タグ： 狂気山脈

【COLOR：#cc9600】 【HO :１B『下界に残した絆』】 私には大切な友人がいる。 彼は私の狂気山脈への登頂に反対していた。 だが、長い説得の末、私は頂を目指すことになった。 必ず生きて帰るという約束と共に。 【山吹 穂高】 彼とは大学時代の登山サークルで知り合った。 長くコンビを組んで8000m峰14座にも挑んて来たが、コンビでのK2登山時に僕は岩壁を滑落してしまった。 彼のミスが起因だった。 一時はもう山には立ち入れないだろうと言われていた。 事故以来彼は山に立ち入らなくなってしまった。 　数年前までは不可能だったことも、当時の限界に過ぎない。 　今では実行可能になっている事が沢山ある。 　限界なんて言うものは常に更新されていく。 　この限界を開拓していくことこそが僕の役目だ。 　お前は自分の限界を迎えるために山に入っているのか？ …これは彼の言葉だ。 過酷な環境に身を置くことで、自分を捨てるように山に挑んでいた僕の目を覚ましてくれた。 そんな彼が山に背を向ける姿を僕は見たくなかった。 僕の可能性を繋いでくれた彼こそが命綱だったのだから。 あの頂から戻ってくることが出来たなら、彼を説得しよう。 今度は僕が彼に可能性を示す番だ。 彼が昔の自分を忘れたのなら、僕の姿を見せて思い出させる他ないだろう。 登山隊での14峰登頂済 【趣味技能】 『山の表面には、僕たちの生きてない時代のことが刻まれてるものだ。 そいつを読み解くことが出来れば、今僕が立ち入ってるこの場所がどんな顔してるのかってことも分かる。 未発見の地質なんてのも見つかれば、僕たち人類の起源を辿る手掛かりになるかもしれないしね。 初めて立ち入るような所じゃ落石や崩落の危険性なんてのも分かる方がいい。』地質学、回避 『もう一度彼とコンビで14峰に挑戦するんだ。僕の可能性を見つけてくれた彼と。』説得

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