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ミカグラ ルイ 一人称は僕、二人称はあなた。 物静かな性格で、周りに合わせて生きている。 自分を主張するより、波風立てない方がいいと考えるタイプ。 波風立てて、その結果誰かと軋轢が生じてしまうくらいなら、僕が我慢すればいい。 大人しいが暗いわけではなく、友人も少なくない。 それが心からの友達と呼べるかどうかは別として。 かと言って特段明るいわけでもなく、クラスに一人はいる落ち着いた男子。 将来は医者を目指している。 昔から両親に愛されている"優秀"な兄にコンプレックスを抱いている。 父親はそうでもないのだが、とにかく母親が酷い。 いつも兄弟の出来を比べて、兄を褒め称え、自分には見向きもしない。 悪いのは母親で、むしろ兄は自分に優しく接してくれたのに、気付けば嫌いになっていた。 また褒めてもらえなくて落ち込んでいる自分に手を差し出すその状況すら、惨めで仕方がなくて。 最近は兄が家を出てしまったので、母親の視線が自分に向いているだけまだマシ。 兄がいなくなってなお、比べられるのは苦しいけど、少なくとも期待はしてもらえる。 その期待に応えたくて、頑張っちゃいるが母親は全然褒めてくれない。 僕の何がいけないんだろう。もっと、もっと頑張らなきゃ。 その為に、勉強以外のものは捨てよう。 好きだった剣道もやめよう。 その時間を勉強に当てよう。 きっと、いつか、母さんに認めてもらえるように。 「類、大丈…」 「僕は、あなたとは違う。僕は"優秀"じゃない。僕と話してたらまた母さんに怒られるでしょ。」 あぁ、違う、律にぃは悪くないのに。 解っている、だけど、彼さえいなければ。 「でも」 「うるさいな！僕の前から消えてくれよ！」 心配されればされるだけ惨めで仕方ないんだよ。 こんな事、言っていいわけないのに。 「…ごめん」 優しい律にぃ。 本当に酷い奴。 そんなあなたの事が大嫌い(好き)だ。 「僕はただ、認めて欲しいだけなのに。」 通過シナリオ 彼方からの君に捧ぐ 亡心の花導 イメソン 失敗作少女 以下後遺症 亡心の花導 後遺症：「思い」の欠落 母親に認めて欲しい、と思う気持ちが綺麗さっぱりなくなっている。 今後類が母親の承認を求めることはない。 それが類にとって良いことなのか、悪いことなのか、どちらにせよ類はそれを手放すことを選んだのだ。 もう類の体を重く重く縛る「花」はどこにもない。

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