タグ： 十二星座

参考職業：狂信者 + コンピューター技術者 ◇HO　牡牛座　ラストネーム「Taurus」 「意見を定める」才能を持つ。 あなたの意見こそが最も力を持った統率者の一言なのだ。 誰もあなたの意見を覆すことは出来ない。あなたは話し合いの決定権を持っている。 才能豊かなあなたは、万人が納得できずとも反論できない神のごとき言の葉を持つ。 だが、他者の言葉に耳を貸さない傲慢な神は討ち滅ぼされる運命を持つだろう。 「──そもそも、性別がどちらかに偏っているのが自然であるという考えは必要かな」 「私は完全なものが好きだし、性愛の対象というならば男女どちらも含まれるよ」 「男の体を持って生まれたけれど、女性のふくよかな体も好きでね。 　抱くのもいいが、それが自分自身であるというのも悪くないと思ったわけだ」 Ｘジェンダー(性自認が男性にも女性にもはっきりと当てはまらない)で、その中でも両性であることを選んだ人物。 女性の姿のときはEuropa(エウロペ)を名乗っている。男性の姿のときは親しい人間にはイオと呼ばせる。 ヨネルがルーマニア名、エウロペがギリシャ名なのでその2国のダブル設定。 ⚠️この辺は牡牛座の特徴(角のある雄牛の象徴だが占星術的2区分では女性に当たるなど、あちこちの要素を拾い集めたもの)による、 完全なフレーバーです。 ただ、社会的にも決して軽視してはいけないものであると同時に、 性自認自体が外側、第三者から見てわかりづらいものであるため 「あくまでこの探索者はこうである」という前提のもと補記を加えておきます。 これはフレーバーによるセッションの必要以上のもつれを避けるものかつ、 当事者の方を迂闊に傷つけてしまう可能性を少しでも下げておきたいという意図によるものです。 Xジェンダーは、海外の書類の性別欄に男・女・Xと選択肢があることから日本で作られた言葉です。 このXはGender queerで、男女以外の全て、第3の性を指します。 どの性を好きになるかという性的指向とは別のものです。 今回は英語圏の探索者のため、当然Xジェンダーという和製呼称をPCは使用しません(便宜上PLは使用します)。 かつ、男女以外の全てが包括されるため、その中にも様々なものがあります。 このPCはおそらく、見方や切り取り方によっては以下のように見られることもあるかと思います。 ・トランスジェンダー(性自認と身体の性が一致しない) ・クエスチョニング(性自認と性的指向が定まらない/敢えて定めない) ・ジェンダーフルイド(その時々で流動的に性が変わる) ・ノンバイナリー(男女の枠組みに当てはめない) ・Xジェンダーで言う中性(2性の中間地点) ・Xジェンダーで言う不定性(その時々により性自認が変わる(定まらない)) PCが選択した両性は、男性でもあり女性でもあると認識するもので、自身の中のその比率は大体の場合固定されており、流動的ではなく同時に男女が存在するものです。 性自認とは本人の認識、感覚が全てなので、様々な形を知ったあとPCが自身の状態に合わせて両性を「選択した」という単語を使っています。 また、「完全なものが好き」というのも男性/女性/それ以外のどれかのみであることが不完全といった意図ではありません。 どちらも包括する自身をどちらかのみに定義することが不完全であるとし、加えて身体的な要素も性自認に合わせた状態の自身を指して「両性として心身の完全な一致を図った完全な状態である」としています。 装いはどちらかに片寄ったものであれば順番にしか着られないので使い分けているだけで、男女それぞれの格好の時もどちらの性別としても発言します。 常に一定で両性であり、そう行動する人物です。 性的指向については、男性として女性を、女性として男性を愛するので本人の自認は異性愛です。 同性としては友情を抱くのみで、恋愛感情は感じたことがありません。 そして三人称についてですが、どちらも本人であると当人が認識できるため、装いの性別で彼/彼女と称してもらって問題ありません。 上記はPLの認識に大きく拠るため、実際とは異なる部分もあるかもしれません。 が、このような想定の上に作られたPCなのだとご承知おき頂ければ、認識の相違による誤解なども少し防げるのではないかと記載しております。 ─────────────────────── 24歳の時に上半身のみ女性にする施術を行い、下半身は男性のまま。 以降12年間にわたり、気分で外見の性別を使い分けている。 喉などの特徴も投与した女性ホルモンでやや緩和されているため、そういう前提をもって見つめない限りは気づくことはまずないだろう。 背の高い女性だって、男性ホルモン優位のために往々にして男性的な身体的特徴を持つものだ。 日常となったメイクの下の素顔がわからないのは当たり前のことである。 とはいえ、変装ではなく自身の装いのひとつとしてそういった変化をまとうこともある、というだけのこと、 性別はどちらかと問われること自体多くはないが、女装だろうと言われたところで「バレた」という表現はそぐわない。 「私が角を失ったといったかい＾＾(ギャグ)」 では次はもう片方の姿で会いに来ようと述べ、その次回にどちらが好きだった？と感想を求めるのみである。 自身に謎の説得力があることを知っている。 相手の言葉に耳を傾ければその理論の穴が見えるし、こちらが感情を乗せずにそこを柔らかく突けばあっさりと陥落する。 勝とうとしてムキになるから自滅するのだと、皆なぜかわからないのだ。 どんなに必死になったとて、やがてこちらを睨みながら項垂れて口をつぐむのが関の山だというのに。 それでもヨネルがこれまでの人生を刺されずに生きてこられたのは、ひとえに本人が口論での勝利にまるで執心していないからだろう。 ヨネルにとって意見の相違とは、障害でも面倒ごとでもなく、やがて自分に収束していくだけのものだった。 しかし自分のそれが完璧でないこともまた知っていた。 誰にだって一つや二つ、苦い思い出くらいある。 ヨネルのそれは、幼い少女の姿をしていた。 同級生の、プライマリースクールで隣をよく陣取ってきた彼女はやたらと突っかかってくる少女がいた。 内容はいつも取るに足らないこと。 もっと真面目に体育の授業に参加するべきだとか、先生のあの話はノートをとっておくべきだったとか、朝はもっとはやく起きて準備をしなくてはいけないとか。 歳の割に身体も大きくませた少女であったが、まるでヨネルのおばであるかのように口うるさかったのだ。 こちらから言わせてみれば、授業は好成績を修めていれば他に何かを言われる筋合いはない。 朝だって、頼んでもいないのに勝手に迎えに来た彼女を、ヨネルが玄関で待ち受けていなかったことへの苦情なのだ。 余計なお世話どころか、はっきり言って迷惑だ。 自己満足も大概にしてほしい、こちらとしては彼女にかかわってほしいなど微塵も思ったことはないのだから。 それをそのまま伝えれば、彼女は真っ赤になって口をぱくぱくとさせたあと、ヨネルを突き飛ばして盛大に泣いた。 全くあれには閉口させられた。なにせそこからしばらくは、他の女子たちから針の筵だったのだ。 今思えばまあ自分も残酷なことをしたなとは思うが、ヨネルの中でその出来事はいい薬程度にしか残っていない。 正しいことが全て正しい訳ではない。 事前にヨネルへ忠告をくれていた友人だっていたのだ。 コミュニケーションは、しばしば正当性や効率と相性が悪い。 少なくとも他者の意見に耳を貸すということについては、ポーズだけでも維持しておくべきだ。 子供のうちにそれを知ったことは僥倖だった。 普段はチーフエンジニアとして外資の大手企業で働いている。 本業はそちらだし探偵になった覚えはないが、周囲のおしゃべり好きから話に対する見解を求められ適当に述べたところ、 それが真実にほど近かった、ということが何度かあった。 以来、そのチャッティーは解決を前提として話を持ってくるようになったようだ。 ヨネルはたびたび雑なガリ〇オのように働かされるようになった。 本業もそこそこ多忙ではあるがその分高給取りであるし、別に答えを与えてやらずともだれも困らないのだが、 わかるものを求められるのに封殺しわざわざ黙り続けるのも面倒なものだ。 こうして2足の草鞋を履くようになったヨネルだが、先日3足目の草鞋が加わった。 とあるところからたどり着いた黄衣の王の存在。 その名前と、かの王が居住しているという土地の名前、そして自らを司る天体との関連程度の情報しか得られなかったが、数奇な運命を感じてなぜか焦がれた。 これまで何人も恋人はいた。なんなら男女どちらもいける分、自身にとっての大切な人間は途切れたことがなかったといっていいだろう。 しかし、そんな自分の欲を満足させてくれる恋情とも、家族に抱く愛情とも、全く異なる思いを初めてかの王に抱いたのだった。 まだこの感情につけるべき名前には行き当らない。そもそもかの王のことを自分はまだ何も知らないのだ。 知らないこと、わからないこと、結論の出ないことは不快だ。 私は美しいものが好きだし、世界は美しくあるべきなのだから。 無意識に突き動かされるように、ヨネルはそこへ向かって電子上で手を伸ばしている。 一度引き抜きの話を受けたことのある「バベッジ・インコーポレイテッド」という会社がかの王とのかかわりがあるのだと聞いた。 この仕事が終わったら、少し長めの休暇を取る。そこに合わせてアポイントメントもとった。 黄衣の王、いつかあなたにまみえることができれば、まるで恋をしらぬ少年のように不安定なこの気持ちも、何かに昇華されるのでしょうか？

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ