タグ： 削磨の探索者

トミサトミト。十三里家の第一子・長女。下に少し年の離れた弟が二人いる。この時代では珍しく(？)2世帯、父(56歳)、母(52)、弟1(21歳・現在大学の学生寮に入っているため家にはいない)、弟2(17歳)、父方祖父(82歳)、父方祖母(80歳)の計7人で暮らしている。神無地区に祖父母が建てた一軒家があり、現在はそこに暮らしている。20年ほど前にリフォームした。 性格は明るく活発、社交的。知らない土地に行くことにあまり抵抗がなく、海外にステイホーム経験もあり、英語については口頭である程度のコミュニケーションが可能である。趣味は史跡探索で、古い文献を読んだり、実際にその場所に足を運ぶことが好き。過去の歴史の遺物に夢や妄想を広げるロマンチストな一面もある。 物の整理が幼い頃から苦手であり、小学校の頃から全科目の教科書を持ち歩いていた。その影響か、重い荷物を持ち歩いていないと「なにか忘れ物をしたのではないか」という不安感に襲われてしまう癖がついている。努力はしたものの、結局、その癖は学生生活の間ずっと直ることはなかった。結果として、彼女は一般的に必要な荷物の1.5倍以上を常に持ち歩く大人になってしまった。そのため、通勤用の鞄はリュックサックである。また、重い荷物のおかげで彼女は慢性的な肩こりに悩まされている。 長子だったこともあり、ピアノや公文幅広く習い事をしていた経験がある。しかし、本人がそれらになじまなかったため、半年もたたずに辞めてしまった。そのため、習い事として触れたもののほとんどが身についていない。その中でも唯一といっていいほど長く続けていたものが、合気道である。幼少期、県の大会で優勝した経験もあるが、高校進学と共にやめている。理由としては、引っ越しで教室に通えなくなったためだ。高齢になった父方の祖母が病に倒れ、一時期入院をすることになったことがきっかけである。今でも合気道を使うことは可能であるが、10年以上も昔のことであり、当時に比べればその技のキレは失われている。 大学を出た後に通信制で学芸員の資格を取得し、実家近くの博物館に就職した。まだ勤続年数は浅いものの、この仕事にやりがいを見出している。職業柄、歴史的なものには詳しい。また、手先が器用で、職人レベルではないものの、簡単にであれば古物修復も可能である。ただし、それをおこなう際は基本的に博物館にある道具を使っており、私物として専門的な道具は揃えていない。博物館には日本以外の資料もいくつか展示されており、研究のために日本語や英語以外にラテン語もかじっている。 久遠病院へは、健康診断のためにやってきた。今日は仕事が非番であるから特に必要ではないが、クリアファイルを持ち運ぶためだけに通勤用鞄で病院にやってきた。先述の通り、彼女は重い荷物を持っていないと不安になってしまう悪癖を持っている。そのため、彼女はおよそ健康診断には似つかわしくない重苦しい荷物を背負って、病院に足を踏み入れるだろう。

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