞めた。ずっと練習してきた武道を、正当防衛とはいえ防具をつけていない相手に攻撃手段としてぶつけたこと、およびそのせいで金髪の男を命の危機に晒させたことから、もう自分には鍛錬の資格がないとすら思っている。代わりに陸上を始めた。走ってる間はいろいろなことを忘れられるので気が楽だったからだが、やがて純粋な陸上の楽しみに目覚める。 　幸とはしばらく連絡を取っていないけど元気にしているだろうか。恋人としてはうまくいかなかった。もうなんで恋をしていたかも、そもそも恋をしていたかすら朧気だ。それでも隣にいるとたまに聞こえるあの歌声は当時の私の心に寄り添って、部活で試験勉強で、疲れたとき私を癒してくれるものだった。あの音が、いまでも誰かの支えになっていればいいなあと、月に一度ほど彼のことを思い出して息災を願っている。 　陸上部にゼミでのフィールドワークに、多忙な大学生活を送っていた。忙しいけどときどき空を見上げる時間くらいはあった。その時彼女は何を思い出すのだろうか。葉桜が光を通してキラキラと輝いている。 　ずいぶんと遠くまで来てしまったものだ。ここ最近は泣いてないなあとふと思った。 　桜シナリオとは一切関係なく、大学で新しい友人を作って前向きに生きているでしょう。 　大学で知り合った彼氏がいてもいいかもしれません。 　最後の葬式 　●後遺症※任意※ 　PLがダイスロールを行う際に、ちらっとPCが上を見るような動作が発生する。 　任意のタイミングでも構わないが、主にSANcの失敗の際でも良いだろう。 　 　名前のわからないライトグリーンとライトピンクのあなたに背中を押されて今私はここに立っている。 　私は守澤南。大切な人と出会えてよかったと思っているよ。

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