タグ： 花冷えに亡く季節

DefoLia(デフォリア) 陽気で明るく振る舞っている。花を身に咲かせる病気を持つが、それにもめげずなんとか治療を試みている。 まだ病が軽かった頃、彼はこの病気を病気だと思っていなかった。身体を突き破って覗く花々はどれも綺麗で、まるで奇跡のようだと彼は喜んでいた。 周囲に見られればどうなるかわからない為、ずっと隠してきた。しかしそれも次第に隠しきれなくなり、今や左目を桜の花が覆っている。 隠しきれなくなった頃、周囲からは奇異の目を向けられ、迫害さえされた。当然だ。当然ではあったが、しかし彼は相当に落ち込んだ。こんな綺麗な花なのに。ただ自分の体から生えているというだけでなぜ気味悪がられるのだろう。彼の口はその言葉を形作らなかった。 彼はそれから、花を愛でる事をしなくなった。自分に咲く花を見て笑顔を作らなくなった。毎朝鏡の前に立たなくなった。ただ単純な美しさを讃える事は悪なのだと、彼は塞ぎ込んだ。 しかし塞ぎ込んでばかりもいられない。「こんな」花によって自分の人生が暗がりに追いやられるなど、到底許せない。彼はそう決心し、まずはサナトリウムへの入所を決めた。そしてこの「病気」が治るその時まで、自分の心だけは晴れやかであろうと、彼は今日も陽気に振る舞っている。 =============================== ・上記の通り明るい性格(であろうとしている。) ・元々は花を愛でる優しい少年だったが、周囲の人間のせいでひねくれてしまった。花を褒められようと、素直には受け取らない。 ・単純に物事を受け取り、単純に反応を返す性格だった。(今はひねくれてしまった) ・趣味は写真(ちょっと前は自分の写真も撮っていたが、今はやめている。自分の写真は全て燃やした。)

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