タグ： える 刑事 金糸雀の欠伸HO3

6-7 不屈の精神力　 2-1 手先が器用　分野：製作（料理） 誕生日1/9 以下秘匿バレ HO▸https://www.notion.so/HO3-e9bcebcb58f04908b32bdbce8cb48abd 娘の名前 苧環 柚雪（おだまき ゆずき） ■■■21年前 18で2つ年上の妻（苧環 柚子）と出来婚。 高校1年の頃から付き合っていた彼女と出来た子供だった。 避妊はしていたのでできるはずもなかったのだが避妊具が破れてしまっていたのか彼女が誰かと一夜の過ちを犯したのかは定かではない。 両方の親の反対があったが頭を下げて説得して責任を取る形で結婚した。 一雪は彼女のことを愛していたし、2人で話し合った結果だった。 子どもができたときはどういうことかと話しを聞きはしたが彼女が一雪を愛しているから信じてほしいといったこと、妻には刑事になるという夢があったがそれを諦めてでも絶対に産みたいと言い張ったことで子供はおろさず生むことになった。 帝王切開になるという話になった時は反対したが彼女と話し合い結局はこちらが折れることになった。それにより妻が死に娘の柚雪（ゆずき）が産まれたとき、後悔の感情と、無事産まれた、彼女が命懸けで産んだ命だという事実との感情と板挟みになった。彼女の両親からはずっと責められ続け親権も子供が8歳になるまでは彼女の両親（娘の祖父母）にあった。なので、苗字が違う。 元々は医者になりたかったので医学の勉強を続けつつ、贖罪として彼女の夢だった刑事を目指し始めた。 ■■■13年前 一雪が独立し立派に生計を立てられるようになったら一緒に暮らせる。それが向こうが譲歩してくれた条件で一介の交番勤務から推薦状をもらい刑事になり捜査一課に配属されてやっと娘と会うことを許された。8歳になった娘は今は亡き妻によく似ていて自分とは全く似ていなかった。それがうれしくもあり悲しくもあった。娘は物心がついてはじめてあう父親に戸惑っていて、それでもしばらく会う回数を重ねて一緒に暮らすことになった。自分が条件を満たしても娘が自分と暮らしてくれるかというのはまた別の話で正直娘が自分を選んでくれたと聞いた時、初めて会った時複雑な気持ちだった。 一緒に暮らすようになってからは娘のために覚えた料理をふるまってなるべく早く帰るように努力した。親子仲はぎこちなくはあったが悪くはなかったと思う。 ■■■8年前 妻の両親が亡くなった。 ■■■5年前 娘と腹を割って妻の事、当時のことを話した。もっと先にする予定だったが娘が強く希望したからだ。そうして話した後に娘が年上の男と付き合い、子供を妊娠しているという話を聞いた。当然反対した。若年妊娠によるリスクや学業や将来をどうするのか、あらゆる考えられるデメリットを話して喧嘩をした。 それでも最後には自分たちのことを持ち出され娘に押し切られた。愛した人が命懸けで産んだ命が新たな命を産むために失われるかもしれない。それが怖くて、寝れない夜を過ごしてはもういない彼女に懺悔し続けたし、もういなくなった彼女の祖父母に責められているような夢も見た。 そうして過ごしていた矢先に娘は亡くなった。捕まった犯人に関しては釈然としない気持ちだ。 ■■■■■現在 娘の仇をとることが、命を奪った誰かを裁くこと。それが今の一雪の生きる意味だ。 警察とは、刑事とは「正義」の組織であると誰もが言うかもしれない。 だけど「正義」に如何ほどの価値があるだろう？その正しさは誰が決めるのだろう？ 自分や娘の相手の男という結果的に大切な存在の命を奪う「選択」をした者も、実際に殺した犯人も含めて娘の命を奪った存在を殺してやりたいと思ったことは数えきれないほどだった。 ただ、「彼女」の目指したかっこいい正義のヒーローである「刑事」という形が自分を縛るから。 「刑事はこうあるべき」だという「正しさ」が自分を縛るものだから実行には移さなかった。ただ、それだけだった。 もし、直接犯人と対面することがあったなら自分がどうするかと考えたとき、「正義」と「報復」どちらをとるのかはわからない。 ずっと燻り続けているこの気持ちの矛先をきっともうどこにむけたとしても、すべてにカタが付いた時、最終的にいつどのタイミングになるかはわからないが自分を殺すだろうという予感はしている。もっとも「釣鐘一雪」という人物にそんな勇気があればの話だが。

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