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　空木 宥人(うつぎ ひろと)とは、シナリオ「狂愛すべからず♡」の登場人物である。特徴は「君は風邪を引かない」と「影が薄い」。参照職業は「スポーツタレント」。 【概要】 　大学を卒業したばかりの23歳。在学中は、昔からかけている眼鏡以外に特筆すべきものがない地味な容姿をしていた(卒業後、髪を黒から灰色に染める)。一人称は「俺」。 ※以下、シナリオの重大なネタバレを含む 【妄想】 　大学時代、人生で初めてできた彼女を親友(だと思っていた人)に寝取られる。さらに開き直った彼女に「扱いやすくて便利なだけ。存在感もないし物足りない。キープには良かった。」という理由で振られたことにより、男としての自尊心とメンタルをズタボロにされた。ショックのあまり衝動的に夜の街に飛び出し、自暴自棄のまま居酒屋やバーを7〜8軒ほどハシゴし、前後不覚となったところを知らない男に持ち帰られ、そのまま乱暴に抱かれた。それが「野々河春人」だった。 　何を思ったか、宥人は春人との行為に依存するようになってしまい、以降頻繁に会うようになる。……気付けば半同棲を始めており、春人を「彼氏」だと認識し、強く慕うようになった。 　春人は経済的に苦しい生活を送っているらしく、頻繁に金銭を求める。支えていくためには、それなりの収入を確保する必要があった。 　宥人は現在、自分の身体を売り、さらにその姿を不特定多数に晒すことで莫大な収入を得ている。一日何件でも依頼を受け、どんなに汚らわしい男が相手でも、どんな苦痛を強いられても懸命に体を張る。痛い。涙が出る。吐きそうになる。それでも、愛するあの人のためなら耐えられる。 　なお、春人に対し、自分の収入源をはっきりとは伝えていない。 【現実】 　大学時代、宥人には親友と彼女がいた。 　……しかし事実上、宥人は彼女の所謂「キープ」のような存在であり、彼女が想いを寄せる本命の彼氏、それこそが自分の親友(だと認識していた男)であった。宥人はその事実を知らないまま、一方的に彼女を自分の「恋人」であると思い込み、尽くしてきたのだ。 　彼女の方は「どこまでも都合の良い存在」でしかなかった宥人に飽きていき、ついに煩わしく感じるようになった。そして本命の彼氏(宥人の親友)と手を組み、宥人を自分から突き放そうと計画をした。 　そしてついに計画は実行される。 　親友と彼女に裏切られる形となった宥人は、精神に大きなショックを受け、錯乱状態に陥る。前後不覚のまま、自分を“捨てた”彼女に対し、殴る蹴るなどの激しい暴行を働き、現場にいた親友からの通報を受けて警察に保護された。 　この時、宥人は精神的に不安定な状態であることが確認された。重度の妄想症を発症していたのである。しかし、宥人の精神が異常な状態にあったという事実、さらにこの件に関する責任を逃れたい彼女と親友の証言により、宥人と彼女との関係については「宥人の妄想症による(一方的な)思い込み」であったとの判断を下され、交際していたという事実は否定される形となった。 　その後宥人は精神病院に送られ、「野々河春人」という医師のカウンセリングによる治療を受けることが決まった。 　宥人はたびたび錯乱状態に陥り、手が付けられないほど暴れることも少なくなかったため、その度に強く取り押さえたり、身動きが出来ないように拘束をしたりする必要があった。宥人は何を思ったのか、たびたび自分を強い力で押さえつけ、縛り付ける担当医……野々河医師に依存していき、いつしか「彼氏」であると思い込んで強く慕うようになる。抱きついて甘えたり、デートに行きたいとねだったりする一方で、不安定になると「自分を加虐してほしい」と迫ることもあり、その度に野々河医師を困らせている。しかし、宥人本人も野々河医師が疲弊している様子をどこかで感じとっており、彼なりの思いやりを見せる場面が随所に見られる。 　一方で、野々河医師以外の人物と関わる時には精神に多大な負荷がかかり、会話すらもまともに行うことができない。機嫌が良かったり比較的落ち着いている時は従順になる場合もあるが、これも本人のコンディションによるところが大きく、悪い時には取り乱して暴行を働くことも少なくない(その度に野々河医師の手によって大人しくされている)。 　なお、宥人が収入だと思っているものは、処方される「薬」である。本人は服用を拒否しており、全て野々河医師に差し出している。 【人物】 　「はいお金〜〜！今日めちゃくちゃ頑張ったから撫でて欲しいかな〜〜！あっ……ちゅーでもいいよ♡……あはははっ！」 　「おれであそんで。こわしちゃっていいからさ。」 　過度の妄想症を患う精神病患者。正気と狂気の間をふらふらと彷徨っているような状態であり、気分の浮き沈みが激しい。また、独り言が多く、自分自身と会話をして妙な思い込みをしたり、自ら作り上げた妄想の世界に囚われる様子が見られる。 　衝動的かつ暴力的な性質を持っており、精神が不安定になると周囲のものに対し、不信感や憎しみ、恐怖といった感情を抱き、攻撃的になりやすい。一度暴れ出すと止まらなくなる。 　一方で、自分にとって大切な存在に対しては愛情深く、(たとえ間違った形であれ)あれこれと尽くす健気な一面もある。 【結末】 　ニャルラトホテプの働きにより、医者と患者という事実は捻じ曲げられ、恋人同士として、自信が望む理想の世界で生きることになった。しかし、彼が患う妄想症諸々の疾患は治っていないばかりか、内に眠る攻撃性はむしろ増している。 　現状としては、春人に上手く懐柔される形となっており、穏やかな状態が続いている。 【備考】 後遺症：「狂愛」 好意を抱いた相手が思い通りにならない時に殺意が芽生える。また、激しい妄想を抱く。永続的。 不定の狂気：「寂愛」 KPC が近くに居ない間、＜アイデア＞に-15%の補正がかかる。

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