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クトゥルフ PC作成ツール
霞月イブキ
ID:4535227
MD:0b8e857766d8f0ffe195b88e6fb486e0
霞月イブキ
タグ:
天城街道
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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SIZ
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初期
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アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
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(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
〇霞月イブキ/維颯(かづき・いぶき)/『THESEUS』HO2 【月下美人】:「あでやかな美人」「はかない美」「はかない恋」「秘めた情熱」「強い意志」「佳人薄明」 「God bless your」:神の息吹があらんことを 「ようこそ、"テセウス"へ。私はイブキ。霞月イブキよ。よろしくね」 「ふふ、よく頑張ったわね。……さあ、疲れたでしょう。怪我はしていない? 元気な姿を見せて」 「貴方たちが健やかに笑っていてくれること。それ以上の幸福はないわ」 「……あら? ふふ、いいのよ。”お母さん”。間違えられてしまうことがよくあるの。……私がね、母を名乗ってしまったら、貴方を産んだ貴方の母親に失礼になってしまうけれど。でもね、代わり、くらいはしてあげることはできるから。甘えてくれていいわ、……おいで?」 「大丈夫よ。────私は空に愛されているもの」 ・春の早朝に大地を覆う霞を思わせるように、仄かに紫がかった薄い白色の長い髪をしている。長く背後へと伸ばしており、日の光を透かす度に、まるで霞が烟るように美しく煌めいている。或いは、天の輝きによって、その色彩をまるで映すかのように、数多の色彩をのせる、霞と銀を混ぜた、ガラスのようないろ。双眸は鮮やかな、月を思わせる黄金色をしており、穏やかながら確固たる意志を宿して、常に輝いている。 些か小柄ながらも、体力・筋力ともに均等に付けられた、すらりと線の細い体型をしている。体力や筋力は平均程度であるが、代わりに、誰しもに劣らない敏捷性・器用さを持っている。 空を映す長髪を世界へと旎かせながら、凛と伸ばされた背筋と、軽やかに身を翻す様は、思わず、目にしたものの言葉を、霞の彼方へと呑み込ませる姿。 ・そんな淡い色彩がよく似合う、白皙の美貌の持ち主でもある。一見は線が細くしなやかであるため、武人というよりも、茶華を嗜む風流人のような立ち姿。日頃から着物を好んで纏っており、その肩からテセウス支給のジャケットを羽織っている独特の姿であり、霞のような姿とは裏腹に、人目を惹く姿をしている。 感情の表現は淡く、表情はどこか静謐なものが多い。けども、淡くありながら穏やかに微笑み、薄くありながら怒る際は怒る。 自身が浮かべる感情よりも、能力での表現が時折わかりやすいことがあり、本気で怒ったときは表情が凪ぐだけではなく風までもが凪ぎ、晴れた空に霹靂が走るだとか、何とか。 ・着物や帯、そして羽織などは数多く所持をしており、その時々に合わせて柄を選んで着こなしている。普通の私服や隊服ももちろん持っており、TPOに応じて着こなすことはあるが、然し、よほどのことが無い限りは落ち着くために着物でいることがほとんど。 また、着物も多くの柄を持っているが、任務の際に纏うのはほとんど白色の物。だって、――――どこにいても、私の姿が見えるでしょう、真白い姿ならば。 或いは、霞や風に、解けるでしょう。空にいちばん、近しい色なの。 ・「国際対異生物部隊:通称テセウス」の第一部隊に所属する女性。現在の隊員たちの中では最古参であり、また、天候を操る能力を有している。 剣道の有段者であり、主として扱う武器は日本刀。一刀でも扱うことが出来るが、真の実力を見せるのは、二振りの刀を帯く二刀流。着物の裾と隊員の証たるジャケット、そして、二振りの日本刀を閃かせて最前線にて戦う姿は、時に舞っているようにも、また、雨や風を乞い願う巫女の祈りのようにも見える。 また、ライフルの狙撃の才も有しており、最前線に向かう面々が多い際は、天候を操りつつ、背後から補佐をすることも可能。ライフルによる遠距離、日本刀による近距離、その双方の実力を持つ女傑。 ・鷹揚で甘やかな性格。常に静謐に、けれど穏やかに微笑んでいることがほとんどな人格者。 大きく感情を揺るがすことなく、大抵のことは受け止めることが出来る大きな器を持つ。それもまた、今の年齢に至っているゆえ。静寂を保っていることが多く、そんなときは冷然、神秘的にさえ見える横顔をしてはいるものの、実際は穏やかでふんわりとした器量。 常に静かであるため、初対面や付き合いが少ない面々からは冷たい印象を持たれるものの、実際間近で会話をしてみると、柔らかく暖かな女性。 ・他者の機敏へ常に意識を配っており、和を貴んでいる。 空気を読むことがうまく、他者の変化に気付きやすい。だが、それを積極的に口に出すよりも、ふんわりと寄り添い、支えている。 前へ立つことよりも、他者の傍へと寄り添い、サポートに徹することが多い。特に役職のある人間はきちんと立てて、若い面々も色々と経験できるようにと言葉なく支えている。 だが、年齢が年齢のため、前に立つ必要があればその姿勢は見せる。若い子たちばかりに、責任を取らせてはいけないもの。 ・誠実で常にあるが、然し、既に三十幾年の年月を過ごしているために、穏やかや誠実だけでなく強か。時には穏やかさの下から鋭さを垣間見せることがあり、凛とした立ち振る舞い、姿を見せる。 職務上、やさしさや穏やかさだけでは乗り越えることが出来ないものは多く知っているため、その実苛烈な姿を見せることさえある。 その際は、たとえ味方であったとしても毅然と接し、厳しい態度を取ることも。怒るときはしっかりと怒る。 特に命がかかっている場に於いての判断は的確。 職務柄、無謀や無茶、無理を求められることがあることは重々わかっており、それを必要なことと認めている。けれど、そんな任務の中でそうして求められるからこそ、日ごろの中では無理や無茶は避け、いざというときに実力を発揮できるように、と考えている。 そのため、特に若い面々の姿には気を配っており、日常生活の中で無理が見られる場合はそっと声を掛け、メンタルや体調のサポートも担っている。 ・そのように、本来の性格は、その実些か世話焼き。長い付き合いの面々の前ではしばしそれが顔を覗かせ、よく面倒を見ている。 また、年下の面々にはどうしても甘くなってしまいがちで、己でも甘くなりすぎてしまわないよう意識して律している節もある。 ・幼少期から良き女であれるよう、また、いつか良き妻に成れるよう、と行儀作法と花嫁修業は重ねてきたために、仕草の一つ一つに品があり、また、家事炊事はすべて一通り熟すことが出来る。 特にお茶を淹れる腕は一級品で、料理に関しても得意であり、基本的には自炊で過ごしている。主な得意料理は和食であり、中でも彼女が作る肉じゃがは絶品。 ・また、日頃から纏っている着物や帯は基本的に自分で仕立て・修復をしている。一から着物を作ることも出来、時折「テセウス」の隊員らのリクエストを受け、仕立ててあげたり、身が持っているものを貸してあげることも度々ある。 特に記念日などで求められれば、その人物のためだけの着物と帯を一から拵え、祈りと願いを込めて贈ることも。 ・そして自衛手段、また精神の鍛練の為に幼少期から剣道を嗜んでおり、その腕も確かだった。学生時代は剣道部に所属をし、家の手伝いを優先していた為に、大きな大会には出ることは稀だったが、近隣ではそれなりに名が知られるほどであり、女性にしては珍しい二刀流の使い手。 一度だけ全国大会に出たことがあり、その際は全国ベスト16までいっている。 ・その実、実は既婚者。旧姓は「白射維颯」。結婚して「霞月」姓になった。 だが、「テセウス」に入隊した際は「イブキ」とだけ名乗っていたために、旧姓である「白射」の名前を知っている人物は少ない。「テセウス」入隊後に結婚。その後に「霞月」姓を名乗り始めた。 「テセウス」に入る以前は、京の下町に身を置く、昔ながらの小さな和傘職人屋の娘であり、父とふたりきりで過ごしていた。母は自身を産んで直ぐに出産の無理が祟り体調を崩し、彼女が五歳の時に亡くなっており、以降父の男手ひとりで育てられてきた。母は神社を由来とするかなりの旧家の出だったが、ある時出会った父に惚れ込み交際をするも、下町の和傘職人という立場ゆえに母の実家からは交際が否定される。然し、父と母の恋は冷めることなく、半ば駆け落ち同然で母は家を出て、父の家へと転がり込んだために、親戚とも半ば断絶状態。父方の親戚は、近場の孤児院と診療所を経営する父の弟だけであり、そのため交流がある親戚筋の人間はほとんどいない家柄。 武骨で寡黙ながらも穏やかで優しく、手先が器用だった父。快活で器量がよく、家事炊事が完璧だった母。そして、そんな亡くなった母の置き土産のように、面影を受け継いだ美しく器量の良い看板娘。幸せな家庭であり、今の彼女が家事や炊事などを一通り完璧にこなすことが出来るのは、明るい母に憧れたからである。母のことは、今でも憧れている女性である。 母が亡くなってからは、父の手伝いをしながら、医学の道を志して勉強をしていた。すぐ近くに、父の弟である叔父が住んでおり、開業医だった彼は、自身の診療所を経営しながら、身寄りのない子供たちを世話する孤児院も営んでいた。寡黙な父とは裏腹に、叔父は明るい性格であり、自身にもとてもよくしてくれた。幼い子供たちや患者に真摯に接する彼にも憧れ、また、体調を崩してしまった母の為にもなりたくて、医学の道を志すようになった。 勉強をしながらも、和傘屋の手伝いは常に行っており、下町では評判のいい看板娘だった。また、叔父のためにも孤児院や診療所の手伝いも行っており、子供たちからも、その面倒見の良さから、半ば母親代わりのようにも慕われていた。 決して、裕福だったわけでもなかったが、それでも、父や叔父、そして町の人々に囲まれて過ごす日々は、幸せだった。 ・だが、18歳のとき。自身が用事で家から出かけている際に、生活をしていた一帯がとある教団が召喚した神話生物に襲われ、半ば壊滅状態になる。(彼方より饗宴に来たるものとかあたりかな、とふんわり思っています。それかティンダロス)町の外に出ていた為に、報せを聞いて急いで戻ったそこに残っていたのは、まるで災害にあったように崩れきった実家と孤児院、そしていとしい町の無残な姿だった。多くの町の人々が亡くなり、面倒を見ていた孤児院の子供たちもほとんどが死んでしまった。だが、幸運にも、瓦礫に埋もれながらも父は生き残ってはいた。――――だが、精神的にすさまじい打撃を受けており、もう、前のように言葉を発することも、自分へ笑ってくれることもなくなっていた。SAN値が0になっていた。 自身の、何も知らないところで。 自身が、何もできないところで。 ――――いとしいものを全て、失った。 ――――日常が崩れる様は、こんなにも呆気なかった。 その時に、「神話生物」と呼ばれる、人知を超越した存在がいることを知り。 ――――その事件から、二週間後。テセウスからのオファーが届き、迷うことなく頷いた。 ・父は、今でも精神病院に入院しているが、意識が戻ったことはない。また、これまた幸運にも、叔父もまた大けがを負い、片腕を失いながらも生存しており、精神を大きく削ってはいたものの、正気だった。そんな彼へと、父のことを預けて、そうして、”テセウス”へと入隊を決めた。 叔父から止められはしたものの、それでも頑なだった己を、最後には折れた叔父が、半ば泣きそうになりながら、送り出してくれた。 父の仇を取るために、もう父のような、愛していた町の人々のような人間を出さない為に。 己に、何かできることが。 ……守れる力があるのならば。そう願って、「THESEUS」の門戸を叩いた。 ・そうして、身を捧げたその先で。数多のことがあった。気づけば、人生の半分以上をテセウスで過ごしており、いつの間にか、この歳になり。 名乗る名前も、いつしか「霞月」としたものの、もう一人、その名前がいたことを知る人間は、ほとんど存在しない。 多くを失って、多くを経験し、長く歩み。 最古参、と呼ばれる立場になっていた。 少しだけ、最近は感傷に浸ることが増えたけれど。変わらずに、世界を、愛しい子たちを守るために、前だけを見据え続けている。 ・「テセウス」へと入隊して、天候を操る能力を得る以前にも、不思議と、天候を読むことが得意だった。 よく空を見上げることが好きで、そんな空を見上げながら、雨や晴れ、天候を的確に予測をすることから、町の面々からは「空の巫女さん」だなんて呼ばれていたこともある。時折、空へと願いを込めれば、晴れることさえもあった、だとか。 不思議と、空に愛されていると感じていて。 それは今でも、代わることはない。むしろ、よりいっそう、空との強い結びつきを感じている。 (特徴表:天気予報士) ・静謐で霞のような趣ながらも、深い愛情と、強い意志を持った凛とした女性。 常に携えている和傘は、父が最後に残してくれたもの。半ばお守りのようにも、また、空と己をつなぐ媒介とするためにも、五色の布を揺らしながら、常に持ち運んでいる。ただ、勿論今ではただの和傘ではなく、時折盾としても使えるように改造してもらっている、だとか(某キングスマン風) また、刀や銃を構える際には、地面へと突き刺してから、得物へと手を伸ばすのがルーティーン。 着物を常に纏っているのは、自宅で好んで着ていた名残。そして、ある種天候を操ることから、巫女の意識が自身にもあるため。常に、あらゆるものへと敬意を払うことが出来るように、そしてまた、美しく背筋を伸ばし続けることができるように、ある種正装の形で着物を纏い続けている。 ・また、同時に、長年最前線に立ち続けてきたことにより積み上げられた、数多の傷を隠すためでもある。 傷の絶えない職場ではあるが、けれどだからといって、傷を見せびらかすものでもないから。 特に下腹部と背中に大きな傷跡がある。特に背中の傷跡は、右肩から左の脇腹にかけてざっくりと袈裟懸けに斬られたものであり、神話生物のかぎ爪によってつけられたもの。その傷によって、子を為せない体にもなってしまっているが、当人がそれを気にする様子は見せていない。 そして、それゆえに外すことのほとんどない黒手袋で隠された左手の薬指には、今もまだ、亡き夫が遺していった結婚指輪を常につけている。指につけられないときは、ネックレスとして自身の指輪と共に首筋に下げており、肌身から離すことはない。 ・世界を守るため、護りたいものを守るため。愛したものを、護るため。 ゆるぎない想いと眼差しで、ただ、世界を見据えて。 凛と、背筋を伸ばして立っている。 ・「テセウス」の面々のことを、穏やかに優しく、然し時に厳しく、確かに愛している。 彼ら、彼女らの決意と覚悟を受け止めて、そして時にその背中を押して、抱きしめる。 たとえ、世界に語られることがない英雄たちだとしても。 否、英雄などではない彼ら彼女らだとしても。 彼らのことを、もっとも長く目にしてきた自分は、何が起こっても、彼ら彼女らのことを愛して慈しもう。 …………世界の為に、命を懸ける貴方たちのことを、ただ。 愛している。 ・髪飾りの花は月下美人。 ・カラーコード:C7B2D6 ライラック ・誕生日:8/23 月下美人、菩提樹 ・名前の由来は月下美人より。儚い花を関しながらも、組織の最年長として生き抜いている皮肉。月は、太陽の光が無ければ輝けない。 またイブキは「息吹」、風より。世界を駆け抜けて、天候を揺るがし、そして船進む水面を波立たせる、一陣の風。 「God breath you」神の息吹、祝福を貴方たちに。 私が居れば、空は私の味方なのよ。 ・桃(1d100→2)をはじめとした、甘めの果物が好き。 和食好みではあるが、好き嫌いは特になく、なんでも食べることが出来る上に、なんでも作ることも出来る。 ・鳴生さんのバイオリンの音色を好んでおり、時折彼に頼んで弾いてもらう代わりに、彼の好みのお茶やお菓子を贈っている。 因さんのことは、何よりも頼りになる我らがリーダーとして、常に立てる態度を見せる。だが、彼ばかりに責任を負わせるつもりはなく、有事の際は自身が彼の前に立つこともある。 ふたりとも、これからの「テセウス」を背負っていく頼りになる後輩たち。とてもいとおしく、大事にしたい子たち。 己が守らずとも、強いことはよく知っているから、せめても支えさせて頂戴ね。 HO3ちゃんくんのことも、支え、寄り添い、そして少しでも守ってあげれれば、という気持ち。 【イメソン】 ・シオン (feat. 倚水) 過去 ・雪解け (feat. 倚水) ・それがあなたの幸せとしても ・あなたの夜が明けるまで ・Prover 【特徴表】 31:天気予報士 60:好意を寄せられている 【花言葉】 91:春紫苑(はるじおん)・ハルジオン 「追想の愛」 会えない人を、いつまでも思い偲ぶ。あの人しか考えられない。あれ以上の思い出など出来るはずもない。いつまでもいつまでも、過去にしがみつく悲しい人なのが貴方。悲しみでは前へ進めないのも知っている。悲しみを活力に変えられるのが貴方だ。 47:三椏(みつまた) 「強靱」「肉親の絆」 貴方は強い心を持っている。決して折れず、しなやかに受け流す心を。家族を守る貴方はとても美しい。 37:月見草(ツキミソウ) 「美人」「自由な心」「うつろな愛」 どこか色香を称える貴方は、そこに座るだけで皆の視線を奪うことだろう。おしつけない沈黙と、気ままな心が、周りの人々の心を癒す。 【通過シナリオ】 ・『THESEUS』HO2 ・『僅差平行のヴェルダンディ』 ・『灯路帰譚』 <以下、『THESEUS』HO2、秘匿情報有り> 「…………言ったでしょう、大丈夫。私は、────"ソラ"に愛されているから」 https://fusetter.com/tw/3IzcvbAN https://charasheet.vampire-blood.net/4905648 ・テセウスが誇る、第一部隊。入隊から一年で身を置き、以来十数年、生き残り続けている最古参。 天候操作による周囲や環境のサポートを得意とするが、剣術の腕にも非常に長けており、時と場合によっては最前線でまるで舞うかのように二刀一対の日本刀を操り、先陣を切る。或いは、遠方からのライフル射撃も得意であり、剣銃どちらも使いこなすことができる。 ただ、最古参だということはつまるは────多くの仲間たちを、看取ってきた、ということである。 十数年の間ひとりだけ生き残り続けていることから、ある程度部隊の歴が長い人間たちからは、半ば死神扱いを受けている。 ・現日本支部長・五木漣とは、同期であり、テセウス入隊以来の旧知の中。親友、相棒、或いは戦友といっても過言ではなく、最も心と気を許している相手。 幾度となく共に死地を乗り越えており、彼の折り紙付きの実力はよくよく知っているため、多大なる信頼を寄せている。然し、5年前に彼が日本支部長に就任してからは、極力彼が戦線に立つことが無いように気を配っている。我らが頂点たる貴方は、後ろでどっしり構えておいて頂戴。 ・互いに甘え、甘えられ、という関係性をうまく気付いており、お互いがお互いの前では素の自分たちでいることがほとんど。漣の前だと世話焼きの気質がどうしても前に出てしまい、甲斐甲斐しく世話を焼くことも多々。頼ってもらえることが何よりも嬉しい上、支部の頂点として誰よりも頑張り、また強い思いと共に彼が立ち続けていることを知っているために、少しでも支えて、また甘やかしたい気持ち。 もとより料理やお菓子作りは得意だったが、漣の為に作るようになってから、実はさらに腕が上がっている。 彼の家も知っているため、休日などに彼の家に作りにいくこともある。 ・だが、職務中にその気心の知れた仲の良さを出すことはほとんどなく、あくまでも支部長と一隊員、という関係性を保ち続けている。 プライベートでは「漣」呼びをし、口調も穏やかなものだが、職務中は「支部長、五木さん」そして、彼への敬意を表すため敬語交じりの口調で話す。あくまでも組織の頂点として、そして頼れる支部長、司令官として、彼のことを誰よりも立て、また陰ながら支えようとしている。 ・彼の姿勢には何よりも賛同し、彼同様、組織に所属する面々を心から守りたい、と強く思っている。 だが、それと同じかそれ以上に、漣もまた、何よりも守りたいひとのひとりであり、彼が生きていることは、組織そのものが未来へつながっていくことだと認識している。 また、彼が乗る船であれば、どんなものであろうとも、最期まで彼の傍らで、共に乗り続けるつもりである。彼の船は決して沈まない、と信じているが、然し、もしも百万が一に、沈んだとしても、帆が破けたとしても。それでも、共に最後まで駆け抜ける。 彼と共に過ごした18年は、そう決意させるには十分すぎるほどの時間だった。 ・テセウスへ加入したのは、18年前の19歳のとき。 父と、そして周囲の人々と共に細々と質素に、然し幸せに暮らしていたが、自身の19歳の誕生日を間近に迎えたある日、生活をしていた一帯がとある教団が召喚した神話生物に襲われ、壊滅的な被害を受ける。父は生き残りはしたものの、神話生物を目撃してしまった影響で心神喪失状態になってしまい、半ば生きながらに死んでいるような状態で。そして、時折手伝いにいっていた小さな診療所を伴う孤児院も襲われ、そこにいた子供たちや教員の大半が死亡。孤児院を経営していた医者たる叔父は生き残りはしたものの、片腕を失う重傷を負っていた。 そして己は――――幸か不幸か、丁度、市外へと出かけていたタイミングで。 胸を焦がす嫌な予感、そして災害の一報を耳にして慌てて戻ってきたときには、すべてが、遅すぎた。 ―――ー何も、できることなど存在しなかった。 ・テセウスからのオファーが来たのは、それから、二週間ほどした後のことだった。 ベッドに横たわり、きっともう、こちらを二度と見てくれることがないであろう父の瞳が、ぼんやりと青い空を眺めている姿を見守りながら、隣の椅子に腰を掛けて、その手紙を開いたとき。 まるで、天啓を告げるかのように青々と晴れ渡っていた空の青さを、イヤというほど覚えている。 その日の内にテセウスには返事をし、そして、医者たる叔父に父のことを任せ、最期の別れを告げて。 ー―――テセウスへの入隊を果たした。 ・叔父は止めてきたけれど、頑なだった己に対して、最終的に折れたのは彼の方だった。 ただ、父が己の誕生日に渡そうとしていたらしい、和傘をそっと、差し出して。いちどだけ抱きしめてから、見送ってくれた。 以来、彼らとは一度も連絡を取っていない。風の噂で、今もあの町で生きているらしい、その事実は知っているけれど、それ以上は、何も。 父との、家族との絆は、あの病院を後にした夜へと置いてきたから。 だから、己の名と、父が最後に誕生日プレゼントとして作ってくれた和傘だけをもって、ただの「イブキ」として入隊をした。 ――――だって、世界の為にすべてを懸けると決めたのだから。 ・そして、「イブキ」として、正式に「THESEUS」に入隊した。 テストも高水準で合格し、天候操作の能力も身についた。元から、天気と何処かつながりのようなものを感じていた為に、その能力を己が得たことは、それこそ偶然とは思い難くて、少しだけ、何とも言えない気持ちになった。 また、父や町に降りかかったことを常に背負っていた為に、入隊当初は穏やかさがほとんどなく、冷然と冷たさが滲むような、凍てた雰囲気を常に纏っており、あまり他者を寄せ付けようとしなかった。 そのため、遠巻きから見ていた関わり合いがない面々からは「雪女」「雪の女王」などと影で呼ばれ、遠巻きから眺められていた。そのあだ名は、時折今も残っており、彼女のことをよく知らず、けれどあまりよく思っていない面々からは陰口のように呼ばれることもある。 別に、誰から何を言われようと、さして気にならなかった。 ただ、ただ、ひたすらに鍛練をして、組織が相手取る異生物たち――――神話生物を、打ち倒せるように。 もう、父や孤児院、町の人々のような悲しむ彼ら彼女らが、生まれないように。彼ら彼女らへ降り注がんとする理不尽から、少しでも彼らを守ることが出来るように。 ――――愛したひとたちが過ごす世界が、少しでも穏やかなもので在れと。 ――――愛したひとたちが過ごす世界を、少しでも守れるように、と。 ひたすらな研鑽をただ積み上げて、そうして、己の実力と能力を、ただひたすらに磨き続けた。 …………私の体が、どうなったってかまわない。だから、私に、誰かを守れる力を頂戴。 ・当時を知っている人間はもう今は残っていないが、然し、もし知って、また今の自身のことを知っていれば、本当に穏やかになった、と誰しもが口を揃えていうだろう。 それほどまでに、入隊当初は氷のように冷たく、ただ、生き急いでいた。 けども、そんな自身の氷を溶かしてくれたのが、同期たる五木漣と、後の夫となる青年、「霞月昊門(かづき・そらと)」、そして幾人かの同期たちだった。 ・同じ年に入隊した同期は、漣と昊門だけだったが、然し、幾年かに連続して入隊する人間が多いタイミングであり、なんの偶然か、特にこの年と翌年に揃った面々は、不思議と年齢も近かった。 特に漣と昊門、イブキに関しては、イブキが二人よりも一つ年上の19歳、ふたりが18歳であり、ほぼ同い年のようか関係性だった。 また、軽薄そうな雰囲気を纏いながらも真面目な漣と、まさしく名前のごとくに、”空”のごとくに明るかった昊門が、各々バランスよくムードメーカーを務めることで、場の雰囲気をうまくまとめてくれていた。 最初は彼らに対しても冷然としていたイブキだったが、然し、彼らと時間を共にし、言葉を交わし、そして武器を持って並び立つ内に、いつの間にか冷たかった空気は溶かされており。その半年後、また近しい歳の同期がふたり(イブキのひとつ上の青年、ユィと、漣と昊門と同い歳の少女、凛花)入ってくる頃には、まだ冷たさは残しながらも、それでも、まるで雪解け間近の春の木漏れ日のように、ふわりと微笑むことが出来るイブキがいた。 以来、数年間はそんな五人組として交友をはぐくんでおり、実力と確かなチームワークをもって、任務にあたっていた。 ・自身は入隊から一年で第一部隊に所属が代わり、そしてそれからさほどせずに漣もまた第一部隊に所属するようになった。 昊門と後輩ふたりもメキメキと実力を伸ばし、一桁の部隊へと所属をするようになっていた。 神話生物や、時にそれらに魅入られた人間たちとの死線を潜り抜けていき、いくつもの怪我を負い、時に命の危機さえも乗り越え、けども組織へと戻り顔を併せれば、「おかえり」と笑顔でねぎらってくれる彼ら、彼女らがいる。仲間たちがいる。そのことが、何よりも力になっていた。 そして、彼らと共にこの世界を守りたい、彼らのことを守りたいと強く思い、それを力にして、既にかなりの実力を持っていた面々ではあったが、そこで邁進することなく、ひたすらに研鑽を続けていた。 ・そして、それから数年、イブキが22歳になった際に、昊門もまた第一部隊への所属が決まる。 その際、彼から告白を受け、思いを告げられた。 彼からの想いに、気が付いていなかったわけでは決してなかった。むしろ、昊門のアプローチはそれなりに大きかったために、イブキだけではなく、同期や先輩、後輩たちさえも、昊門がイブキに抱える想いには察している節はあった。イブキ当人さえも。 けども、自分たちは、いつ死んでしまってもおかしくはない身だ。明日、死なないとも限らない。 だからこそ、想いを告げられたことに困惑をし、最初は答えることが出来ない、と言っていたけれど。 「明日、俺たちは死なないとは限らないから。確かにさ、イブキちゃんのことを困惑させちゃうだろうとは思ったんだけど。でも、この気持ちを抱いたまま、もし明日死んだら、俺は絶対後悔するな、とも思ったんだ。だから、伝えたかった。イブキちゃんのこと、イブキのこと、今までずっと見てきて、どれだけの想いで君が頑張ってきて、それで、――――その姿に見惚れて、恋をして、ただただ尊敬する人間がいるってことを、ちゃんと、伝えたかったんだ」 そう、昊門から告げられた言葉は、嘘も偽りも何ひとつとしてなくて、けども、確かな愛情と照れ臭さを感じていて。すぐには答えることができなかった。……けれど、いつの間にか、少しずつ、惹かれるようになって、いて。 ・彼から告白を受けた、翌年の同じ日に。 自分からも同じように想いを告げて、結ばれた。 結ばれてからまた一年後に、今度は、籍を入れた。 戸籍などは既に抹消してしまっているから、なんの効力もないけれど、でも、それでも何かしらの形に、と勧めてくれたのは、三人で。その時に彼らの協力を受けて、サプライズで指輪を用意してくれていた昊門の、あの緊張した面持ちを、今でも覚えている。 漣からも、ユィからも、凛花からも、そして、その当時にはそれなりに関わり合いが深くなっていた仲間たちからも数多の祝福を受けて。 そして、その三人も、サプライズで真っ白なヴェールを用意してくれて、いて。 小さな、小さな結婚式。そこで、想いと永遠を告げて、確かに、――――結ばれた。 あの時の幸せは、今でも確かに覚えている。 ――――そう、確かに幸せだった。 世界の薄氷を渡る船の上であったとしても、幸せは、確かに其処に形として存在していたのだ。 あの日の空は、たしかにあおく、晴れ渡っていた。 ・だが、それからほんの数日後。 神話生物による大きな事件が引き起こり、第一部隊をはじめとした、幾つかの一桁の部隊が、その鎮圧の為に出撃することになった。 当時の自身は能力上、召喚阻止の為に別部隊と行動を共にしながら後方におり、支援を頼まれた漣もまた同じく後方に。そして、昊門ともうひとり、同じ第一部隊の同僚、そして別の部隊に所属をしていた凛花は前線へと出ていた。 ――――前線へと出た彼らが、帰ってくることはなかった。 ・詳しい詳細は知らされていない。否、知ることが出来なかった、が正しいのだろう。前線へと出撃していたほとんどの隊員たちが、その神話生物によって食われた、という話だった。 唐突に連絡が切れた隊員を心配し、そちらへと向かった隊員が食われ。それに気づいた隊員が、また食われる最悪なループ。それが複数個所で引き起こりながらも、知能のあった神話生物が絶妙な時間差を作り上げながらそれを繰り返したことにより、報告としてその場に出ていた面々へと共有されることへの遅れを来した。 気が付いたときには、人を食らい過ぎた神話生物はとんでもない力を付けており、その顕現により幾人もが正気を失い――――けども、第一部隊であるからこそ、昊門が。同僚が、そして、他の一桁部隊の面々も懸命に対応に当たり、神話生物と死力を尽くして戦った。彼らの死闘があったからこそ、何とかその神話生物の存在を組織へと知らせることが出来、後の撃破につながっている。 然し、――――彼らもまた、死闘の末に力尽き、或いは不意を突かれ、帰らぬ人となった。 ・神話生物の討伐後、身体が見つかった隊員たちの数は片手で数えるほどしかなく、バラバラの部位が見つかっただけでも運がいい方、そんな悲惨な有様だった。 だから、第一部隊の同僚も、昊門も、身体は帰ってこなかった。凛花は、右腕だけがかえってきた。彼女とつけていたお揃いのブレスレット、それが目印になって。その傍に、昊門がメインウェポンとして使っていたライフルが転がっていた、と聞いている。そのライフルのトリガーには、指輪が通されたネックレスが絡まっていて。まるで、彼女が、そのライフルだけでもせめても、と懸命に腕を伸ばして、いたかのような。 ・それを知らされたとき、…………泣くことはできなかった。 受け止めるしか、できなかった。いつも彼が使っているライフルと指輪を受け取ったとき、以前持たせてもらったときには、あれほどまでに重たかったはずの銃が、ひどく軽くかんじて。 言葉もなく、感情も、氷ついてしまったかのようで。 ひどくかなしくて、絶望をした記憶は確かにあったのだけれど、それが胸の中へと深く沈んでしまっており、感情として表情へ浮かび上がることはなかった。 ――――たぶん、そう、呆然とした、信じられない、そんな気持ちが強かったんだろう。 ・それからひと月も経たず、別の任務でユィもまた、命を落とした。 神話生物を信仰する狂信者たちに囲まれ、彼らを道連れに、半ば自爆のような形で命を落としたそうだ。 彼の遺体は帰ってきたものの、彼が彼だと分かったのは、髪色で判断がついたからだった。 ・守りたかった。愛していた。 けれど、その今際の際さえも、看取ることは叶わなかった。 神話生物と戦うことは。 テセウスの最前線に立つということは。 ――――そういうことだと、覚悟をしていたけれど。 時に、手さえも届かないのだと、ただ、ただ、思い知らされた。 …………ああ、だから。泣くことが、できなかったのかもしれない。 あの時と同じように、私に、できることは何もなかった。何も。 ・そうして、相次いで、仲の良かった同期たちは死んで、漣とイブキの、二人だけが遺った。 勿論、それ以前も、先輩も同僚も後輩も、さまざまな組織の人間たちが死んでいく姿を看取ってきた。 けども、それ以降は、より一層。 数多の仲間たちが、戦場に散っていく姿を、見送った。 世界の為に命を落としていく姿を看取った。 時に、腕の中で命を落とす姿さえも幾人も見た。抱きしめた。 そして、今この日に至るまで、最前線で刀を振るい続けながらも、生き抜いている。 ――――生きて、しまっているのだ。 ・昊門が亡くなってから。「イブキ」としか名乗ってなかった名を、「霞月イブキ」と名乗るようにした。 そしてまた、彼が使っていたライフルを遺品として譲り受け、以来、自身の武器としても扱っている。 最初は彼や漣のようにうまく使いこなすことはできなかった。けれど、漣からの手ほどきを受け、今ではそれなりの実力として、最前線で二刀の日本刀を振るうだけでなく、後方や中盤からのライフル狙撃による支援も可能とした。 ――――己が出来ることを、少しでも増やしたくて。 もし、何事かが引き起こった際に、何かしらの手段でひとつでも多くのものを、人を、世界を、守れるように、手を伸ばせるように。 元から絶やすことのない研鑽に、さらに磨きをかけて、ひたすらに。 …………あまり考えたことはなかったけれど、無意識的に、彼の面影を追っている、のかもしれない。自覚も薄い。 ・折れることはなかった。立ち止まることはなかった。 悲しかった、辛かった、絶望だった、寂しかった。けれど――――己はひとりじゃなかった。 その感情を共有できる漣という存在がいて、そしてまた同時に、死んでいった彼ら彼女らが、どういう理由でこの組織、「THESEUS」に身を置いているのかを、親しかったからこそ、よく知っていたから。 どんな覚悟をして、どんな思いがあって。 辛く、苦しく、寂しく、悲しく。そんな感情は確かに抱いていたけれど、けれど、だからといって、世界が滅びたわけではない。 そして、その世界は、少なからず同期の面々が、組織の仲間たちが、昊門が、――――そして、今共に在ってくれる漣が、確かに守りたい、と思っている場所だ。 彼ら彼女らが守りたいと、無事を願った世界は、今まだ、此処にあり続けていて…………ならば、私の膝が、折れる理由にはならない。 だって、守りたいものが、彼ら彼女らの為にも守らなければいけないものが、目の前に確かにあるんだから。 それだけが、私が刃を振るい、トリガーを弾く、その理由として十分すぎる。そして勿論、自分だって、これらを守りたいのだから。 ・「愛してるひとがいる世界を守りたい」って、笑った昊門の、夫の顔を忘れることは、一生ない。 ・そして何よりも、漣の存在がある。己と、彼だけが、今は亡き彼らの意思を確かに受け継いでいて。 だから、自分が、そして漣が、生きていることに意味があるのだと思っている。 己が生きていること、生き残ってしまったこと。命が、つながってきていること。 それらを正しく理解して、正しく、其処に立つことが出来てしまう、芯の強さを持っている。 ・漣が、日本支部支部長へと任命されたときは、我がことのように嬉しく、誇らしかった。 ただ、もう背中を預けて前線で戦うことがないのだという安堵と、……一抹の寂しさがあったことも否定はできない。 けれど、互いに互いの命を預けている事実は何も変わらなくて。立つ場所が、お互いに変わっただけ。 漣の指揮能力や実力は確かなものであると、自分がいちばんよく知っている自負があったから。 ふたりが気に入っている小さな料亭で、盃を交わしながら。互いの立場から、護りたいものを守れるように。新たに約束と決意を交わして、先の道を進み始めた。 彼が握る操縦桿ならば、彼の船ならば、命を預けるに値する。そしてまた、その為であれば、全力で彼のことを支えて守ろう。 ・気づけば、今年で「テセウス」に入隊をしてから、18年が経っていて。 …………そろそろ、人生の半分を、この組織に捧げてきたことに気が付いて、ふと、笑ってしまった。 けれど、己の在り方と生き方は、ただ、それでいいと思う。 守るために。愛しいひとのために、世界の為に、全てを。 ・けども、最年長になってしまったゆえに、否、最年長になるずっと以前から。 …………己よりも若い面々が次々と命を落としていく現状もまた、ひどく憂いている。 そう、ならざるを得ない現状を、変えたいとも思い、けどもどうにもできない己の無力さを時折感じることがある。 同時に、彼らの足を止めさせることが出来ない、己の薄情さにも。 ・先逝く彼らの足を、止めたいと、時に思う。 自分よりも年若く、けれど、世界を守るため、地球を守るために、大切な人を守るために、自ら進んで戦場へと身を置いた彼ら、彼女ら。 ────貴方たちはまた、死ぬべきじゃないのよ。 彼らの命が散っていく度に、いつだってそう思った。 けれど、運命は残酷で、目の前の光景が真実だ。 だから、せめても、見送って。 けれど。 その数秒が運命でも、その数歩が運命でも、その決意を止めるのは────我儘よね。…………行かないで、だなんて。 思ってしまうことを、思うだけに留めていることを、どうか許して。 例え、その一歩の先で穏やかに眠れるのだとしても。 貴方たちには、生きてて欲しいと願ってしまうのよ。 ・本心は、愛しいひとたちに、ただ健やかに生きていてほしい。笑っていてほしい、穏やかに過ごしてほしい。 父が、孤児院の子供たちが。苦しむことなく、脅威にさらされることなく、彼らの日常を過ごしていてほしかった。 同期たちが、先輩が、後輩が、昊門が、漣が。穏やかな日々を送れる、そんな世界であってほしいとただ思う。 武器を持つこと、死が隣り合う脅威に立ち向かわなければならないこと、そんな悲痛な現実が無い、夢のような世界で。 ――――ああ、分かってるわ。そんな世界、存在しないこと。この戦場に立たなければ、叶うことがない出逢いだったってことも。 誰にも話すことのない本心、もしも、たられば、たわいのないIfの話、叶うことのない夢のはなし。 だから、せめても。己にはかなえられなかったそれを。 何も知らず、今を生きる人々が、少しでも長く過ごしていてくれれば、と、ただ願う。 ・明日が欲しかった。 愛しい人たちが過ごす、なんの変哲もない明日が、ただほしかった。 けれど、それは、己の両の掌から零れ落ちてしまった、から。 そんなひとが、少しでも、減るように。 己と、同じ思いをしてしまう人間が、ひとりでも少なくなるように。 いつも、空へと祈っている。 ・ゆえに、行方が知れなくなってしまったひかるのことも、酷く心配している。 一体何があったのか。調べても、調べてもわからない彼の行方と経緯に関して、少しでも何か掴むことができないかと、今でも思っている。 けれど、同時に。……あきらめも、抱いてしまっていることも、事実で。 生きていてほしい。けども、……もう己の手が届かないところにいってしまっているというのなら、どうか、せめて少しでも穏やかに。 ・また、HO3のような新人のことは、いつもどうしたって気にしてしまう。 今回に関しては、違和感と、また不安を抱いてしまっているから。 どうしてなのか、はわからない。この予感が外れてくれればと、ただ切に願う。 だから、その違和感を心配の形に昇華して、常に彼或いは彼女に対して、意識を向けるようにしている。 せめても、そんな彼或いは彼女に寄り添いながら、その違和感の正体をつかむことができればいいと願っている。 ・時折、隠れて煙草を吸っている。亡き夫がよく吸っていた、甘いたばこ。 ふうわりと、吐息を紫煙と共にくゆらせて。 いつか私の息吹が、天へと高く届けばいい。 誰にも、貴方にしか読ませない、霞のようなラブレター。 ・船の行く先を担うさざなみを、たおやかに支える、一陣の風。 空の息吹を、貴方たちに。 PC設定制限:31歳以上、日本人、DEX+3 テセウス加⼊は10〜20年前(加⼊時期を決定しCSへ記載すること) 特殊技能【天候】:POW*5に成功することで、1d6ターン天候を変更することができる 〇晴:HO1の追加ダメージに3の固定値をプラスする 〇雨(雪):相手の視界を阻害するが、HO1の攻撃補正が無効化される。敵技能成功値−20 〇風:風を自在に操り、敵技能成功値を-20することができる。HO1の追加ダメージに1の固定値をプラスする ※天候による効果は即時現れるが、天候変更ロールで1ターンを消費する為注意。 【秘匿概要】 あなたはHO3に対して漠然とした違和感を抱えている。しかしその理由に気づくことができていない。 チームの最古参であるあなたは今まで多くの仲間を失っており、誰よりもこのチームを壊したくないと願っている。HO3がそのきっかけとなるのではないかと不安を抱いている。 HO3に対してのその他の感情は任意のもので構わない。 また、あなたはテセウス日本支部長の五木と同期だ。あなた達の他にも数人の同期がいたが、今はあなたと五木の二人だけとなっている。 五木はあなたのことをかけがえのない戦友として大切に思っており、「これ以上悲しい犠牲を増やさないために、僕は上層部から、君は第一部隊として仲間を守っていこう」と約束を交わしている。 五木自身は自分の立場もあるため、あなたと1対1の時以外はあくまで上司として接してくるだろう。 【個別任務】 『HO3への違和感の理由を暴く』 『このチームを守り抜く』 五木漣(いつきれん) 36歳 身長:176cm 体重:66kg 2/22生まれ 能力:銀の弾丸で相手を即死・若しくはスタンさせる テセウス日本支部長。へらりとした笑顔のやや軽薄そうな男。 しかしその実力は確かなもので、5年前に史上最年少で支部長に任命されている。 彼の入隊のきっかけは、神話的事象に巻き込まれた経験からだ。 その時行動を共にしていた親友に庇われる形で彼は生き延びてしまった。 その後テセウスからのオファーが届き、「誰にも自分と同じような思いをさせたくない」と入隊を決意した。 八木ひかる(やぎひかる) 28歳 身長:178cm 体重:63kg 5/7生まれ 能力:空間を捻じ曲げつなげ、回避率を上げたり攻撃を行う。 5年間共に第一部隊として戦ってきたチームメイト。半年前に失踪している。 強い精神力を持ち仲間・家族思い。 正義感と責任感が強く、ヒーローにあこがれていた。 <以下、通過シナリオのネタバレ有> 【通過シナリオ】 ・『THESEUS』:SAN値-17,回避+2,ライフル+9,聞き耳+1,図書館+2,目星+2,クトゥルフ神話技能+10 !HO2【覚醒】! あなたはただちに能力「雨」が「黄金の雨」へと変更される。 使用方法は従来の天候変更と変わらない。この雨は「晴れ」と同様の効果をHO1にもたらし、かつ効果中全ての炎症を無効化し、ラウンドの最初に1d3の治癒効果を発揮する。(回復量は一律) <習得呪文> アザトースの招来/退散 ・『僅差平行のヴェルダンディ』:SAN値-5,目星+1,聞き耳+4,芸術(文学)+4 ・『灯路帰譚』:SAN値+1,オカルト+5
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