タグ： COC PC 現行

幼い頃からよく遊んでいた従姉弟が変わっているとされながらも優秀な人間だったため、自身の能力へのコンプレックスを持っていた。 自己否定的な思考に反発するように自信家や意識的な自尊心の肥大が見られ、運動も勉強も多少出来が良かったこともあって「普通よりちょっと優秀な自分」に対する醜悪な虚栄心が膨れ上がっていた。 腐れ縁のように接する機会が多かった幼馴染がいた。当初は仲が悪いながらも付き合いが多く、反発や対抗心を抱くこともあったが、多くを話し多くを知り合う中で段々と腐れ縁、或いは友人と呼べるような関係に落ち着く。 そうして幼馴染と接する中で、対抗心や虚栄心から背伸びしたり失敗したりといった経験を繰り返すことがあった。そんな「見栄をはる自分」「失敗する自分」を見ながら、何かと比較するでもなく向き合う人間がいたおかげで肥大化した自分でも、劣等感から否定される自分でもない「等身大の自分」を歪むことなく受け入れられるようになる。 現在は鳴りを潜めたものの元々自尊心を高く塗り固めていたことから対抗心等が強めであり、自身が羨むことを「自分にだってできる」と思いたがるところがある。 そんなある日、風雨に晒される下校途中の道で、雨で増水している川に目の前で子供が落ちる現場に遭遇する。 突然の出来事で思考が錯綜し、咄嗟に動くことも出来ず通報などを考えるだけで精一杯だった。 無策で動くことを窘める打算的な計算と、それを後押しする恐怖から来る自己保身的な欲求で思考が埋まっていた中、自分とそう年の変わらない少年が躊躇することなく飛び込んでいく姿が見えた。 自分が救助を読んでいる間に彼は子供を助け出し、当たり前のことをしただけだと言うかのように「無事でよかった」とだけ微笑んでその場を去った。 その日から、そんな彼の姿が脳裏に焼き付いて離れなくなってしまう。 「下手に助けに行けば危険になる人数が増えるだけだ」「何故自分は動けなかった」「大人しく助けを呼びながら陸から出来る事を探すべきだ」 自身の正当性を担保しようとする心と自身を批難する声を時間とともに消化しても、鮮やかに焼き付いた彼の背中は日を追う事に大きくなっていった。 「あの行動が正しかったかどうかはわからない」 「冷静に救助を呼んでいた自分の方が賢い選択だったのかもしれない」「だからこれは正しいとか間違ってるとか、そういう話じゃない」 「ただ、あの姿に憧れた」 それ以来、「誰かを助ける」為に「考えるより先に動ける」事に憧れるようになる。 訓練された大人や創作の中のヒーローでもない、自分と年の変わらない少年が飛び込んだことから、アレは「誰しもが持ち得るもの」なのだと理解すると共に、「いつか自分にもできる」事のはずだと考えるようになる。 趣味はインドアもアウトドアも好きで身体を動かすことも本を読んだり作業をすることも好き。 登山やロッククライミング等に手を出している他物いじりも好きであり古道具屋でアルバイトをしている。 自身の羨むことを「自分には絶対に出来ない」と思い知らされると反発によって感情的になる。 鍵ポイント9 ダゴンの幻覚 12月まで

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ