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文平 紫蘭　ふみひら しらん Shiran Fumihira 【モチーフ】 イメージフラワー：紫蘭(花言葉『あなたを忘れない』) イメージカラー：フランボワーズ(9a0d7c) 【人称等】 僕、あなた、あなたがた　基本敬語 　 【人となり】 芸名・文平紫蘭。 中性的な容姿と声、抜群の演技力を買われて26歳の時大手プロダクションのスカウトを受けた。 それまでは小劇場系演劇でカルト的な人気を誇っていたらしい。 『真紅の瞳』で演じるのは男性執事だ。 ひとたび演技を始めると、別人のように七変化する。 彼をカメレオン俳優と呼ぶファンもいるほどに、その変化には目を見張るものがある。 主演脇役、老若男女を問わず、イロモノから二枚目三枚目までなんでもこなす。 そのプライベートはほとんど明かされていない。 インタビューで尋ねられた時の常套句は、唇に指を当て、「ミステリアスな方が人間、魅力的でしょう？」 世界中から愛される役者にのし上がった理由は、なにも演技力の高さだけではない。 ファンやマスコミはこぞって彼の秘密を知りたがり様々な空想や憶測を交わす。 それすらも『文平紫蘭』というエンターテイメントの一環であり、人気を爆発的なものにさせた一因でもあるのだ。 wikiは加筆に次ぐ加筆で虚実が入り乱れている。 紫蘭が自身のことを知ろうと調べるたびに笑ってしまうような出鱈目も書かれているだろう。 カープファンなのに巨人ファンだと書かれていることだけが毎回気に食わない。 そんな不満も都度都度忘れ去ってしまうのではあるが。 記憶喪失と漠然とした罪悪感については、なるべく焦燥感に支配されないよう努めているものの、役者人生を取り上げられることは我慢ならない。 演者は他者を演じることで自己の輪郭を掴みアイデンティティを確立するというのは、しばしば見られる言説である。 「①素の自分→②演者としての自分→③役としての他者」という積み上がった三段構造の中で、①②がどういう存在なのかを理解していくというわけだ。 紫蘭の場合は記憶喪失で①が欠落している。 そのため強引に②で①を補っている状態になる。 実に不安定な現状であり、紫蘭自身もこのまま生涯俳優であり続けるのは難しいと考えている。 いつかは綻びが生まれるはずだ。 それは芝居の中かもしれない。実生活の中かもしれない。 いずれにせよ、自分が、そして世界が理想とする役者でいられなくなる時がくる。 彼は存在を懸けて記憶を取り戻したい。 演劇が好きか、と問われれば本音ではこう答える。 「嫌いですよ。こんなに苦しいもの」 その回答が言葉通りの意味なのか、はたまた好意の裏返しなのか、自身にも分からない。 彼は演じ続ける。文平紫蘭は役者なのだから。 【技能】 ・回避 ⇒パパラッチを躱すため。 また、アクション作品に対応できるように身体作りも怠らない。 ・キック ⇒同上の理由からキックボクシングで身体を常に鍛えている。 ・隠す ⇒ 記憶喪失が露呈しないよう、プライベートまで徹底的に隠し通す。 ・聞き耳 ⇒自らを取り巻く環境に耳聡く、噂や己に対する評価を把握している。 その上でセルフプロデュースを行い、周囲からの『文平紫蘭』像を完璧なものに仕立て上げる。 ・図書館 ⇒脚本を深く読み込む。 また、役作りのために資料集めやインプットを逐一行う癖をつけている。 趣味で、というより必要に迫られて読むため目星や聞き耳より少し低め。 ・目星 ⇒作品の要石となるには、キャストのみならずスタッフも含めたカンパニー全体に目を配ることが不可欠だ。 ・信用 ⇒国民的俳優に対する信頼は厚い。 APPも高いため人当たりも見目も良く、彼を信用しない人間は皆無と言っても過言ではない。 ・ドイツ語 ⇒ドイツでの長期映画撮影の際に習得した。 また、以前ゲーテの『ファウスト』をモチーフにした作品に関わった際にインプットとして原語で戯曲を読んだ経験から。 ・芸術(演劇) ⇒国の宝とまで言われた演技力。 それが自らの秘密を守るためにも駆使されていることを知る者はいない。 ・心理学⇒人間観察は役者の基本。 人の情動を分析・理解し、ロジカルかつエモーショナルに己に役を纏っていく。 【特徴表】 ・2-5 鋭い洞察力 優れた感覚の持ち主であるため、〈目星〉に+30% ・5-8 大酒飲み 酒にはめっぽう強く、酔いにくい。 アルコールを毒のように扱う場合、探索者はすべてのアルコール関連のPOTを2分の1(端数切り上げ)にする。 【以下、秘匿HO】 HO【召使役】 あなたは世界中で活躍する、この国一番の人気俳優（女優）だ。だが仕事で手は抜かない。公演の日に向けて、練習に励んできた。

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