タグ： 星を漱ぐ白波

立ち絵：https://picrew.me/image_maker/46139 高校教師５年目、担当科目は古典で和歌を専攻している。 整った容姿に品のある言動、そしていつも明るく笑顔を絶やさない明るさで、教師からも生徒からも人気の先生。なんでも小さな町の地主の一人娘だそうで、教師をしているのは社会経験のためとか、地元に許嫁がいるとか様々な噂がたっている。先生たちは事情を知っているようだが、もちろん生徒には話してくれない。一部の生徒は、そういった部分に密かに不信感を抱いている。 小さな町の裕福な家庭で大切に育てられた一人娘。代々続くいわゆる地主の家系で、町でその名を知らない人はいない。争いを嫌う朗らかな両親のおかげで、金持ち特有のトラブルや悪意に巻き込まれることもなく、不自由ない生活を送っていた。しかし、それは過保護な環境を生みだすことにもなった。大人になるにつれ、自身がどれほど無知で世間知らずか、ぬくぬくと与えられるだけの毎日を過ごしているかを知る。自分も誰かに与える存在になりたい、そうして目指したのが教師だった。土地や家に関わるからと歴史については昔から勉強させられており、様々な分野を専攻できる中で、古都は幼い頃から好きだった和歌を選んだ。 高校卒業後は地元を出て一人暮らしをしているが、両親からは「そろそろ帰って身を固めないか」と説得されている。古都の意思を無視したくはないが、継ぐ者が居なければ家系が途絶えてしまうため、せめて継いでくれる婿を見つけて欲しいと思っているようだ。そんな親の優しさも苦労も分かっているし、これ以上自分のわがままで迷惑をかけたくない。しかし、このまま戻ってしまえば、親に見せる顔もないし、何より昔の自分に逆戻り。結局、自分は何者にもなれないのではないか、ただなんとなく生きてなんとなく死んでいくだけなのではないか、と先の人生に対して漠然とした虚しさを感じており、現実逃避のように毎日を過ごしている。 和歌以外に好きなものは星空。地元の町外れにある展望台が気に入ってよく遊びに行っていた。古都にとって一番心が落ち着く場所。 「私はまだ、誰でもないもの。」 ------- （RP用メモ）（見るかはおまかせします☺） 好きな和歌は、万葉集第七巻冒頭1068番「天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」（柿本人麻呂） 「天の海に雲の波が立ち、月の船が星の林に漕ぎ隠れていくのが見える」という空の様子をうたった和歌。 一人称：私 男子生徒：名字くん 女子生徒：名字さん 両親：お父さん、お母さん 心中した者達は来世で結ばれる、という伝説に準え、2人の左手の小指の根元に指輪のような円環型の傷が残る。お互いの距離に応じて、近ければ近いほどちりちりと焦げるように痛む。意識すると互いの強い感情の揺れを感じることができる。

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