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メルゴーカレッジの事件簿　HO2 所属：第五寮（フィフスハウス/サイプレスハウス） 役職：監督生（五学年） 快活温柔で礼儀正しい優等生。バーティツを少々たしなんでいる。 笑顔を絶やさず爽やかで人当たりもいい。情に厚く人によく寄り添い、他人のために心を砕き、自己犠牲すら厭わないので寮生や教師から頼られている。 記憶力に優れていて、すぐに人の顔と名前を覚えられるのも、慕われる要因かもしれない。 しかし空気が読めないところがあるのか、たまに人の心がない発言をすることがある。 ─ 実は幼少期に霊感探偵ザカライアとしてメディアに出て、スピリチュアルヒーリングや霊能捜査を披露していた。 当然だが似非霊能力者である。ひっそりと表舞台から姿を消し、ブームが去った今ではすっかり忘れられた。 ショーマンだったことは隠していて、現在はショービズからも距離を置いている。 以下秘匿。 一見愛想がいいが、その実自分以外の何も信じていないシニシスト。他人のことなんて、こいつ利用できるかなーぐらいにしか考えていない。 素はわりとダウナーめ。ただし、自覚はないだけでメサイアコンプレックスの塊。他人に縋られ、頼られることに慣れすぎた。承認欲求を満たせないと自己肯定感につながらない。 整った容姿と優れた洞察力からショービジネスの世界に身を置き、天性のメンタリズムの才能を駆使することで天才霊能力少年として人気を博した。 ただしそれは自分で願ったことではなく、息子を通して成功したいという両親の意思あってのものだった。 心霊治療を行ったり、サイコメトリーで未解決事件や心霊現象の調査をしたり。 もちろん全部インチキなのだが、誰もが簡単に騙され、あるいは騙されたふりをしてもてはやした。 金儲けしたいだけの大人や勝手なことばかり言う信者、無責任な中傷を繰り返すアンチに群がられ、人間というものに不信感が募っていった。 （調査に関与した事件の犯人を名乗る者やお気持ち警察・不謹慎警察からの脅迫が多々あったことをきっかけに、護身術としてバーティツも習得した） 熱心なファンが悪質なストーカーだったり、親切なスタッフが粘着質なアンチだったりということも多々あったが、『一度見た人の顔と名前は完全に一致させられる』という特技のせいで、そのたびに相手の正体を看破してしまう。 人間が持つ二面性や強欲さ、身勝手さに振り回され続けた結果すっかり精神が摩耗して、他人など信じるに値しないと思うようになった。 十二歳の時に「ザックの教育方針（＝ザカライアの今後の商品展開）」について両親が対立し、マネジメントが立ち行かなくなる。その不備をついて強引に引退した。 両親は事の深刻さに気づいて家庭環境の改善と家族仲の修復を試みようとしたが、すでにザックは心を閉ざしていたのであらゆるコミュニケーションを拒絶。 人間不信に陥って金の卵を産めなくなった自分はもう両親にとっては用済みだとみなしているし、二人の態度が変わったのは、なだめすかして再びステージに立たせるためでしかないと思っている。 煩わしい両親と距離を置くために、全寮制の名門校メルゴー・カレッジへ入学を決めた。 無事進学を果たし、「馬鹿な連中を手のひらの上で転がしやすいから」と模範的な優等生を装うことに。 「人間は愚かで醜い※ただし俺を除く」という持論があり、自分は他の連中とは違うということを証明するために、常に理想的な善人の皮を被っている。 ようは他人を通じて自分の価値を確かめているだけなので、どれだけ他人を見下していようが結局他人がいなければ何もできない。 誰かの本気の善性を見せつけられたり、自分の欺瞞を突きつけられたりするか、あるいはその醜い本心さえも肯定して受け入れてもらえるのであればわりと簡単に光堕ちする。 情に厚く人によく寄り添い、他人のために心を砕き、自己犠牲すら厭わない……そんな“理想”とする姿を思い描き、その模倣ができる程度には、深層心理ではちゃんと人間に希望を持っているのだから。 ライヒ寮長→いっぱいちゅき♡　なんでこんな善人が実在してるんだよ♡♡　でも、他人に無責任に頼られるつらさをよく知っているので、あまり無理はしないでほしい。右腕として、一緒に背負えるものは背負いたい クライ君→友達。部屋で何していたか、密告という名の共有をルーカス君達にしたり、さりげなく親しみやすい感じで第五寮生に伝えたりして輪に入れるようにしてる。無駄に外面がいいわけじゃない。 ルーカス君→意外と根性がある子。寮弟に選ばれたのも納得。兄との仲を取り持ってやるのもやぶさかではないと思っている ［読んだ魔導書］ 『グラーキの黙示録 第一巻』、『グラーキの黙示録 五巻』 ［遭遇した神話生物］ ネズミ怪物、チャコタ、カラカル、タウィル・アト＝ウムル、グラーキ

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