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2015特徴表：急速な回復力、格闘センスの持ち主 4か月間のタナトフィリア 2セッションの間HP上限-2 名前の読みは「ムツサカ アマセ」。179㎝65㎏、ハッキリとした青色の髪と白っぽい瞳を持つ、ちょっと色黒なお兄さん。ラフな佇まいを好む。 目立つような振る舞いは極力避けるタイプだが、意外にも社交性は高め。決まった生活圏内から殆ど出ない引きこもり寄りの生活をしている一方、周囲に何の連絡もしないまま遠い海外に飛ぶことがたまにあるので、謎の多い人物として見られている。 見るからに悪い人という印象こそないものの、地味に親切でなかったり気の回らない部分に気付かれることが多く、しっかり打ち解けている友人は少なめ。他人と社会的な繋がりを持つことをさほど重視していないようで、それゆえに他人に強い関心を持つこともあまり無い、基本的にはドライな人間である。 人を特別に恨んだりすることは滅多にせず、また人から恨まれることにも抵抗がないので、どういう種類の話題でも気楽そうに喋る。自分の快不快を第一に考えるので、言いたいことを言うしやりたいことだけをやるが、ちょっとくらいだったら人のお願いを聞く一面もあるらしい。でも色んな人から嫌われてはいるでしょうね。 職業はインポーター。気取った言い方をしているが要するに輸入業であり、海外から取り寄せた商品をネット経由で販売することでそこそこ以上の収入を得ている。販売用Webサイトの管理、経理や税理を始めとしたお金周りの管理など、何もかもを自分でやるつもりはなく専門のスタッフを数人雇っているが、商品の買い付けは全て自分で行っているとのこと。 扱っている商品が何なのかというと、サプリメントや健康食品が殆どである。それ自体は薬機法や食品衛生法に引っかかっているわけでも、麻薬指定の成分が入っているわけでもないのだが、それはそれとして人間の体に及ぼす効果が大きく、一度生活に取り入れると切り離すのが難しい……言ってしまえば、客観的に見て依存性が高そうなものを中心に扱う。中には大きい向精神作用を示す商品も含まれており、倫理的に見てグレーな稼ぎ方であることは本人も薄っすら認めている。 そういう企みのおかげなのかはともかく、彼の事業は今のところ十分な成果を上げていて、私生活では悠々自適に色んな娯楽を嗜んでいる様子。とはいえ今ではかなりのインドア派になってしまったので、インディーゲームを買い漁ってはSNSに短いレビューを投稿したり、TwitchやYouTubeの片隅で少ない視聴者との雑談に興じていたりなど、極めてゆったりとした過ごし方に終始している。 また、自分が扱っている商品の依存性を自分で試す習慣がある。継続して摂取し続けることで体に定着させたのち、それを一切取りやめた時の離脱症状を一日ごとに記録して、それほど苦労しなかったものはレベル1、特に激しい不調に悩まされたものはレベル5というような具合で、商品ごとにレポートを纏めてはたまに読み返して悦に浸っているらしい。 自分の体に起こっていることを客観視する癖の影響か、自分に襲い掛かる不快感すらもにへらにへらと楽しみながら受け入れるようになっており、本人はこの行いを「拗らせた健康オタクの成れの果て」と呼んでいる。日常生活に支障を来したこともあるらしいが、面白いのでやめるつもりはないらしい。気持ち悪…… 事の発端は10ヶ月ほど前。六坂甘世は意外なことに、それまでの人生で女遊びなどの放蕩に身を投じた経験がなかった。 理由は単純、「なんとなく見下していたから」である。彼の人格の中にはこのような観念が当たり前に横たわっていて、その殆どに理由はない。さらに付け加えるなら、その日の彼は特に強い退屈感を覚えていた。 誰か適当な子捕まえてやることやってみるかあ。楽しいかもしれないし。ということを結論付け、その日のうちに悪名高い部類のマッチングアプリをインストールした。金払いの良さもあって、決して少なくない人数と寝たし、全部まあまあ楽しかったらしい。彼はある日、この楽しさってバンジージャンプみたいなもんだな、などと思ったりした。自らも慣れ親しみこそしたが、より具体的な理由を伴って見下すようになっていたかもしれない。彼の中ではこれが矛盾にならなかった。 そういうことを複数回続けていると、やたら自分とマッチする相手というのが認識できるようになった。生活の時間帯がたまたま合致していたのかもしれない。それ以外の相性も平均以上に良かったので、試しに連絡先を交換するなどしてみる。 お相手の名前は「丸見 甘菜/マルミ カナ」。ひとつ年下の女の子で、ぶっちゃけ顔とか仕草とか相当お気に入り。それからというもの、金払いをさほど躊躇わなかったおかげか彼女から遊びに来てくれるようにもなり、それなりに長い付き合いとなった。紛うことなきセフレの関係だが。 そこから一歩踏み入った関係に進んだりするかというと、両者ともそのつもりは全く無さそうである。これからも3日4日に1回くらい会っては片方の気が済むまで体を重ねて、両方の気が向いた時にそれ以外のことをして、いずれ何かの理由で、もしくは何の理由もなく消える繋がりなのだろう。 きっとそれとは関係ないが、最近の六坂甘世は心の調子があまり良くない。当人はというと、あのサプリを断ったのがまだ響いているんだろう、と思って納得している。

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