タグ： 冒涜都市Z ダダダヴィンチ

生まれつき身体が弱かった彼は、病院から見る外の景色を横目に毎日神に祈っていた。 「早く良くなりたい」 「みんなと同じように外に遊びたい」 しかし、フロォウに医者は「不治の病」を告げた。きっと一年で君は死んでしまうだろうと。 彼はそれは嘆いた。 「なぜ僕なんだ、神は無常だ。」 「こんなにも僕は神を信じていたのに、神は僕を見放した。」 「僕の人生はこんなにもつまらない、絶望のまま死んでしまうのか？」 「生きたい。もっと外で遊びたい。」 そんなある日、彼は夢を見る。 飄々とした笑みを浮かべる男の夢を。 その男は自分を大人にしたような男だった。 彼は告げる 『君の病は不治の病なんかじゃない』 『大丈夫、自分を信じなさい。君はこんなところで死ぬようなつまらない男じゃないさ』 『君の病は、この夢が覚めた頃にはなくなっているから』 そこで目が覚める。 フロォウは病院を抜け出した。 点滴を抜いて、毎日飲み続けていた薬を吐いて彼は何気ない歩道を歩いた。 痛かった足はもう痛くない、絶望に塗れた世界が一気に明るく見えた。 フロォウは確信した、病は治ったのだと。 それ以来、フロォウは刺激を求めた。 幼い頃から白い病棟に閉じ込められていた苦しさを発散するように、彼は酒も薬も女も全て手が届くところから。 しかし足りない。 僕があんなに苦しんだのに、他の人間たちと生きる時間はほとんど一緒だ。 彼らが若い頃に楽しんでいた分を、僕は得ることができない。不可能だ。不公平だ。 もっと。僕に生の喜びを。僕に生きる時間を。 満足するまで、この人生は終わらせない。 生きなければ、僕の幸福をもっともっと。 永遠の幸福を手に入れよう。 彼は不老不死を夢にどんな残酷な結末にも飛び込んでいくことでしょう。 たまに興奮して吐血する。 実際病が治ってるかは不明。

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