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くるくる隠れる夏ー夏に隠れた赤　HO1 名前： 三澄　初音（みすみ　はつね） ハツカネズミより。 ハツカネズミ…他の種より体が小さい。基本的に短命。 ◆特徴表(2015) 2-2 影が薄い 生まれつき目立たない。＜忍び歩き＞および＜隠れる＞に＋20% 4-6 寄せ餌(D) 人間以外の怪物に好かれやすい。誘拐されれば殺さずに監禁されるか、もっとひどい目に遭うこともある。 1d6*10=3*10 30P興味ポイントに加算 ◆ 10歳の男の子。 色素が薄めの見た目をしていて、ぱっと見儚い印象を受ける…が、中身は全然そんなことはない。 よく笑う明るい性格。楽しいことが好き。 ちょっと世間知らずなところがある。 明るい性格だけど、自分と他人の間にははっきり線引きをする。 悲しいことや嫌なこと、それに付随する負の感情を他の人に打ち明けるのを嫌う。他の人の前では笑っていたい。 自分の病気のせいで家族に負担をかけている自覚があり（後述）、内心では自分のことを「いない方がいい人間」だと思っている。 ◆病気 幼い頃から身体が弱くて、入退院をずっと繰り返してきた。とくに小学校に上がってからは病院で過ごす時間の方が長くなって、ほとんど学校には行けなかった。 そのため、友達らしい友達はほとんど居ない。 半年前に脳腫瘍が見つかった。その時点で余命は一年半と言われていた。 半年間入院しながら投薬をし続け、今は症状が落ち着いているので一時的に退院している。祖母の家から実家に戻ったら、また入院生活に戻る予定。 投薬のおかげで吐き気やふらつきなど目立った症状・痛みは少ないものの、腫瘍が出来ている部位が部位だけに、時折視界が霞むことがある。 ◆家族 父、母、自分、妹の4人家族。 もともと両親は「女の子が欲しい」と強く思っていたので、自分より妹の方を可愛がることの方が多かった。 自分のことも一応大事には思ってくれていたが、何度も体調を崩し、何度も入退院を繰り返す初音の面倒を見るのに、やがて疲れを覚え始める。ちょっと面倒臭そうにしたり、迷惑そうな態度をとるようになったり。 年齢が上がる度に、だんだん両親がお見舞いに来ることが少なくなっていった。 自分が家に帰れないうちに、自分の知らない「家族三人」の時間が増えて、自分が体調を崩す度に両親は大変そうな顔をして。治療費だってばかにならないことを幼いながらに知っている。 それに家族は、自分がいない方がずっとずっと楽しそうだ。 もしかしたら自分は、「いない方がいい人間」なのかもしれない。 いつしか、そんなことを考えるようになった。出来るだけ負担にならないような、手のかからない子供でいようと、何かと負の感情を自分の中で抑え込みがちな性格になる。 余命1年を切った夏、妹が夏風邪にかかる。 初音に伝染すると良くない、ということで、初音だけ祖母の家で家族と離れて過ごすことが決まった。 そうしてやってきた祖母の家で、偶然ho2と出会って一緒に遊ぶようになる。 祖父と祖母は優しいけど、農家を営んでいるので、毎日忙しくしている。 ◆ho2 初めて出来た同年代の友達。 話す時に目を見てくれる人が居るのは久しぶりだった。あんまり外に出たことも人と話したこともなくて、自分の話はつまらなかっただろうに、それでもちゃんと話を聞いてくれるところが好きだった。 脳腫瘍のせいで目が霞む影響で、ho2の顔もマトモに見れないときがあるが、そんなときでもho2が綺麗な目でじっとこちらを見てくれるのだけはちゃんと分かるので、それが嬉しい。 ho2の目の色が好き。恥ずかしいので言わない。 ho2とずっと一緒にいたいけど、それが叶わないことも分かっている。 来年、もうここには来られないだろう。せめてho2と別れるまで、最後まで楽しく過ごしていたい。 ho2の前では「いない方がいい人」の自分でいたくないので、病気のことはho2には黙っている。

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