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あくつ-なぎさ　高校２年生 職業技能：エンジニアベース 　機械修理、重機械操作、電気修理、図書館、物理学、英語、化学 　コンピューター→目星に変更 趣味：バイク 4月19日生まれ　 いつもニコニコ笑っている、人当たりの良いJK。みつあみで、優等生っぽい見た目をしている。 家の近くのバイクの修理屋でアルバイトをしている。 5ヶ月間不定　激しい恐怖症→親の怒鳴り声がどこ行っても聞こえる ----------片鱗HO１高校生バレあり---------- 幼いときから両親の喧嘩を間近で見ており、家庭は過ごしやすいものではなかった。 昔はそれが悲しくてよく泣いていたが、ヒステリーを起こした母親に「あんたが辛気臭い顔ばっかりしてるから家の中が暗くなるのよ！」と怒鳴られたりぶたれたりし続けた結果、どんなときでも笑顔でいるのが癖になってしまった。最近は「いつもお面みたいに笑ってばっかりで気持ち悪い」と詰められているが、もう今更自分の意志では変えることができないでいる。本人も別に困ってはいない。むしろ笑顔によって心を閉ざして精神を防御している色が強い。 4つ年上の兄（阿久津青波　-あおば）は21歳。３年前に大学進学のために家を出てから、盆も正月も成人式も帰ってこない。昔から絵を描いたり本を読んだりするのがすきな穏やかな兄だったが、主に父から「男のくせにこんなものばかり」みたいな感じでよく怒られていた。一方の凪咲は車や機械が好きだったので、「どうしてお兄が女でわたしが男じゃなかったんだろう」と考えたりもした。父は兄に当たりが強かったが、逆に母は兄に対して多少甘い（というか恋人扱い？）分、凪咲にかなりキツい(でも別に父は凪咲に対して甘いわけではなかった…多少のセクハラとかあったかも…)。兄が出て行ってから母のフラストレーションはより一層たまり、現在、家族のストレスの刷毛口は凪咲ただひとりである。この狭く苦しい家に自分をひとり置いていった兄に対して思うところがないではないが、ふだんはできるだけ何も考えないようにしている。 学校でのいじめは、ものを隠したり、服で隠れる位置に暴力をふるわれたり、中にはSNSをつかったものもある（写真撮られてなりすましアカウント作られてよくないこと書き込まれたりとか…）。教師の中には気づいている人もいるのかもしれないが助けてもらったことはないし、周囲のクラスメイトにも、うわべ上心配してくれる人もわずかにいるとはいえ、基本的には見て見ぬふりをされている。 ふだんは心のスイッチを切っているのでニコニコできているが、ふとした瞬間にとんでもない黒い感情に襲われることがある。喧嘩ばかりの両親も、痴呆の祖母も、自分を置いていった兄も、クラスのやつらもみんな何かの手違いでいっぺんに死なないかな～と思っている。そういう感情にさいなまれるたび吐きそうになる。 アルバイトには週５で入っていて、そこで稼いだお金はほとんど家に吸い上げられているが、生身の人間ではないものに触っていると落ち着く。動物も気持ち悪くて触れない。機械の修理は、すごく難しいものでなければわりとできる。 人間の体温のなまぬるさや、うわべだけの心配や、うるさい声や、そういうものが気持ち悪くて仕方がない。そして自分も同じ人間で、おなかはすくし、殴られれば痛いし、機械のように簡単に修理することはできないのだということが嫌。アルバイト先の店長は寡黙な中年男性だが、なんとなく状況を察しているのか何も言わずにいてくれるので、少し楽。 免許はとったがバイクを買う金はない。と思っていたが、今年の誕生日に店長が、廃棄する予定だった10万円しないくらいの安いバイクを１台修理して「いつもよく働いてくれているから、ボーナス」とプレゼントしてくれた。家に停めると何を言われるかわからないので、ふだんは店の裏に停めさせてもらっている。休日はときどき家族も学校のひともいないような遠くにバイクででかけたりしている。

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