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◇経歴 生まれながらのオーヴァード。 両親がFHセルに所属するエージェントで、その環境下に生まれてきたため、物心がついた頃には彼らの活動に加担させられていた。 と言ってもまだ幼かったため、前線に出てどうこうするというよりは、エージェントたちの援護をすることが殆どだった。 それが善なのか悪なのかも知らずに生きてきた彼は、8歳になって暫くして、彼の所属していたセルはUGNの襲撃を受けて壊滅する。 その際に実の両親とは離別し(死別なのかは今でも知らない)、そしてUGNに保護されることになる。 保護されてからは、メンタルケアを第一に、暫くの間組織内で観察を受けながら生活していた。 暫く経って、精神状態やレネゲイド反応が安定してきてから、きちんとしたレネゲイドコントロールを学ぶために、チルドレンの訓練生になることを志願。 都秋とはそのときに出会い、それ以来の付き合いになる。 ◇性格 どこにでもいる男子高校生然としている。ちょっと愛想が悪く、つっけんどんな態度を取る。 群れたり友達を作ることが得意ではなく、「得意ではない」ことを隠すために、そのようなポーズをとっている節がある。 ポーズなので実際は人並みに優しく気遣いのできるいい子。捻くれずに育ったのは指導の賜物。 嘘を吐くのが苦手で、必ず無意識に目を逸らすためわかりやすいと言われる、ことが恥ずかしい。 一人称「オレ」二人称「お前」。 ◇両親について 悪いことをしている、ということについては、当時から、幼心にもなんとなく察してはいた。 実の子供を巻き込んでそのようなことに手を染めていたということが、とんでもない悪であるということも理解している。 それでも、親が子に向ける愛情は少なからず存在していたと感じていたし、今でもそう思っている。どんなろくでなしでも、彼らが自分にとっての唯一の肉親だという事実に変わりはない。 だから、悪事を働いていたことに怒りを覚えはするが、彼ら自身を否定したり、自分の身を自ら苛んだりといったことはしない。 ただ、この一件があったことにより、大切なもの(身内)を作るということに抵抗感を抱いている。 また同じことになるのではないかといった不安、裏切られることへの恐怖感などから、ならば初めから大切なものなんて作らない方がいいと考えている。 ◇シナリオロイスについて 「両親」であり「きょうだい」。かけがえのない家族のような認識。 実の両親を親ではないと断じているわけではないが、他者の温もりや無償の愛といったものをはじめて教えてくれたのは、他でもない彼である。 自分にとっての「大切」になってほしくなくて、暫く心を閉ざしていたが、彼のあたたかさに触れて根負けした。 その彼がどうしていなくなったのかさっぱり見当がつかず、彼のことを考えると混乱してしまう。 ……ので、現在は任務外で単独行動を取る形で彼の行方を追っている。

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