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【遺書屋になった理由】 昔から所謂本の虫というやつで、文字を読むのが好きだった。 きっかけは学生の頃親友の自殺。なんで親友だったのに自ら命を絶つ決断をするまで彼女の悩みを理解してあげられなかったのだろう？そもそもなんで彼女は自分になんの相談もしてくれずに突然いなくなったのだろう？その答えは彼女が自分宛に遺した遺書にあった。 これから命を絶つというのにその生きている間、最後の最後まで自分を思って筆をとってくれたことに、不謹慎ながら嬉しくなってしまった。 逝く人から残る人への最後のメッセージ。死んだ人は戻らないし、人の原型を留めておくことも出来ないし、時間が経てば忘れられてしまうのかもしれない。でも遺書は違う。何が無くなってしまっても言葉は残る。遺書でなら生きてる時は言えなかったことが言える。少しだけ素直になれる。本当の気持ちを残せる。 「遺書」は「想い」だと思っているし、その想いは絶対伝えたい相手に届けてあげたい。 【HO2】 本当に信頼しているし、強くてかっこよくて頼りになる。もし彼が誰かに遺書を遺すのなら自分は絶対にその遺書を届けたいと思っている。でも、本当の本当は自分に宛ててくれたら嬉しいなと思っているけれど、それは秘密。それはそれとして彼には生きていて欲しい。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ (卓後更新) 藤吾くんへ 自分が死んだあとのこと考えながら書くのってなんだか不思議な気分だなぁ ずっと藤吾くんに遺書を遺したいって思ってたんだけど、なんでかな？全然書けなくて、でもなにか藤吾くんに残したくて頑張って書いています。 藤吾くんにはいつも感謝してたの。 ずっと一緒にいてくれたり、守ってくれたりしてくれて、ちゃんとありがとうって言いたかったし、言葉として残したいと思った。 沢山もっと残したいことあったはずなのに、ボクは頭良くなくて言葉が出なくて、でもどうしても伝えたくて… 藤吾くんには長く生きて欲しいな ずっとずっと大好きだよ 椎名 翼

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