タグ： 睦月PC

トランスジェンダーの青年（正確にはトランスヴェスタイトやXジェンダーに近い） 幼少期までは男児として過ごしていたが10歳ごろを境に明確に違和感を抱き始めた。いわゆる女性がするオシャレやメイクに強い興味関心を惹かれる一方で男らしさという概念に激しい疑問を抱き始めたのだ。性自認が女であるわけではなく、むしろ男であることを認めることはできるが、それはそれとして男らしく生きねば気持ちが悪いという固定観念に対する拒絶。髪の毛を染め、服を思うままにし、一人称や口調を自由に。小学校高学年の時間をかけて自由に生きようと彼は奮闘した。しかし、中学校入学と共に強制される学生服と怪訝な目を示す新しい周囲の人々で彼は激しく葛藤することになる。 背も伸びる、体つきも良くなる、周囲の目もある。家族や小学校からの付き合いの周囲は受け入れてくれるが、新しい人というのはそうもいかない。自分のこうありたいというわがままが周囲を困らせる……むしろ、自分を許容している彼等も奇異の目で見られてしまうのではないか。 彼が無理やり男らしく過ごそうとし、そしてその反動で学校への足が遠ざかりそうになった頃。「自分らしく生きて良いんじゃない」と声をかけてくれたのが幼い頃の付き合いだった雛芥子だった。彼女の言葉といつもどんなときも変わることの無いその態度を見て、玲太は悩むのをやめた。男とか女とか関係ない、あたしらしく生きてやろうじゃないの。 徹底した自由が校風の天築学院は都合が良い。どれだけ自分を自分の好きなもので囲もうと咎める人はどこにもいない。 オカルトに興味があったわけでは無いが、雛芥子と、そして彼女つながりで仲良くなった春嵐が入るという部活に入らない理由も無かった。自分としては放課後部室でゆったりとあの子たちの髪の毛いじっていられるならそれでいいし、何より生活力がなくステータス振り切ったようなあの子たちが自分の世話なしで大丈夫なのか…？という心配の気持ちも強かった。完全に娘を見る母親の気持ちである。今はかわいい双子の後輩も入って、とてもニコニコしている。二人ともいい子たちなのよ、本当に。 面倒見◎ 問題児ひきずる性能◎ 後方腕組み◎ 女子力◎ この部活や皆のことが大好きなので、体張ってでも守ります。元々人に尽くす性格が強いので「自分の体の使い道がそこなら、使うしかないじゃない。」と。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ