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フィーカ=オールドリバー=ザ・ダージリンリミテッド マントラ・サンサーラ(C国)の貧民街出身の町娘だった。10歳で両親が流行り病で死に、その後は孤児の仲間と身を寄せ合って探偵業を営んでいた。 17歳の時、国内の不穏分子を捕縛するための仕事を後に王国の名誉大将ジュソ・スペル(その時は少尉だった)に依頼されたことがきっかけで、才能を見だされ参謀役へと徴用された。 元々悪知恵が働き貧民街での諍いを利用して自分たちの事務所に利益が入るように立ち回ったりしていた。そういう才能がずば抜けてあった。 ので、ジュソの思い通りに動く手足としてバリバリ出世しめちゃくちゃやった。軍部の下士官は彼女のことを「軍神の脳」と噂した。 本人は本当に凡庸な、国の神様に対して信心深い、普通の倫理観の、知恵が働くだけで何も知らない女の子だった。自分の考えた作戦で数多の人が死ぬのだということの重大さを本質的に全く理解していなかった。ただこの戦争でうまくやればお金を稼いで自分の出身の貧民街の皆を助けられると思っていた。その一心だけで、ジュソの言う理想に従って頑張って働いた。 しかしジュソは戦争にフィーカを利用しているだけで、彼女をそそのかし騙していた。 自分の住んでいた貧民街は自分が考案した作戦の余波で飢え、燃え、かつての仲間はひとり残らず死んだ。 その時はじめて気づいた。軍事作戦を行うということは、誰かの愛しい人が死ぬことだと。 戦争が終わり、自分がやったことの罪深さを初めて自覚したフィーカは自身を呪った。贖罪がしたいと、神に祈りたいと思った。 自分など死んで当然だとも思った。しかし、やはり死ぬのは怖い。 A国に対して→人民の尊厳を無視して厳しい統制を敷く野蛮な国だと思っている。 B国に対して→ここのトップと軍部は頭が悪いなァ～と思って舐め腐ってバカにしていた。 D国に対して→戦時中は金稼ぎのためのいいオモチャだと思っていた。戦後、D国の民たちには自分の思惑に利用し巻き込んで申し訳なかったと思っている。 マントラ・サンサーラ 沢山の神を信じる宗教のある、宗教国家。政教分離はなされていない。 宗教的な身分階級もある。フィーカは孤児ではあったが、血筋としては高い僧職につける身分だったのも軍に徴用された理由の一つだった。

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