タグ： 吸血鬼と椅子

才谷直陰 古美術商『お竜屋』店主の若者。 古美術品の他にも直陰が気に入ったもの、お客さんから依頼されたものを仕入れているので、 店内はいつも統一感が無い。 パートナーである更木涼那からは「今度は何屋を始めるんだ？」と言われることもしばしば。 「ようこそ、お竜屋へ。お目当ての者が居るのかな、それとも、 この者たちに呼ばれてふらりと？ 掛け軸、瀬戸物、古文書、絵画、刀剣、家具、茶器、人形、呪具まで…… この店は、この者たちのお休みどころ。次に行くべき場所を彼彼女自身が見定める場所さ。 そう、この店で見定められるのはお客さん。貴方のほうでね。 ああ、でも緊張なんてしなくていいよ。偏屈なのもいるけれど、気さくな奴もいるからね。 一目惚れの駆け落ちに憧れる一輪挿しとか、三顧の礼を好む稀覯本とかね。 ほら、人間と変わらないんだ。 ……おっと、おしゃべりが過ぎた。これは失礼を、お客様。どうぞごゆっくり。」 吸血鬼アルに椅子を売り、そして椅子はそのまま才谷の自室へ。 吸血鬼は去らず、吸血鬼と人間は共生をすることと相成った。 同棲はしてないのかな。うん。 るるぶ職業ディレッタント参照 坂本龍馬の変名：才谷梅太郎　と 坂本龍馬の諱：直陰　より。 更木涼那→さらきりょうな→ならさきりょう→楢崎竜 つまり、お竜さん。

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