タグ： 桧垣 クトゥルフ

イメージフラワー：芙蓉(花言葉『繊細な美』『心変わり』) イメージカラー：水色(#bce2e8) ※かなりセンシティブな内容を含むCSです。 【キーワード】 名前、能力値の振り方、黒髪黒目、17歳、ずぶ濡れ、夏服の少女、不機嫌 名前---名前は私が今まで会った中で精神的に最も美しいと思ったひとと、容姿的に最も美しいと思ったひとから一字ずつ貰いました。 能力値の振り方--手の加えられていないありのままに美しさを見出すため、ダイスもシナリオ指定の高POWが出るまで全体振り直しをし、能力値の個別振り直しや入れ替えは行っていません。 黒髪黒目---意志の強いまなざしの印象的な、不器用で、人より少しだけ異質な雰囲気を纏う黒髪の少女。 黒髪は濡れると烏の濡れ羽色と表される。 背は高すぎず低すぎず、地頭も良いわけではない。 吸い込まれそうな大きな黒い瞳で何もかもを見逃すまいと世界を睨んでいる。 17歳---『17ANS』という漫画作品より。(EDUもちょうど11だった。) 私が初めて読んだ青年アダルト漫画で、恐らく父親が実家に置きっぱなしにしていたもの。 ガラス扉の本棚から一冊一冊持ち出して、布団の中で家族の誰にも知られないように読んだ。 あの背徳感と、謎の美少女として主人公の前に登場する杏というヒロインの奔放さが忘れられない。 私の美しいと感じる女の生き方のベースにある。 愛とセックスに生きる彼女は私が決して真似できない位置におり、色褪せず永遠の少女性を象徴している。 ずぶ濡れ---美術館を訪れようとしてにわか雨に降られ、濡れ鼠で来館する。 雨はすべてを洗い流すもの。透明だけれどその成分には空気中の塵やゴミが混ざりあい溶け合い、その実不潔なものである。 きれいはきたない、きたないはきれい。 真っ白にブルーの夏服をしとどに濡らし、裾を絞りながら悪態をつくのかもしれない。 夏の火照った身体から蒸発する雨が体温を奪い、首筋を冷やしていく感覚は不快だ。 夏服の少女---夏に「死」を最も近く感じる。 これは恐らく私の生まれが広島ということに強く由来する。 子供の頃から戦争の記憶を刷り込まれてきた。 夏服で瓦礫を運ぶ少女たちは死のコンマ一秒前に存在した美しいものであり、それを奪った光は恐ろしく許しがたい。 永遠に失われたものたちに、わたしは祈り続けてきた。(あるいは、そうするよう仕向けられてきた！) 不機嫌---私の創作の原点が怒りであることに共鳴して、怒りという感情にも鮮烈な美しさを感じる。 蓉子はこの世界の何もかもに苛立っている。 遅れてはじまった生理にも、うだつのあがらない彼氏にも。 流行り物に飛びつく友人にも、それに迎合する自分にも。 持ち帰らなければならない教科書にも、歩き癖のせいでいびつに削れたローファーのかかとにも。 遅くまで働き詰めで朝起きてもこない母親にも、「家族と一緒にいると元気が出る」とさも一般的な事実であるかのように言う父親にも。 やかましく鳴くアブラゼミにも、突然降りはじめた強い雨にも。

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