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八百万礼(やおよろずらい)
ID:4576107
MD:a54099a0c44f3516f07035e73ab4be86
八百万礼(やおよろずらい)
タグ:
たからっく
[U]
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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初期
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デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
「八百万礼(やおよろず-らい)」 常に礼儀正しく振舞う男。 しかし、その礼儀正しさはどこか嘘っぽく、飄々とした印象を受ける。 それでいて、どこか言動には芯が通っており、妙に信頼できる雰囲気を漂わせている。 息をするように嘘をつくが、彼には他人を不幸にする嘘はつかないというポリシーがある。 名前の由来は「嘘八百(LIE 八百)」。 ※※※ ある日、家に帰ると、母親が泣いていた。いつもは気丈で、どんな時にも涙を見せない母親だった。まだ12歳だった俺の中で、母親という大きな存在に抱いていた理想が、がらがらと崩れ去った。母親もまた、俺と同じ人間のひとりなのだと、否が応にも気付かされた。 見慣れない姿の母親に、俺は「ただいま」と声をかけた。母親は、まったく気が付いていなかったという風に驚いた顔をして、俺の方を振り返り、ぎこちない笑顔を作って「おかえり」と言った。 話を聞いてみると、父親が仕事中に倒れたらしい。そして、病院で検査を受けた結果、知らず知らずのうちに難病が進行しており、すでに余命幾許もない状態だという。「今日は遅いから、また明日面会に行きましょう」と母親は言った。 話を聞いてから、俺はしばらく放心したまま天井を見つめていた。母親はいつの間にかいつもの優しい笑顔に戻って、「ご飯作るね」と言って台所に向かった。それが作り物の笑顔だということは、俺のような不器用な子供にもすぐに分かった。きっと今も、台所に立つ母親は、俺に背を向けて必死に涙を堪えているのだ。いたたまれなくなって、俺は家を飛び出した。 いつも通る道をぶらぶらと歩いた。俺の脳裏に浮かんだのは、不思議と父親のことではなく、自分の将来のことだった。漠然と、父親のように一介のサラリーマンとして生計を立てていくのだろうと思っていたが、そんな思い描いていた日常が、どのように壊れるのかを知ってしまった。俺は、言い知れない感情に襲われた。ぞっとした。広い海のただ中で、一人だけ船に残されて漂流しているような感情だった。 呆けながら歩いていると、気づけば辺りはとても暗くなっていた。俺はあわてて家に帰ることにした。父親が時間に厳しい人間だったので、小さいころから時間を守れと再三聞かされ続けていたが、この日初めて俺は門限を破ることになった。 母親は、家に帰った俺を、優しい笑顔で迎えてくれた。つらいなら、そんな顔をしなくてもいいのに、と思った。大人になるということは、自分の感情に嘘をつけるようになることなのだろうか。そんなことを考えながら、その日は眠りについた。 次の日、俺と母親は、父親に面会するため、病室にやって来た。父親は、元気そうに手を振って俺と母親を迎えてくれた。俺はもっとやつれた姿を想像していたので拍子抜けだったが、よくよく考えてもみれば、たかだか一日で人間が大きく変わることもないだろう。父親と会うことに覚悟を決めていた俺は、少しだけ安心した。 父親と母親は、死後の葬儀だとかなんだとかの話をしていた。気の早い話だ。横で話を聞いていた俺には、二人が何を言っているのかよく分からなかったが、聞いているうちに父親が死ぬことについて妙に現実感が湧いてきて、恐ろしくなった。俺はたまらなくなって、思わず父親に尋ねた。「死ぬの、怖くないの?」と。父親は驚いた顔をした後、少し考えて、俺の頭を優しく撫でながら言った。「怖くないよ。俺がいなくなっても、お前や母さんが俺のことを覚えていてくれるだろ。俺は、それだけで十分なんだ。それが俺の幸せなんだ。だから、俺のことは気にするな」と。 俺は、軽率に尋ねたことを強く後悔した。父親が言ったことは嘘だ。死ぬのが怖くないなんて嘘だ。もし父親の言ったことが本当なら、どうして、俺に触れた父親の手は震えていたんだ。父親は大嘘つきだ。自分が死ぬことが怖くて仕方がないのに、俺と母親に心配をかけないためだけに、自分の心を嘘で塗り重ねて、心を嘘で削っているんだ。俺はたまらず、椅子に座って黙り込んだ。心臓が早鐘を打っていた。俺を責め立てた感情は、焦燥と罪の意識だった。父親は本当に、もうすぐこの世を去ってしまう。こんな父親に、俺は何をしてやれるだろうか。 父親の余命は一か月と言われた。その日から一か月の間、俺は父親のもとを毎日訪れた。そして、その日あったことを父親に楽しそうに話した。その話の大半は、嘘だった。俺のような不器用な子供には、たくさんの友人と付き合うような生き方は出来なかった。だから、ありもしない友達の話をでっち上げて、父親に話し続けた。父親が安心してあの世に行けるよう心配をかけまいと、俺は嘘をつき続けた。あの日、父親に残酷なことを軽率に尋ねたことへの、ささやかな罪滅ぼしのつもりだった。滑稽な話だが、俺は自分があの日嘘をついた父親と同じことをしているのだと、気が付いていなかった。きっと父親も、俺が嘘をついていることは分かっていたと思う。けれど、俺の話を毎日嬉しそうに聞いてくれた。俺は、それだけでも救われた気持ちになった。 父親は宣告されていた通り、ちょうど一か月でこの世を去った。最後の最後まで、時間に厳格な男だった。死ぬ前に手配していたおかげで、葬儀は恙なくスムーズに終わった。 葬儀が終わった後、俺はあの日と同じように、いつも通る道をぶらぶらと歩きながら、自分の将来のことについて朧げに考えていた。後にして思えば、これは俺が大人になろうとする第一歩だったのだろう。自分を守ってくれる父親の死という大きな転換点で、俺は大人にならなくちゃいけなかった。もう、俺にはわかっていた。大人になるということは、他人のために嘘をつけるようになるということなのだと。 歩いていた俺の目に、一枚のポスターが留まった。それは、近くの美術館で催されている、芸大主催の個展のポスターだった。行く当てもなかった俺は、財布を開き、手持ちの小遣いが入場料に足りることを確かめてから、美術館に向かった。 その美術館には、小さいころに両親に連れて来てもらったことがあった。その時には、よく分からないものがたくさん並んでいるなあ、という以上の感想を抱くことはなかったが、この日は違っていた。 この場所は、俺と同じだ、と俺は思った。芸術家が創り出した、真実味の溢れる嘘で構築された空間。そして、芸術家たちが作り上げた嘘たちは、みな優しい嘘だった。誰かの心に訴えかけるための、澄み切った、しかし澱のような嘘。芸術とは、真実を実感させる虚偽なのだ。俺は、そう理解した。 俺は、美術館の中で催されていた個展のスペースに入った。そこで、1つの作品に目を奪われた。その作品には、「ヌメヌメ」という奇妙な名前が付いていた。ピンク色のデフォルメされたタコのようなフォルムに、大きな目玉が付いた、気味の悪い立体造形物だった。 ――この"ヌメヌメ"は「作品と人間の自然なる調和」をテーマに作られた、私の全く新しい芸術作品の形です。 ――ヌメヌメの触腕にはテクノロートが使われており、変形・形状保持が可能で、腕・足・首等、あらゆる人間の部位に自由に巻き付ける事が可能です。 ――人間がヌメヌメを身に付ける事で、初めてヌメヌメという作品は完成します。 ――貴方もヌメヌメという作品の一部になっているのです。 俺の心に、「嘘すぎる」という思いと、「本物すぎる」という思いが同時に去来した。それは、真実からかけ離れた虚偽、あるいは虚偽というものをまるで知らない真実そのものだった。 非現実。大人になってしまった人間には表現できない何か。その作品は、俺の心を惹き付けた。なぜなのかは分からない。けれど、この作品の指し示す先に、俺の目指すものがあるのだと直感した。 それから、美術館を一通り回って、帰路についた。 嘘は、絵画のように、ありもしない色を塗り重ねる行為だ。 嘘は、彫刻のように、あられもなく身を削る行為だ。 俺は、嘘つきだ。そして、俺は、これからも嘘をついて生きていく。 嘘をつくことは罪深いことだが、それは大人になった俺が生きていくうえで必要不可欠なことだ。 その日の夜、俺は母親に言った。「ねえ、母さん。俺、芸術家になりたいんだ」。それが、俺の新しい人生の第一歩だった。 成長した俺は、バイトをして学費を貯め、芸大に入学し、彫刻について学びを深めた。 芸大を卒業した後は、学芸員として美術館に勤務することになった。勤務するにあたって、オーナーは俺にある業務を担当しないかと提案をした。どこからか仕入れてきた贋作を、本物であると偽って必要な顧客に売るという内容の業務だ。見せてもらったところ、その贋作たちは本物と見分けがつかなかった。しかし、嘘つきとして生きてきた俺には、それが明らかに偽物であるということは感じ取れた。俺は、その提案を了承した。なぜだったかは忘れてしまったが……。 それ以来、俺は学芸員として働く一方で、偽物を本物と偽って売る美術商としても仕事をしている。贋作たちは、嘘の塊だ。しかし、それらは真実を実感させる虚偽だ。その点で、俺は贋作たちも真の芸術作品であるとみなしている。 しかし、一つだけ心に引っかかることがあった。あの日見た、「ヌメヌメ」という名のよく分からない立体造形物。あれに心を惹かれた理由が何なのかは今でも分からないが、おそらくそれと同じ理由が、俺の罪深い嘘つきの仕事に対して後ろめたい影を落としていた。 ああ、あの作品に、もう一度会えないだろうか。 大人になってしまった、大人として生きてきた俺の、罪深い人生を、あの作品こそが救ってくれるのではないか。 俺は、もう一度、嘘偽りなく、ありのままの世界を愛してもいいのだろうか。 「Midnight Blue」本編に続く。
※
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