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ＥＤＵ振り直し 少年の母は精神を病んだ。それは父の酒癖の悪さ故の度重なる暴力と浮気、膨大な額の借金。少年を十分に養っていけないという、彼女のせいでなく的はずれな後悔。それは彼女の心を蝕み、いつか彼女の心に寄り添うようになった。 少年は小学校、中学校、高校と進ませて貰った恩と、母を看て、幸せにしてやりたいという思いから学を重ね、何時しか少年は心理学を専攻とする国立の大学に進み、カウンセラーとなる。少年はそして彼女が、しあわせでないことを知った。彼女の声を聞くだけでは不十分だったのだ。 そして彼は彼女を幸せにしてやりたい一心で、人を救える薬品を作り出したいと祈るようになったのである。――それは何時しか業の深く。 少年の作り出した薬品は世界に認められなかった。一人の女性を幸せにするに、留めただけ。 だが少年は夢をみる。いつしか自分のくすりで、言葉で人が幸せになることを。

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