タグ： ほんじょう けいすけ

女生徒Ａ「啓介先生はねー、目の前でお話してるはずなのになんかそこにいない感じがするっていうか、瞳に私が写ってるのに写ってないような。うまく言えないけどそんな感じなんよ！まぁでもそういうところがミステリアスで好きなんだけどね～ｗ」 女生徒Ｂ「ほんとにね～ｗ」 「啓介先生からの視線は冷たい」 生徒との親交もそれなりに学校生活を送るどこにでもいるような男性教諭。 独特な雰囲気があり顔面も悪くない為、密かに人気だったりする。(本人に自覚無し) 授業が分かりやすいと評判である。 ◆以下HO1秘匿内容関連◆ 中学の時にいじめられていた過去有。 当時の啓介は何をするにも目立っていた。 勉強でも常に上位、運動もなんでもそつなくこなし、人当たりもいい。 自分からなにをアピールするでもなく、彼の傍には人が集まっていた。 しかし、そんな啓介をよく思わない人たちも少なからずいた。 自分より優れてる、人気がある人間を妬んでしまうのは世の理なのかもしれない。 「妬み」「嫉み」 その気持ちが刃となって啓介に襲い掛かった。思春期の、抑えの効かないイジメの始まりだった。 暴言なんて序の口、机に落書きやトイレの最中に水をかけられたり、暴力なんて当たり前。 美術の授業で自分が描いていた絵画が完成間近で破られたりもした。お金が無くなるのも日常茶飯事。 最初こそかばってくれたり話しかけてくれていた友達も全員無視するようになった。 「あいつに話しかけると病原菌が移るぞぉｗ移ったやつも同じ目に遭うから逃げろよーｗ」 啓介のあだ名は病原菌。感染力の高い、人の心を簡単に壊せる病原菌。 もちろん先生にも相談したが「きっと。みんな仲良くなりたいけど接し方がわからないだけだから、啓介君の方から歩み寄ってあげて」…と。 (どう歩み寄れと？あんな人の姿をした化け物達と？) (僕はなにもしてないのに？なんで僕がこんなことされないといけないの？) 啓介の目から光が消えるのはすぐだった。 啓介のそんな状態に両親が気付かないわけがなく、遠くへと引越し、転校することとなる。 転校先では友達こそできたものの、イジメがトラウマになっている為、常に人の顔色を窺った生活を送る。 勉強の成績も中の中、体育の授業も連日欠席。 自分を偽ってでも目立つことはしない生活。 人の目を見て話すことは人として当たり前と思っている為、相手と話すときは視線をしっかり合わせるが、目を合わせることで相手が自分のことをよく思っていないのではないかと感じてしまう為、伊達メガネでＡＴフィールドを張っている。(視力は2.0) そういう時の啓介は目の前の人物ではなく、瞳の奥、遠くを見るような目をする。 ◆先生になった理由◆ 成長するにつれトラウマはなくなっていったものの、自分の心を過去にえぐった出来事を忘れたわけではなかった。 あの時助けてくれる人がいたら、違う未来があったんじゃないか？ 自分と同じような、人の心を壊すような一方的なイジメを少しでもなくして、自分と同じような人間を救えたら…。 そういう気持ちのもと教師になる道を目指す。 「今日はここまでにしましょう。来週は124ページから。宿題も忘れないように。はいそこ、ギャーギャー言わない。」 「そうですね…。その文章の繋げ方、セオリー無視なところはありますが、独創的かつ読み手を引き込むいい書き方だと思います。先生は好きですよ。」

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