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NNNテスターであり、殆どその中でも最初期から居ると思われる人物で、よく知るものは「オールドワン」と呼んでいる。 NNNテスターとは、NNN Corporationに一般以上のデータ提供を行い、その結果として彼らから試作品を貸与されたり、込み入った依頼を受ける資格を得られた探偵の総称である。NNNはインプラント契約時点でこの内容を組み込んでおり、厳密な定義はインプラント保持者全員であるが、俗語的には取り分けNNNに認められているものを指しやすい。 高い生存能力と計画性を持ち、怖気づきすぎず無謀すぎない独特のバランス感覚で立ち回る。変装や細工が得意なことも相まって、下準備を重ねた上での無茶が多いというのが実態であり、経験と知識に裏打ちされたその行動力はどんな企業でも低く評価するものではなく、今や”顔のない代理人”として名前を知る探偵もいる。 素早い姿や言葉遣いの変わりよう、無機質にも聞こえる効率重視の言動から誤解を受けやすいが、割り切りがあるだけで真っ当な感情を備えている。それで依頼を仕損じるような行為に繋げることは少ないが、彼を怒らせることがノーリスクだとは考えないほうがいい。 https://picrew.me/image_maker/41709/complete?cd=faVKs59WsP 【情報規制済み。閲覧にはNNN特別規定クリアランスを必要とします】 本名を”恭二”。NNN社長の養子で、元々はGate社員の息子だった。かなり高齢と見られる。 Gateの瓦解後しばらくはストリートチルドレンとして中東で過ごしており、精神状況を医学的に診断するなら、彼はネグレクトと極度の精神ストレスによって現在の言動や精神構造になっている。つまり、仕事やインプラントがこうした無機質な印象を形作ったのではなく、あくまで幼少期の体験で生み出された振る舞いだというのだ。 Gateというものを間近で眺め、巻き込まれた人々を多く見てきたためか、思想的な活動に人を巻き込む人種や力に物を言わせた暴論に対しては普段からは想像がつかないほど攻撃的な様子を見せる。 また、あくまで生存するために効率を考えるようになってしまっただけのようで、やはり一般的な憐憫や同情、共感性を備えていないわけではない。 ただし、それを切り離すことも出来るため、結局は第一印象として多くなりやすい「無機質で人らしくない」というのはあながち嘘ではないのだろう。 彼の強みはそこで歪になるのではなく、それを個性として昇華できている事自体にある。これこそが23世紀の真骨頂の一つであり、インプラントや企業連が考える規格化された自由の一つのアンサーとも言えるかもしれない。

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