タグ： 大正グロテスキズム

▶︎作家ベース（6版） 職業技能：オカルト、芸術（トリビア知識、詩的表現など）、心理学、説得、図書館、ほかの言語（英語など）、母国語、歴史 ▶︎ステータス APP、INTのみ個別振り直し ----- ▶︎猿川 心次（さるかわ しんじ） 筆名を猿川 吾心也（さるかわ あこや）。 文士として東京の浅草区に居を構えていたが、昨年の関東大震災の折に焼失し、以来友人や女たち、パトロンの家を転々としている。 気風が良く快活としており、面倒見も良い……といった性格だが、一方で好奇心が強く後先を考えないきらいがある。理性的でありながら刹那的で、危ない橋を好む姿は苛烈で退廃的な破滅願望とすらとれるだろう。人好きのする明るさと歯止めのきかぬ危うさの二面性を持つ男。 大学を中退後、記者として働きながらのらりくらりと兵役逃れをして暮らす。現在は記者の仕事も辞め大した稼ぎもない中、なんとか文章を書いては糊口をしのいでいる。その癖金遣いは荒く遊び人。将来への不安はない。ただ筆をとり続け、一発当たればよし。のたれ死ぬならそれまでである。 文士としての猿川は反自然主義的な立場をとる。作品として、『心の猿』『胡乱』など。 猿川にとって文学とは、己の内の狂気を曝け出す手段、そして自己表現に他ならない。 最近は関東大震災などの社会不安を背景としたプロレタリア文学を読むのに嵌っているようだ。 開業医の父と同じく医者の兄を持つ。自身もまた医者としての成功を望まれていたが、文学に目覚めてからは放蕩息子と成り果てる。しかしそれが許されているのは次男坊という立場と猿川の気質ゆえであろう（諦められているともいう）。現在は援助なども一切受け取ってはいない。 実家を離れ久しいが、歳の離れた可愛い妹とは今でも時折会っているようだ。 友人の精神科医・青山茂赤とは尋常小学校からの長い付き合い。詐欺師めいた青山の生業や彼の気質を「面白い」といたく気に入っており、今でも階川病院へ足繁く顔を出している。余談だが、吾心也（あこや）という筆名は、青山の名・茂赤（ありか）の響きを気に入ったため、頭の文字と文字数を勝手に拝借したそうだ。 最近は専ら自身が体験したとされる不可思議な出来事を元とした作品の発表を続けている。 奇怪さ、突破さと不可解な恐怖から話題を呼んでいるが、あまりに荒唐無稽であるため実体験であるという話を信じるのは難しいだろう。 一人称：己（おれ）/二人称：お前さん、あんた ----- ▶︎恣 ほしいまま。かって気まま。 ▶︎心の猿 (「心猿(しんえん)」の訓読み) 煩悩(ぼんのう)、妄念のために情意が乱れて落ち着かないことを、猿の挙動がせわしく騒がしいのにたとえていう。 -----

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