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大切な物（D）：アーティ 前職：幼少期の得難い経験（医学） 名前：愛兎　まう 名前はネーミングセンス0の闇医者につけられたもの。満月のような目の色をみて兎をイメージしたらしい。 超絶愛らしいから愛って字をいれたらしい。闇医者は響きもかわいいからとても気に入っているようだ。 ヴェインにとっては大事な名前ではあるが言いたくない名前。 コードネーム：ヴェイン 静脈から取った。アーティが強く動くイメージならば、動いた先をフォローする人が必要だ。 一人称：俺 アーテリー：アーティ 二人称：君・おまえ ヴェインについて 身よりが無かった子供だったが、ある闇医者の手伝いをして生きる事となった。 闇医者である彼女のモットーは誰にでも分け隔てなく、やりたいように治療するというもの。 闇医者は世に言う変わり者なのか行動は突拍子がなくて理解しがたい物であった。 安全・安定は皆無でせわしない生活をしていたが、闇医者と二人で日々有意義な生活していた。 とある、日、闇医者の部屋を訪れると彼女は命を絶たれていた。 前日に特に何かあったわけでもない、前日もにこにこ仕事をしていた。唐突に。 闇医者のぎゅっと握られた手には遺書が握られていたが、彼女の血で染まり読めない状態であったため最後の言葉を知る事は出来なかった。 彼女はなにを伝えたくなったのか？人は死ぬ間際に何を思うのか？ 読めなくなった遺書の内容を知るため、死に関わる場所である殺し屋の組織に所属することになる。 世話になった組織は、闇医者に恩があるらしくある程度の知識はくれたが子供が一人で生きていく十分過酷な世界であったがなんとか生きていく事ができた。 殺害の片手間に対象の最後の言葉を拾いあげ聞く事で闇医者の最後の言葉を探していた。 殺し屋としての実力をつけ静かに安定して暮らせるようになりだいぶたった。 拾い集めた最期の言葉は彼女の最後の言葉とするのには認めたくない物ばかりで嫌気がさしていた。 そんなある日。 仕事中同業者と出くわすことになる。小さい女の子でこちらに気付き悩んだように斧を振り上げたり首を傾げたりしている。 顔が割れた時点で殺害対象であったためいつものように最後の言葉を聞き殺そうとしたが、オロっと目をぱちくりさせるばかりでどうしていいのか分かっていない様子に殺害の手を止める。気になり話を聞いてみると警戒することなく話始める。 人を食べるという特性で殺人鬼としか生きて行けず、実力もあるためそれを利用されて使いつぶされている状態であることが分かった。 だからと言って同情する余地は無かったが、今まで出会った人間と全然違うこの子はどんな言葉を残すのだろうと非常にきになってしまった。 殺すこともできず組織に戻す訳にもいかずとりあえずとりあえず連れて帰る事にしてしまった。 持って帰ってしまった少女は、少し言いくるめるとこっちへの殺意もすっかりすっきり消えてしまい組織の情報まで話始めるしまつだ。 これはだいぶ欠陥品だと思うのだが……鉄砲玉としてしか使われていないのか深い所の情報までは聞きだすことはできなかった。 逃げ出す事もしないのでしばらく家に置いて様子を観察してみたが、どうしたことか………、 あげた物素直に食べる、いう事はちゃんと聞く。ゆっくり教えてやれば部屋の掃除や洗濯はやり方は分からないようだったが教えたらちゃんとできるようになった。 料理は味覚が違いすぎるせいかちゃんとできなかったが、それ以外はできなくても頑張って覚えようとしている。 仕事が終わったら、下から見上げて「なにすればいい？」って首をかしげながら見上げてくる。 ーーーなんだこの生き物、…。なんだこれ、…？めちゃっくちゃ抱きしめたい。 人と長い時間一緒にいるのは闇医者と過ごして以来だからか？ そういえば、闇医者にも良く「可愛い！！！可愛い！！！！！」と言われわやくちゃに撫でまわされていたが、これが「可愛い」という事？？？？？？？？ アーーー、闇医者分かった。今分かった。理解した。これは抱き上げて撫でまわしたくもなる！ 始めはその気持ちをぎゅっと抑えて、接していたが…比較的簡単に歯止めが利かなくなってしまった。 時にはアーティが所属している組織とぶち当たる事もあった。 アーティの扱いに非常に腹立たしくなり、無駄に対立して命からがら帰ってくることもあり徐々に静かな暮らしから遠ざかって行くことになる。 いつの間にかアーティといるのが当たり前になりせわしない日常が当たり前になりこの日々を楽しいと思うようになっていった。 相手組織とのいざこざはあったがあらかた片付け、新たにヴェインとアーテリーとコードネームをつけ遺書屋として仕事をするようになった。 遺書屋としてやっていく事を願った理由は、闇医者の最後の言葉を聞けなかった事、アーティの最後の言葉が聞けないのは嫌だと感じている事。 親愛なる誰かの言葉を聞けない事はあってはならない事だと思っているからだ。 殺すのはアーティのご飯だし自分たちがやらなくても誰か殺すので避けられないけれど、せめて最後の言葉は受け取りたい受け取りたい誰かに届けば良いと思い、周りから理解されずとも続けている。 それはそれとして、今の悩みはアーティに遺書を残せない事。 理由は分からないがなぜか残せない。最後に何を思ったか自分みたいに悩ませるような事はしたくないと思っている。 何より心配で心配で心配で…………言いたい事は沢山あるのに………

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