タグ： 片鱗HO殺人鬼

「僕の名前は、茜です」 「好きなことは、分からないですけど……翠くんの好きなものなら、僕も好きです」 「翠くんが待っていますので、ないです。話は、それだけですか？(これから帰るところで『この後時間はあるか？』とモブに聞かれた事に対しての解い)」 「僕は翠くんのものですが、翠くんは僕のものではないですよ」 「翠くんが居れば、他には何もいりません。ですが、翠くんが僕をいらないと言うならば、僕はいなくなりますので」 「新しい絵を描かれたんですね。僕にも見せてくれますか？……はい、とても綺麗で、素敵な絵です」 物静かで独特な、不思議な雰囲気をもつ。翠煙を害する全てから守ることを存在意義として産まれた事もあるため、翠煙のことを何よりも優先して行動している。ただそれは強い愛情があるからとかではなく、茜にとってはそれが自分の産まれた理由であり"当たり前のこと"であるからだ。偏愛主義に近い。他の誰かにその異常性を指摘されても、疑問を抱かないし理解しようとしない。 翠煙の望むことならなんでも受け入れたりと受動的で、自主的に動くことはほぼない。例外として翠煙に害する存在が出たならば能動的に躊躇いなく行動できる。 自分がやりたいと思うことも特にないので、仕事は翠煙の好きなものということで植物園の職員に就く。一応、事情(他に身寄りがいない、精神的理由で学校に通いたくないなど当たり障りのない理由)を話せばスタッフではない身内でも休憩室ならば使っていいと快く受け入れてくれる職場環境や、翠煙の苦手なタイプの人間はいないかなどの最低限の下調べくらいはしてから就いている。景観の為に剪定した草花や枝 木などは綺麗なものを選別して持って帰り翠煙のテラリウムの材料としてあげてるかもしれない。 苗字は結局のところないが、流石に現代社会ではそれは通用しないので翠くんの苗字を借りて水卜姓を名乗っている。同じ苗字ならば一緒に住んでてもおかしいとは思われないだろうから。関係性を聞かれたら親戚だと答えている。 翠煙に願われた結果いる存在であると自分を認識している為、翠煙からいらないと言われたら「そうですか」と全て受け入れ、誰にも見つからない場所へひっそりと身を隠し静かに衰弱しそのまま息を引き取るつもり。死期を感じ取って誰にも見つからない場所に身を潜めに逝ってしまう猫ちゃんに似ているね。

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