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【特徴表】 鋭い洞察力 - 優れた感覚の持ち主、目星に+30%の補正。 【詳細】 元プロボクサーであり、日本のボクシングの歴史上で最も"弱い"とされる男。 戦績48戦 7勝 41敗の結果を打ち出した人物である。 誉れ高いとは言えない舞台でボクサー達に宛がわれ続ける"サンドバック"としてリングに立たされた。 彼を知る人物は、無残やら、残酷という言葉を選び続けたが。 マイクを向けられた当時の雅孝はこう言い放った。 「リングに立てる事が、何より光栄な事だ この精神だけは誰にも譲らない」 その言葉が、多くのボクシングファンを虜にした。 世界にこそ羽ばたけず、記録だけを見れば彼の姿は負け犬そのものだったろう。 しかし、ボクシング界への貢献 何よりボクシングへの情熱だけは最強と謳われた。 1年に5戦以上の試合は当たり前、試合の前座でも彼はリングに立ち続けた。 だが、それが祟ってしまったのだろう。 打たれ続けた彼は、早々にガタが来てしまいボクシングの表舞台から身を引くハメになった。 今現在は、ボクシングのトレーナーを務めており 彼の情熱に中てられた未来のボクサー達の育成に励んでいる。 打たれ続けた事もあってか、時折抜けた発言にドジをする事も増えていった。 曰く、元々器用な人間では無かったが 殴られ続けて拍車が掛ったかな？と雅孝は笑っていた。 【馴れ初め】 【馴れ初め】 プロボクサー時代、ほぼサンドバックとして宛がわれた人間であった為 医者に掛かる事は多かった。 その際に出会った彼女が、やがて妻になる。緒珠その人だった。 再三殴られ続け怪我を負った状態である時に、何度もドクターストップを掛けていた。 しかし、ノックアウトを基本的に避けた試合を行い続けた為 試合に出る事の出来る最低限のコンディションを保っていた事もあってか許さざる負えなったのかも知れない。 少なくとも、最初はきっと自己管理の甘い人物に映ったかもしれない。 リングに立っては殴られ地に伏し、その度にお叱りを喰らい続けた。 医者の矜持として、取り返しの付かない結果だけは避けるべきと言う意志もあっただろう。 だが、彼の意固地な態度や仕草、その様子を繰り返し見続けた彼女は次第に半ば諦めたか、或いは決意した。 「分かった！分かったよ案外頑固ヤローだなぁ君は！！ それならやりたいことやれるようにサポートしてあげる」 と、雅孝が雅孝らしくボクサーに向き合って生きられるように支えてくれたのだ。 軈て、彼がリングと言う舞台から過ぎ去る時 。 緒珠は「君はドジだし、結構やらかすから。面倒見切れるのは、私しかいないでしょう？」と口にした。 好意を持っていたのは、彼もまた、同じ気持ちであった。 無論、彼女の面倒を見切れる人物が自分以外には居ないだろう、と言う訳ではない。 夢を陰から支えてくれた彼女へ、精一杯を尽くしたいと願ったのだ。 本来であれば、自分の無茶を許してくれる人間など存在し得ない。 医者としての矜持を二の次にし、無計画な男の夢を尊重する事は決して当たり前ではないし、簡単に許せる事でもない。 自分以外に似合いの男は、世界に数多く存在し得るだろうと思いはしても 彼は自分の全てを尽くして好意を言葉にした。 不慣れな手紙も、覚えたての言葉をふんだんに使った似合わない臭いセリフの数々も雅孝の必死なアピールだった。 そして夫婦になり、家族になっても未だに彼女への好意と感謝だけは嘘偽りなく在り続ける。 愚直で不器用で、考え無しの雅孝にも唯一絶対的に自信を持っていた事があった。 それは、世界中で一番「緒珠を愛していると言う事」だ。 「僕の良い所も悪い所も認めてくれる。」 「自分の良い所も悪い所も全部見せてくれる。」 ――僕の、一番安心出来る場所。 ―――僕を、一番安心させてくれる場所。 それが、緒珠だった。

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