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ヴィンセント・ヴァン・ヴァレンタイン 一人称：俺 二人称：君、呼び捨て 【原初のアルカナ】EDU×10＋POW×10 〈回避〉〈原初のアルカナ〉〈芸術（カリスマ）〉〈オカルト〉〈目星〉〈精神分析〉〈医学〉〈杖〉 HOVI：恋人 　1d5ターンの間、任意の味方1名を自らの〝恋人〟に指名できる。指名した相手が判定に失敗した場合、また自身が判定に失敗した場合、代理で振り直しダイスロールが可能。ただし、〝原初のアルカナ〟は不可。 「運命の輪」のダイスロール対象に〝恋人〟が選ばれた場合、代理の振り直しダイスロールが一度目の成否判定に使用される。 　また、「運命の輪」に選ばれたのが2名以上で、恋人が選出された場合、自身も必ず選出される。 　一度に選べる恋人は1名のみ。追加指定は不可。毎度同じ味方を選ばなくとも構わない。 　自身の行動は必ず恋人の次に行う。恋人のダイスを振り直さない場合は、自由行動が可能。 「君の名前が知りたいな。君と親しくなりたい」 「そんなに可愛い顔で見上げられると困るなぁ」 「俺の顔が見たいの？君が責任取ってくれるならいいよ」 十数人もの人間を手にかけ殺害し、死刑を言い渡された殺人鬼。全て彼の恋人であり、全ての被害者は耳、鼻、四肢を削ぎ落し目と喉を潰された状態で発見されている。裁判の場では、ただ微笑んで「俺は愛してるだけだよ」と発言した。 死刑直前に原初のアルカナに抜擢されたらしく、最近入隊した。 死刑囚であることに変わりはなく、面の装着及び刃物などの凶器の不携帯を義務付けられているらしい。非常に惚れっぽいのか、人を見かけるたびに口説いてはフラれ、特に落ち込むこともなくまた別の人を口説き出す。しかし、彼の誘いに乗る人間は今のところ誰もいない。彼の恋人になれば殺されかねないことを知っているからだ。 【蛇足】 『最も効き目の高い薬はやはり愛と家庭なのだ』 修道院の孤児で、かつては神父を志していた。しかし、幼い頃から惚れっぽい性質と共に、愛する人とずっと居たい、自分のものにしないと気が済まないという強い執着を持ち合わせていた。世界がこれほど荒れていなければ、彼の狂気は抑えつけられ、双極性障害などの精神的な症状へと変貌していただろう。しかし、明日を生きるのに必死なこの世界では彼を止める人間は現れなかった。 最初の恋人ができた時、彼はとうに気づいていた。「殺せば永遠に自分のものになり、自分の欲求が満たされる」ことを。彼が健康的に、幸せに生きていく為には、多くの人間の愛と犠牲が必要だった。 目を抉った。最期に見るのは自分であって欲しい。 耳を削いだ。最期に聴く声は、自分の愛の言葉が良い。 鼻も削いだ。自分の香りだけ覚えてて欲しい。 四肢を削いだ。どこにも逃げないで欲しい。側にいて欲しい。 これらの欲が叶う時、愛する人は息をしていなかった。それで良かった。 これでずっと一緒だと信じ、手に入れた愛をそのままに、新しく新鮮な愛を求める。 そうして、彼はどこまでも幸せに、このボロボロの世界を生きてきた。 彼が原初のアルカナになったのは、死刑直前、首吊り台に登り切ったその時だった。通達を受けた彼は振り向くと、いつもと変わらぬ微笑みを浮かべた。 イメージソング：『EYE』 https://youtu.be/sSHkXxADtaE 余談：遺書屋の友達がいる

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