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■HO3：君は人とは違った ▽秘匿HO 君の人生は、生まれた時から人とは違った。 若くして君を産んだ君の母は、君が生まれたときには既に狂ってしまっていたのだ。 虚ろにぶつぶつと愛の言葉を口にする母を見て、君は幼いながらに理解していた。 会ったこともない自分の父親があまりにも美しいから、母は気を狂わせてしまったのだと。 その美しい父親は人ならざる神で、だから自分も人間とは違う生き物なのだと。 母は子育てなどできる状況ではなかったが、君は親戚あるいは施設の援助でなんとか成長するこ とができた。 母とは離れて育ったが、それでも君は母を大切にしたいと思っていた。 しかし、ある日を境に母は少しだけ「まとも」になった。 正気の人間のように意思疎通が取れるわけではない。それでも自分の意思で歩み、笑い、祈るよ うになったのだ。 そのきっかけはあるカルト教団だった。12年前、その教祖である角の生えた男が母の元へ訪ねて 来たのだ。 母の愛した神を信仰するその教団が、母と父とのつながりを作ったのだ。 教団が冒涜的な儀式を行っていることを君は察していた。角の生えた男が自分と同じく人間では ないことも知っていた。 だが母が少しでも幸せでいられるなら構わないと、君はそれに目を瞑った。 やがて君は刑事になり、神機に所属した。それ以降、自然と母と顔を合わせることはなくなった。 君が再び母のことを思い出したのは一年前だ。「カルト信者虐殺事件」。そのカルト教団の名前 に見覚えがあった。 それは母が所属していた教団で、犠牲者のリストの中には母の名前があったのだ。 カルト教団との繋がりを疑われることを避け、君は母と教団のことを今まで誰にも言っていない。 君は、母を殺した犯人を許したくはないと思っている。 また君は、任意の人間の精神を狂わせ、自殺をもたらす能力を持っている。 試したわけではないが、本能的に「できる」と感じるのだ。 けれど、君には解っているだろう。この力を使うということは、人間性を捨てることを意味してい ると。 10 ▽PC作成時ルール ・年齢は25歳以上35歳以下。神機に所属してから3年以上は経過している。設立当初(10年前)から の所属としてもよい。 ・APPは18固定。 ・人間の母親とは血が繋がっている。人間の父親はおらず片親で、親戚か施設に助けられて育っ た。 ・母とは離れて育ったが、神機に所属するまでの間は定期的に接触している。理由はPLが決定し て構わない。 ・PCは自身の父が神話生物であると本能的に理解している。 ・クトゥルフ神話技能に5ポイント分の成長を得る。 ・PCは抵抗表で対象のPOWを自分のPOWで打ち負かすことで対象に狂気と自殺をもたらすこと ができる。この対象は純粋な人間に限定する。 ・上記の力を使うことによるロスト等のデメリットはないが、この力を使うのは「人殺しを行う」 ことと同じであり、また人智を超える力を以てそれを行うのはPCが「人間として生きることを諦 める」ということである。PLとPCはそのことを留意し、もし使うのならばその際にはそれなりの 覚悟を決めるべきである。 ◇キャラ作成追加情報（秘匿開示時は提示せず、PLから言及があった場合開示する） ・親戚あるいは施設の人間は、PC自身が伝えていない限りPCの父である神のことやPCが人なら ざる者であることは知らない。 ・上記を伝えていた場合、理解を得た、嫌悪されたなどの詳細は自由に設定して構わない。 ・親戚あるいは施設の人間が母をどう思っていたかなどの詳細は自由に設定して構わない。

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