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▼逢坂薫（あいさかいさむ）『ステガノグラフィ』HO1 科梨（とがなし）高校に勤める養護教諭さん。29歳独身。奉職6年目。 裏葉柳の髪、濃い焦げ茶色の瞳を持つ日本人。左目の下あたりに黒子が二つ。 常に微笑みを絶やさず、柔らかい雰囲気を纏っている。 社交的ではあるが、他人の事情に必要以上に踏み込むことはしないし、自分の領域にも容易に踏み込ませない。「適度な距離感」を保つことに長けている。 生徒の相談に乗らないわけではないが、当たり障りのないアドバイスをしたり、「〇〇先生に相談してみると良いかもね」など他人との橋渡しをしたりするに止まっている。 とは言え、サボり目的の生徒を追い出すこともしない上、世間話などには気軽に応じてくれることから、生徒からの評判は悪くない（特別良いとも言えないが、一応は「優しい先生」との評を得ている）。教員からの評判も同様である。 ▽『ステガノグラフィ』HO1 ▼共通ハンドアウト 貴方たちは○○高校（高校の名前はPLが決めてください）に勤めている養護教諭と化学の教師である。二人の年齢は同い年である。 ▼HO1：保健室の先生 貴方は男性の養護教諭だ。基本的に保健室にいて学校内の養護を司っている。 最近両親が事故で他界した。忌引きが終わり、元の生活に戻らなければならないだろう。 ■名前 「逢坂もはては往来の関もゐず尋ねて訪ひこ来なば帰さじ（栄花物語・1・村上天皇）」より。 沓冠。「あはせたきものすこし（合せ薫物少し）」が隠されている。 ■高校名 「いろは歌」より。 7文字ごとに区切って各節の末尾をつなぐと、「とかなくてしす」（咎無くて死す；罪を犯さずに死にたい）となり、折句と捉えることも出来る。 「咎無（とがなし）」→「科梨（とがなし）」 科：とが、罪、あやまち。 梨：バラ科の落葉高木／「pear」；「pair（二人組）」や「pare（（ナイフなどで）皮を剥く／（余分なものを）削り取る」と同音異義語／花言葉は「愛情」「慰め」。 余談だが、「とかなくてしす」と「したいをとかす」は「と」「か」「し」「す」が被っており、並べ替えると「とかすし」＝「（死体を）溶かすし」。 「咎無」＝「罪がない」「罪を犯さずに死にたい」なのに「（死体を）溶かすし」。 ▽職業P：メンタルセラピスト；サプリ『クトゥルフ2010』より 〈言いくるめ〉〈芸術（絵画、楽器演奏、歌唱、アロマなど）〉〈信用〉〈心理学〉〈精神分析〉〈説得〉〈法律〉〈ほかの言語（英語、ドイツ語など）〉 ；〈言いくるめ〉→〈応急手当〉に変更：必要最低限の救急措置や、健康相談・保健指導を行わなければならないため。 ；〈芸術（絵画、楽器演奏、歌唱、アロマなど）〉→〈ヒプノーシス（催眠術）〉変更：〈精神分析〉の補助や苦痛を軽減する手段として取得。 ▽基本プロフィール ■誕生日：3月21日　■星座：牡羊座 ■誕生星：ゼータ・スクルプトーリス；ちょうこくしつ座ζ星（星言葉：波瀾万丈と非凡な運命） ■誕生石：アイアン（石言葉：強靭なパワー） ■誕生花：バイモ（花言葉：謙虚な心・才能） ■誕生色：リーフグリーン（色言葉：忍耐） ▽特徴表より：56：異物への耐性 体内の免疫力が発達している。毒（POT）を抵抗表で競う際に、成功の範囲に+20％。 ▽被OPP：不明 あまり興味をそそられない。 ▽通過シナリオ ■ステガノグラフィ／HO1 ▽交友関係 ■（ステガノ）（） ■（） ▽タグ ■椿PC ■椿PC（秘匿HO） ※以下『HO1』に関するネタバレあり ▽『ステガノグラフィ』HO1 ▼両親の他界 貴方の両親は8日前に事故で亡くなっている。交通事故で即死だった。彼らはとても優しい母親と父親であり、不自由のない生活を与えてくれた。恐ろしい夢を見て眠れない日は傍らで子守歌を歌ってくれたことも何度もあった。 しかし彼らは産みの親ではない。元々貴方は孤児院出身だ。七歳の時に今の親代わりの両親に引き取られた。貴方は何故か孤児院にいた頃のことが思い出せない。綺麗にその記憶だけが無いのだ。親代わりの両親曰く「頭をぶつけたから」らしい。 ▼暴力 貴方は昔から意思とは無関係に衝動的に暴力を振るってしまう時がある。それは物、人、動物など相手を選ばない。親や友人を殴ったこともある。大人になるにつれて収まってきたが、今でもたまに攻撃的な衝動を感じることもある。 ▼HO2のこと 貴方は初めてこの学校でHO2と出会ったはずだが、どこかで会ったことがあるような気がする。 ▼特記 ・貴方はSANが一度に 5以上減った場合、アイデアロールを行わず強制的に短期発狂となる。発狂内容は「何かに対して暴力を振るう」 固定。その場に生物が存在する場合は生物を優先して攻撃する。 ・貴方は攻撃的な衝動を抑えるために様々な 精神コントロールの方法を試してきた。そのため、発狂した場合でも自分自身に精神分析を試みることができる。 ・精神分析の初期値が50。 ▼NPC 貴方のいる保健室をよく訪れる女子生徒がいる。彼女は菅美幸 (すが みゆき)という名前の二年生だ。朗らかで明るい性格だが成績はあまり良くない。笑った時に少し覗く八重歯が特徴的。 「暴力衝動」とは突然に湧いてくるもので、自分の意思とは相反するものである。 幼い頃こそ恐怖心からこの「衝動」を抑え込もうと必死だったが、歳を重ねるにつれて開き直るようになった。 我に返った時に痛む拳に、目の前で痛みにうめく大切な人たちに、かつては罪悪感も抱いたが、今では「ああ、またか」「やってしまったな」「どうやって収拾をつけようか」と即座に算盤を弾くのが常である。 孤児院時代の記憶がない（自身のルーツが分からない）からこそ、大いに悩んだ時期もあった。 精神分析や心理学、ヒプノーシス（催眠術）に傾倒したのも、自身を対象とすることで「衝動」が緩和されないか期待したからだった。結果は、当然望むものではなかったけれど。 どう足掻いても抑えることが叶わない「暴力衝動」のおかげで、随分と打算的に、利己的に成長してしまった。 養護教諭という職に就いたのは「社会的な立場・クライアント」が自身の抱える「暴力衝動」のストッパーになればと考えたのがきっかけだった。一般企業などではなく社会的に庇護されるべき子どもが多い学び舎の方が、その抑止力は大きく働くだろう（「暴力衝動」を発現してしまった際に社会的不利益を多く被るだろう）と。 学校という職場も、養護教諭という立場も、交流する生徒や教員、保護者たちも、「衝動」を抑え込むために利用できるかもしれない。すべては打算だった。 学校での「社交的で優しい逢坂先生」もまた、打算から彼が作り上げ、演じているキャラクターである。「暴力なんてふるいそうにない人」という他者イメージ（レッテル）を「衝動」の抑止力とするためだった。真摯で誠実そうな人物を装うことだけが目的なので、生徒の抱える問題などの面倒事には極力関わりたくないと思っている。 故に、よく保健室に顔を出すHO2とも、菅美幸とも深い関りは持たないよう努めている。 一方で、育ての両親には感謝を抱くなど人情を感じさせる一面も持ち合わせている。 「暴力衝動」に対して、開き直りながらも抑止することに努めているのは、（社会的な意味での保身もないでなかったが）両親を悲しませないためであった。 おそらく薫自身に自覚はないが、かつて両親が言った「薫は本当は優しい子。関わる人を傷つけることなく『助ける』ことが出来るはず。たくさんの人と絆を深められるはず」との言葉を信じたいという気持ちが、薫に養護教諭の道を選ばせたことは否定できない。 「社交的で優しい逢坂先生」は打算から生まれたキャラクターであると薫自身は思っているが、本当は彼の描く理想の姿なのかもしれない（もちろん本人は全くの無自覚である）。 ※以下各シナリオネタバレ有 ステガノグラフィ［ちかさん/やしろちゃん］《生還：エンドA》（2022.09.25～） 自らの真の素性を知ったことにより、〈クトゥルフ神話〉+3%。 また、ニョグタの眷属の死体を目撃して発狂した（神話的事象による初発狂）ため、〈クトゥルフ神話〉+5%。 生還報酬として〈化学〉+15%。 【後遺症】 ・以降、貴方はダメージボーナスの段階を一段階上昇する。（例：0→1d4）▲ ・ぼんやりとすることが多くなる。アイデア-5％永久喪失。▲ ・体の中心で何かが蠢いている気がする。気を抜くと暴力的なことを考えてしまう。自己精神分析時に-30％。（他者に対する精神分析は値そのまま）▲ ・拳に＋25％、ダメージボーナスに＋固定値１。▲ ▽交友関係 ■（）

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