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男勝りな性格で(ずる)賢く、逞しく生きる女。姉貴気質で面倒見が良かったりいつでも誰かの前に立っている。 セーラー服の床ギリギリ超ロングスカートで、グローブをつけ木刀を持ったりヨーヨーを使ったりする、所謂スケバンである。喧嘩はなかなかに強い。争いは好んでやる。不真面目ってほど悪い子な訳では無いが不良ぐらいの気質の荒さはある。 性格やスケバンというところから孤高の存在として見られやすいが、実際は誰かの技術を真似て同等又は上に立つことができるだけであり、そして心の中はかなり寂しがり屋で誰かの傍にずっと居たい人である。 スケバン、所謂不良は大人達の決めた規則やら学業やらに反発し乱す子どもやその集団である。 その行いをする理由は様々であるが、冴の目的は『自立の出来る大人であるということを認めて貰うこと』だった。清く正しく、立派な人間になれと偉そうに口説い言葉を言う大人達に飽き飽きとした冴は、自分は既に"大人"であると、立派な人間であると訴えるためにスケバンになった。 既に成熟している彼女はそれ以上の成長は無い。 成長しないということはつまり、その先へ進む事が出来ない、未来の可能性が望めないという事だ。 学ばずとも他者の技術を真似ることが出来る彼女に、"成長する為の"学びなんて必要ないのだ。 そう、いつだって自ら努力することをしなくてもいい。 テストで他人の回答をみてカンニングするように、彼女は人のものを自分のものにすることが出来る。直ぐに努力の過程を抜かし、結果に、"成熟"の地点に辿り着くことが出来る。 故に、自分はもう『立派な人間』であると言えるのだ。 だが、それは"ズル"と言わずしてなんと言うのか。 猿はどこでも悪者扱いされることが多い。 きっとそれはそのズル賢さにあるのだろう。 だがそれが猿の強みであるのには変わりはない。 どう言われようが、それが猿であると堂々と胸を張っているしかないのだ。 だからこそ、このイカサマを誤魔化すために彼女はスケバンを続けた。 強い女を演じ、その姿に惚れ憧れて付いてくる人たちを従えながら、彼ら(彼女ら)の技術を真似た。 "誰かの技術"を見ていなければ本来の自分以上の力を使えないくせに、ずっと強気でいるのは憐れで愚かな事だ。 だがもう後戻りなんてできない。真実を話すことはただの恥で、罪を吐くだけのことだからだ。 あぁ、何でそんなことを続けてしまっているのだろう。 答えは明確だ。置いていかれるのが怖かったからだ。本当の自分を見られ、騙していたと知られるのが怖かったからだ。未来がないと見捨てられるのが怖かったからだ。 そうして独りになるのが、何よりも怖かったからだ。 最初から、置いていかれることが怖くて他人の真似をして共通点を作ろうとしていた。より優れた人の力を借りて追いつこうとしていた。自分を褒めてもらい、認めてもらい、居場所を作ろうとしていた。 だがそれは偽りの自分が得た立場であり、"本来の呻冴"の居場所はそこには無い。 つまりは、真に自分を褒めてもらうことも、認めて貰うこともできないということ。イカサマし続け自分を誤魔化した呻冴は、本来の呻冴の存在を失ったも同然の結果を生み出してしまった。 安定の道を選ばず、別の荒れくれた道を自分で選んでしまった自分自身が悪い。ズルをして生きていく人間に、自分自身と向き合い真っ当に生きる人間と同じ報酬を貰えないのは当たり前だ。それが報復であるのだ。 だからこそ、呻冴はスケバンでいることをやめられなくなってしまった。 自分で作りだした偽りの自分の姿を、立派な人間であると自分で認めてしまったが故に。自分自身の成長を止め、更なる孤独と劣等感を生み出し、自分自身さえも失い、最終的に後戻りの出来ない現状を作り出してしまった。 イカサマで作り上げた孤高の存在。 それが、 "超高校級のスケバン" 呻 冴 である。 特徴表 56【異物への耐性】 体内の免疫が発達している。毒(POT)を抵抗表で競う際に、成功の範囲に+20% 49【暗黒の祖先】影響力:83 関係性のある種族…ロボン DP(60…芸術(家事)40.精神分析20) 【超高校級のスケバン】 ・名前(読み)　　　 呻 冴(うめき さえ) ・年齢/誕生日　 　18歳/3月15日 ・身長/体重　 　　174cm/61kg ・趣味　　　　　　喧嘩や競い事をすること(人と関わること全般) ・好きな食べ物　　キャンディ、鮭おにぎり ・嫌いな食べ物　　パセリ ・好きな事　　　　人と遊ぶこと ・嫌いな事　　　　退屈な時間を過ごすこと、劣勢 ・特技 イカサマ 不定 【現実逃避】1卓分

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