タグ： めいめい

線の細い黒髪の青年。 黒目がちの瞳と童顔な顔の印象から実年齢より幼く見られることが多い。 性格は繊細で何事も感じやすい。 他人に興味がなく自分にも興味がない、無気力な性格。 代々医者の家系に生まれ、両親も医者。 当然本人も医者になることを期待され、非常に厳しく育てられる。 が、大学受験で失敗、せめて医療に携わる人間になるようにと看護の道を選ばされる。 親に人生の全てを決められて生きてきたため、自分で何かを決めることができない。 口癖は「ボク、決められないから」 趣味はぼんやりと空を眺めること。 ・理想の恋人のタイプ 束縛が激しく自分のことを全て決めてくれるような人。 愛は重ければ重いほど自分の輪郭がわかるような気がしていい。 ・恋人との思い出 ① 水族館に一緒に行った時、一際大きな水槽が気になった。 けれどそこは人が多くてよく見ることが出来なかった。 珍しく残念だな、と思っていた時、恋人は人がいなくなるまで待っていようと言った。 ボクたちは黙って大きな水槽を眺めながら、人がいなくなるのを待った。 結局人がいなくなったのは水族館の閉館間際だったけれど、この時恋人と過ごした時間はやけに印象に残っている。 ② 恋人が猫を拾ってきた。 まだ子猫だというその猫は、よく食べてよく動き、その暴れっぷりにボクは少し困らされた。 猫の面倒を見るのが嫌だったわけではなかった。 人間とそう変わらない、食事を与えて、危険から遠ざけ、排泄物の世話をする。 猫は、ボクなんかよりもずっとちゃんと生きてるみたいだった。 小さな体には力が漲っていた。 数週間世話をしたあと、猫は恋人の知り合いに貰われていった。 あの猫は今どうしているのだろう。 ③ 恋人がキャンプに連れて行ってくれた。 キャンプに行くとだけ言われて、行き先は知らなかったけれど車で随分山中まで行った気がする。 恋人に言われてテントをたてたり、お湯を沸かしたりした。 少し疲れてしまったのでそのまま眠っていると何時間かして恋人がボクを起こしてテントの外に手招きした。 そこには見たこともないくらいたくさんの星が輝く空があった。 その時ボクは感動していたんだと思う。 なんて言ったらいいかわからなくて、恋人が握ってきた手を握り返して、しばらくそうしていた。 しばらく夜空を見上げてから恋人を見ると笑っていた。 ボクが空を見るのが好きだから、この景色を見せたかったんだ。そう言っていた。 その時の恋人のことはよくわからなかったけど、神様みたいだと思った。 ボクにこんな素晴らしいものを見せてくれる、ボクだけの神様。 いなくなったらどうしよう、ボクはもう一人では生きていけないかもしれない。 そんなことを思っていた。 2022/6/21 あなたがやさしく殺すから　ロスト

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