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Astra/Nvllōrvm nōna Abyssīs
ID:4518558
MD:a7c39a57e9ec939db2ead29c8d4cdb02
Astra/Nvllōrvm nōna Abyssīs
タグ:
ペ印
ペ印_漂泊
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
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知識
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SAN
現在SAN値
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技能
職業P
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(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
【探索者の創造に関して】 〔職業〕 〔特徴表〕 〔技能〕 〔備考〕 【探索者のパーソナルデータ】 〔略歴〕 〔容姿〕 〔RP〕 〔関係性(敬称略)〕 【探索者に関する私的なメモ】 〔国について〕 〔戦争扇動の動機〕 〔探索者の出自について〕※秘密ごと 〔探索者の内面について〕※秘密ごと ※パーソナルデータ以降の確認は任意です。 ================================================ 公的な名:Astra(アストラ) 本名:Nvllōrvm nōna Abyssīs(ヌーロールム・ノーナ・アビュッシース) 出身国:Adastra(アドアストラ) ※本名は家で受け継がれる私的な名であり、アドアストラでは一般的に公表しないことが多い。アストラもまた公表していない。 無性 肉体4歳/精神107歳 指導者 #e83743 ひとことで:献身的な破滅願望者。 細胞培養によって複製され、これまでの8人の「自分」の記憶を受け継ぐ人造人間。 アドアストラという一国を革命によって成した本人であり、国の象徴そのもの。 自らの血を献じ、自国の輸血が必要な場所に回している。そのため、自国民のことを血を分けた子どもたちとして愛おしく思っている。 それと同時に、アドアストラは自分が革命によって成した国であるため、いずれ自国民の中から革命家が育ち、自分の首を狩りに来る日を切望している。 勢力が興り、成長し、廃れ、また興る。それがあるべき成長であり、多様な考え方の存在する世界のあるべき姿だと信じている。 アストラ自身、人々を導き救いを説く指導者の立場の責任に疲弊しており、はやく誰か楽にしてくれないだろうか、と思ってもいる。 それでも大衆の前に立ち続けたのは、我が国民の成長を願い、そのために自分にできることを全うするという責任を果たすためだった。 なので捕まって死刑囚となったことも満更でもないかもしれない。自国民に石を投げられたなら尚のこと、期待するような満足そうな慈しみに満ちた表情をしていただろう。 ======================== 【探索者の創造に関して】 ======================== ◆〔職業〕 宗教家(2015)ベース 職業pt[EDU×20] 特記:自分の支持者に対する〈信用〉に+10%。 ・説得→芸術(民衆扇動)──少人数相手でなく、国単位の大人数を相手に語りかける。 ・経理→精神分析──実務に関しては議会に任せている。かわりに、人の心に触れる技術が高い。 ◆〔特徴表〕 4-9 暗黒の祖先(59) └シュブ=ニグラスの乳を培地に混ぜて培養された細胞を用い、繋ぎ合わせて造られた人造人間。ゆえに黄金の血を持ち、完全な無性である。オリジナルを0として、当CSは9代目の個体である。 1d6→1 10ポイントを医学へ配分しました。 6-6 急速な回復力 └体力の回復ロールの結果に+1。 └代謝がよく、血液の生産が早い。そのためより多くの血液を献じることができる。 ◆〔技能〕 ・聞き耳──国民や信者、支持者の声に真摯に耳を傾ける。 ・精神分析、心理学──生まれ持った才覚か、人の心に触れ、癒す技術に長けている。理屈は後付けで構わないのだ。 ・図書館、オカルト、歴史──活字を追うことも勉強も昔から好きだった。自らの思想を追求するためにも本を読み漁った。 ・信用、芸術(民衆扇動)──国家のトップに立ち民衆を導く思想家として堂々たる振る舞いであり、確固たる地位を築いている。 ・回避──当時と比べると身体能力は下がったが、革命時代の名残がほんの少し残っている。 ・目星──国民のひとりひとりをよく見ている。 ・医学──研究所には学ぶために必要なものは全て揃っていた。革命時代には仲間や市民の手当により、後には自らの身体の調整により成長した。 ・科学、生物学、薬学──研究所には学ぶために必要なものは全て揃っていた。出自により興味を持っていたものの、革命と指導者への就任により研究から遠ざかってしまったため、覚えている知識は少なく、古い。 ・STR、CON──いかな研究技術をもってしても細胞の劣化をリセットした完璧なクローンをつくることはできず、また使い回しているパーツも少なくないため、回を経るごとに内臓や四肢の機能に問題が生じている。また、元々白皮症であり、太陽のもとであまり活動できず、虚弱である。 ・POW──記憶の継承と複製を重ね、長く生きすぎたのと近い状況であり、かつ指導者の責任や教祖の責任に長く曝され続け、精神は疲弊している。しかし、この状態でも未だに指導者として振る舞えているのもまた責任のおかげである。 ・DEX──とうとう培地が尽き、8、9代目は右腕と左脚が欠損した状態で送り出された。D国ウェーナー氏により義手と義足を誂えてもらい、俊敏にとはいかないが、生活に困らない程度人並みに近く行動できるようになった。 ・APP、SIZ──人を魅了することに長けており、考え得る限りの最も美しい姿、美しくよく通る声を持つ。アストラを設計した研究者の並々ならぬこだわりが詰まっている。 ・INT、EDU──生まれながら思想家の素質を持ち、人を導く存在として造り出されたものでもあるため、外に出てからしばらくの間は考える材料と時間を潤沢に与えられた。同時に指導者としての教育も施され、周囲の人間との対話も怠らなかった。 ◆〔備考〕 ・p.41加齢ルールを変則適用し、40歳からステータスの変化を加味。EDU+7、CON-4、DEX-3。 ・白皮症(アルビノ) └メラニンがまったく造られない遺伝性疾患。髪、皮膚、眼に症状が現れる。紫外線による日焼けが重症化しやすく、皮膚ガンのリスクが高い。 参照:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/色素異常症/白皮症 ・血液型 Rh null(黄金の血) └赤血球に抗原を一切持たず、如何なる血液型を持つ血液にも適合するため、誰にでも輸血が可能である希少な血液。しかし同じRh nullの血液以外の輸血を受け付けない。 参照:https://kotobank.jp/word/黄金の血-1689638#:~:text=血液型の一つ,抗原を一切持たない%E3%80%82 ・人造人間 └〔特徴表〕参照。 ======================== 【探索者のパーソナルデータ】 ======================== ◆〔略歴〕 0歳──オリジナルが培養装置の外に出る。 16歳──当時軍事国家であった国の圧政に耐えかね、村で演説を行い、革命を起こす。 18歳──革命が達成され、象徴として国のトップに立つ。国名がアドアストラと改められる。 〜23歳──各地の復興に伴い軍事力と教育の整備を行う。1代目クローンと交代し、オリジナルは冷凍保存となる。 〜33歳──第一次産業の雇用の促進と農地整備を行う。2代目クローンと交代。 〜43歳──自国内の産業が安定し始める。科学研究を促進し、特に医学薬学生物学農学化学に関して支援を行う。3代目と交代。 〜53歳──周辺各国との外交を積極的に行い、傘下に入るよう勧誘する。4代目と交代。 〜63歳──穏便な方法で他国との合併・統治を推し進める。5代目と交代。 〜73歳── 着々と同盟国や国土国民を増やし、柔軟に統治する。 6代目と交代。 ~83歳── この時点で自国の傘下に入らなかった国を危険因子とみなし、本格的に戦争の準備を行う。7代目と交代。 〜93歳── 国民を扇動し、第三次世界大戦を開始する。8代目と交代。 102歳──9代目と交代。 此度の戦争終結後、出身の研究所にも調査が入り、研究所は停止、研究結果と実験物はすべて廃棄のもと、研究は全て中止となった。 ◆〔容姿〕 色素のない髪と皮膚、赤い瞳。人の考え得る限り最も美しい造形をしている。 人前に立つときや正式な式典の際は何枚も白い服を重ね、大きな笠を被る。見栄えの問題もあるが、紫外線から白皮症の肌を守るためでもある。 右手と左足が義肢である。簡素なつくりの普段使いのものと、意匠を凝った式典用のものとある。どちらもD国ウェーナー・ツンペに誂えてもらったものである。 ◆〔RP〕 「私はアドアストラ代表、アストラです。あなたがたが幸福であるためのお手伝いをいたします」 「私たちは原初何ももたず、何者でもなく、無から始まりました。ですから人生において得ることさえあれど、なにも喪うということはないのです。それはただ最初の姿に戻っただけのこと。死すら私たちの原初の無へ還ることに他ならないのです。 それでも悲しみ、苦しみ、すべてが無意味に思えることもあるでしょう。その時には、私たちの最初の場所を思い出しなさい。私たちはそこから始まりました」 「生まれてきたことに意味などありません。なぜなら私たちはなにかの目的のために消費される道具ではないからです。ですから、さまざまなものに触れ、愛し、憎み、笑い、泣き、怒り、精一杯生きなさい。それがあなたの足跡となります。私たちはその足跡を覚えています。 あなたがあなたの生まれてきた意味、生きる意義を知ることは最たる幸福です。それは他者から見るとほんの些細なことかもしれません。美しいものを見たという、ただそれだけのことかもしれません。ですが、あなたがそのために生きることができると感じたのなら、それは尊いものです」 ◆〔関係性(敬称略)〕 ・Gabriel L.A.Vincent(ガブリエル・L・A・ヴンサン)(PL:せら)──+尊重、利用価値、愛玩。-無関心、断絶。 └自分の考え方で生きている人はとても好ましく、自国民への影響を期待している。よく反発してくるところをかわいらしく思い、気に入っている。 ・ロアンナ・クィーザー(PL:にんじんのヘタ)──+好奇心、利用価値。-憐憫、忌避。 └様々な柔軟で堅実かつ型破りの発想に教育的価値を感じている。自国民にとってもこの参謀と策略を巡らせあったのはよい経験になるだろう。 ・Werner Zumpe(ウェーナー・ツンペ)(PL:おかっち)──+恩義、 満足、利害の一致。-欠落感。 └「我が子」の成長や活躍が喜ばしいという点を理解し、言葉と工学という違いこそあれど、人間が生きて死ぬ意義になり得る「美しいものを見た」という経験の契機になる点で淡い同胞意識を持っている。彼自身の話があまり聞けないのが少し残念。兵器等の貿易をよく行い、共同研究の組織、adaptation laboratory(ADラボ)の支部が両国に存在する。 ======================== 【探索者に関する私的なメモ】 ======================== ◆〔国について〕 参考国家は無し。 国旗は赤地に白の星を表したシンボルが刻印されたもの。 王を戴く君主制である。 王が強力な権力を持ち、通常実務を議会が担当する。王は議会の報告を受け、疑問や意見があれば議会にそれを提出する形。 平常時の王は名目的な地位と変わりない。 アストラの血の恵みを受け、健康長命なものの多い国。 科学技術の研究が盛んであり、発達している。 第一次産業が磐石であり、主な輸出品は食糧や医薬品、農薬である。 首都に大きな天文台を持つ。 独自の宗教を持つ。他教を否定せず、統合した国に元の宗教がある場合、緩やかに融合する形で普及した。 ざっくりとした内容は、 ・我々は無から始まった。死した者は無へと還り、我々は星々の彼方で再びひとつになる。 ・名前は最初に与えられる個人の根源であり、死してなお生者に記憶される神聖なもの。 のふたつ。 月のつごもりの夜に、かがり火を焚き、その前の月に亡くなった国民の名をアストラ自ら読み上げ、教義に則り故人を偲ぶ式典を行う。4月の式典はマーイウス・ウィギルと呼ばれ、国民は歌い、踊り、飲み、食べ、豊穣を願い、思い思いに過ごす。 おおらかな国民性。 統合した国の文化を尊重し、保護しているため、各地に様々な伝統が残っている。 ◆〔戦争扇動の動機〕 国内情勢が安定すると、現行の政治制度へ疑問を抱いたり、反対したりする国民が少しずつ増えてきた。 国民による政権打倒を切望するアストラはこれを好機ととり、言葉では取り込めなかった、つまり独自の確固たる体制を持つ他国と、 「戦争」という形でむき出しの強烈な異文化交流、ひいては自国民への思考の契機とすることを考えた。 ついでに今後の自国の成長を脅かし得る危険因子を排除できれば御の字であった。力で配下に置いたとしても、人間の思考や感情までは支配できないため、自国民の成長の因子としての価値は損なわれない。 大きなうねりを生み、やがて国民自らの手で収束に向かわせる未来と、それが成される未来に自分が存在しないことを期待した。 着々と準備を進めながら虎視眈々と機を伺い、世界情勢が一瞬揺らいだ隙を逃さず戦争を開始した。自分という存在の寿命が近いことを悟っており、これが自国民のためにできる最後のことだと認識している。 教えによって死への恐怖を軽減し、自分の愛するもののために、ひいては自分自身のために戦え、と扇動した。 それで死ぬ者、喪われるものに対しては、生者に対しては「全き幸福へ至るために、いろいろのかなしみもみな思し召しです。思い出せばいつでもあなたと共にあります、あなたは生きているのですから」、死者に対しては「無に還り、星々の彼方で再会し、何に煩わされることもなく安寧である」のスタンスをとる。 ◆〔探索者の出自について〕※秘密ごと 探索者が大っぴらに公開してはいない情報。 片田舎の小さな村の研究所で、次世代の指導者、人々に救いを与える者を創り出す目的で生み出された。 いくつもの培養装置の中の一つにアストラはいた。研究員にこの研究の目的とアストラに求められているものごとの説明を受け、その上で外に出るか否かの選択を与えられた。 承諾し、外へ出たアストラは「神からの授かり子」として大切に育てられることとなる。 研究員たちとの関係は親子と言うには選択的契約の色が強かったが、研究員たちはアストラに対し、この世に創り出したことへの責任を果たせるだけ果たしてくれた。 たとえば教育、対話、生活。外に出てからの十数年間を共に過ごした。決して家族にはなり得ないが、アストラにとって家族と言うのならば彼らなのだろう。 アストラは彼らの名前を覚えている。全て列挙するとキリがないが、たとえばアストラにとって初めて認識した他者である、説明と選択を与えた研究員はVīvāmus(ウィーワームス)と言う。 ----研究所について。 Animadvertō(アニマドウェラトー)研究所。 信奉者がいたのか、神のただの気まぐれか、あるとき一定量のシュブ=ニグラスの乳が持ち込まれた。 研究員たちはその正体を知らないものの、これを使用すると細胞の培養が驚異的な速度で進むことが判明。実験と検証を重ね、これを含む培養液に包まれたものの生命力を底上げするらしいことがわかる。 そこで研究員たちは、圧政に苦しむ人々を解放し導く、救いを与えるものをこれで創り出そうと計画する。彼らもまた軍事政権に抑圧され、怯えていた。縋るものが欲しかったのだろう。 複数の培養装置で実験を行い、人間の形になり、意思疎通が可能なものに対して、研究所の意図を説明した上で生まれるかどうかの選択を与えた。 はじめに承諾したものがオリジナルのアストラである。 以降、定期的にアストラの健康診断とメンテナンスを行い、情勢が一段落してからは10年ごとにアストラの器を更新し、そのつど外に出るかの選択を与えた。 シュブ=ニグラスの乳の量が有限であったため、アストラの臓器や四肢をすべて新しく入れ替えることは難しく、 研究員たちとアストラの思い描いた世界が実現されるまではと、継ぎ接ぎでなんとかやっていっていた。 シュブ=ニグラスの乳のしくみについて科学的に解明する研究も行っていたが、此度の戦争終結後、研究所にも調査が入り、研究所は停止、研究結果と実験物はすべて廃棄のもと、研究は全て中止となった。 ◆〔探索者の内面について〕※秘密ごと 探索者が大っぴらに公開してはいない情報。 なぜ心身をくだき国民の幸福のために尽力するのか、と言えば、はじめから「そうあれかし」と望まれてつくられ、それを理解して受け入れた上で地上に立っているから。その理想を……と言うよりはおそらく、それを語り、縋り、期待する人間を美しいと思ってしまった。 丁寧な説明を受けた上で培養装置の外に出る選択は、自身の人生を大衆に捧げる契約である。少なくともアストラはそう考えており、それは研究所の総意でもあった。 1度引き受けたことであり、結んだ契約は果たすべきだ。だからアストラは生ある限り国民を愛し、その身を捧げるのである。 アストラはたくさんの名前を覚えている。研究員たち、革命の同士たち、議会の人々をはじめ、1度名前を聞いたら忘れない。 自分が育った環境が当時最先端の科学的な研究施設だったことや、自分の出自を理解していることが原因か、 科学系の学問に強い興味を示してよく学んだ結果、アストラの中では科学も信仰も大きな区別はないようだ。 なにより人が生きるためになるのであれば、それが何であれ種類はあまり問わない。 歴史の勉強をする際にジャンヌ・ダルクの逸話を知り、その最期に憧れている。 死して至る無に救いを見出しているのは誰よりアストラ自身であるのかもしれない。 強烈な破滅願望を持っているが、アストラ自身や研究員たちと夢見た、さまざまな勢力が興って成長しては入れ替わっていく、目まぐるしい変化とともにある世界が実現されることを、アドアストラ国民の成長を希望としてひたむきに踏ん張っていた。 アドアストラ国民のアストラへの罵倒や憎しみは、アストラにとって待ち望んでやまなかった巣立ちの合図であり、世代交代の囀りとして映るだろう。 自国民に反旗を翻されてはじめて、アストラの悲願は達成される。 ================================================ 〔各名称について〕 Astra──astrum「星;星座、高み、天;永遠不滅;栄光」の複数主格。象徴としての星。 Nvllōrvm──nvllus「無、存在しない」の複数中性属格。無の所有物、転じて何者にも所有されないもの。いわゆるファーストネーム。 nōna──nōnvs「9番目の」の複数中性主格。9番目の候補のひとり。いわゆるミドルネーム。 Abyssīs──abyssus「底知れぬ深み、深淵、海、地獄、死者の国、よみ」の複数奪格。深淵より。いわゆるファミリーネーム。 Adastra──"Per aspera ad aster"「苦難を超えて星の彼方へ」より。星の彼方の虚無へ。 Animadvertō──注意を向ける、観察する。 参考文献:LEXICON LATINO-JAPONICUM Edited Emendata 羅和辞典〈改訂版〉 水谷智洋編集 株式会社 研究社出版 N.N.(Nomen Nescio)──名前のない人、匿名。 N/A──not applicable、該当なし。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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