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風の又三郎 ‐Scarlet Girl with Wind Voice‐機械工学科2年　放送委員会 「どう？このドローン。無操作時には自律飛行でヘタクソでも扱えるようにしてるの。コントローラ1台で複数操縦も可能よ。外装の内側に基盤プリントを施すことで配線をカットして耐久力が落ちた代わりに更なる軽さと小ささが生む機動力が発揮されるのが売りよ。」 「私の予想通りです」（ドローンのマイク越しにヒットコールを聞きながら） 「この銃は私が組み上げた射撃パッケージそのものなの。スコープのスイッチでカメラを切り替えながら2台のドローンで対象を補足。遠距離で射撃すると弾道誤差を修正してスコープビジョンに狙うべき点を表示してくれるからそこをIRレーザーサイトで狙うのよ。ただ問題があって相手の動きに合わせてスコープビジョンを切り替えつつ2台のドローンを動かしながら狙わないといけないの。それとそよ風でも弾道が狂うから、カメラで追うためって理由もあって重量弾での遠距離狙撃専用。相手が見て発射位置を特定されるから射撃、補足、射撃でヒット。この3工程をドローンを動かしながら3~5秒程度で行わないといけないの。私はある程度できるんだけど前の学校ではそもそもドローン2台飛ばせる人がいなくって残念だったのよ。だけどここは優秀な人が集まってると聞いてるわ。だったら私の理論の理解なんて簡単だろうし射撃うまい人もいるわよね。仮にいなくても私一人でこの技術は完成させるから構わないんだけど。そうそう修理とか改造もできるからみんなの銃も見せて頂戴。ほかの人がどんなカスタムをするのかも非常に興味があるわ。ところで私はずっと一人で撃ってたから集団でのサバゲーは経験がないのだけれどドローンは飛ばせるのかしら。もちろんレギュレーションの話よ。私のドローンはBB弾くらいじゃ落ちないし、当たったら自動でカメラとGPSをオフにして自立操縦で木を避けつつ高度とって初期設定地に帰ってくるくらい朝飯前よ。ただ上から見れるというのは大きなアドバンテージだから今後集団でのゲームの時は相手に使用を知らせてもフェアプレイのために使っちゃダメとかないわよね？通すために多少のハンデを背負うことになるかもしれないけれどそれでも私は自分の銃とドローンで勝利を掴みたいの。無茶は強いるけどあなた達には十分な対価を銃のメンテナンスや改造の形で提供するわ。これからはよろしくね。」 趣味エアガンカスタム（弄るのが趣味なので射撃自体は不得手）、ドローン操縦 サバゲーサークルの姫。かと思われたのは最初の30分だけだった。オタクすら引く勢いで自身の得意とする電子工学を組み込んだエアガンやドローンの売り込みをまくし立てた。専門外の言葉の羅列に交じるエアガン、ミリタリー用語を聞き取ったメンバーは理解した。 （コイツ、ガジェット禁止の射撃部にも無線オンリーの無線部や色々同時に使えないロボコン部にも出禁食らってここ来たのか･･） 彼女が提唱したドローンを用いた射撃術は誰も扱えなかったものの整備と改造。実戦では伝達や作戦司令として彼女のポストは決まった。 勉強ができる大体の人間は物事を理解する能力があり、プランニングとその実現ができる。つまり勉強以外もある程度の成功を収められる。この学校のサバイバルゲーム部も例外ではなく、全員が戦術理解に長け、最小限の言葉で最大限の情報が伝わる。個々の能力も日ごろ勉強にリソースを割いている割には高い。さらに外部との接触が皆無なため少数のサークル、ないしチームに分割した上で競い合わせる蟲毒の様相を呈しているが、彼女がドローンを持ち込んだことで更なる地獄を迎えようとしている。 以下周りの声 「よぉ、姫ちゃん、新しいパーツ買ったからちょっと組み込んでくれよ」 「お嬢！俺の銃ガス漏れしてんだけど今日中に直せるか！？明日プライベートでゲームの予定があるんだよ･･」 「この前別チームでカスタムとか詳しいっていう人に見せたら”頻繁なメンテ前提のピーキーすぎる銃だ、正直使いたくねぇ”とか言われたんですけど何したんですか姉御先輩!!?」 「ラジコン部競技部ッス!!　H2年の須田サンの勧誘に来やしたー！」 「須田ぁ？ロボコン部にも来たけどさ、あいつはやりたいことがメチャクチャでロボコンに合わねぇんだよ。あと作りが複雑でワンマンじゃないと回せないのもデカかったな。」 風の又三郎 ‐Scarlet Girl with Wind Voice‐ 成長目星12,聞き耳14,coc1 所謂”学園都市”先端教育特別区域ニラトルフ。中学3年、高校5年と中高一貫と高専が合わさったような形だが、要は外部と隔絶した街を作って英才教育を施すための鳥かごである。普通に卒業するだけでもエリートコースがほぼ確定する一方、一風変わった厳しい校則もあり退学率も高く、更には入学も狭き門の学校は基本的に編入を認めていない。しかし例外枠である学園長推薦枠として彼女は編入した。外では好き勝手やってきた自覚はあるがこちらでもどうやら機械一本なら優秀の括りのようだ。編入という特別枠でもあるため名実ともに”やべー奴”と周りには認識されているが彼女自身は話の通じる人間がいっぱいいることに喜んでいる。 編入生として一緒に入った生徒に人ならざる存在がいた。初めは自分たちのために、次第に興味本位で、しまいには彼女が中心となって事件に巻き込まれていった。 自分の何倍も巨大な存在に踊らされる経験も経た。それでも自分も仲間も全員無事生還した。なんなら学生として事件は結果的には有利に働いた。 彼女も生きている。わずかな機会だが会話もできる。それでも悔しさを捨てられはしない。自分が教えた空を飛ぶことは、今の檻の中にいる彼女にできることではないから。 5～6月推薦状が届く。9月編入。シナリオは1日目から 以下チャパレ str,con,pow,dex=11,10,10,13 app,size,int,edu=13,12,16,18 mHP,mMP=11,50 bSAN=50 CCB<= CCB<={SAN} CCB<=50 幸運 CCB<=90 知識 CCB<=80 アイデア CCB<=26 回避 CCB<=39 聞き耳 CCB<=37 目星 CCB<=75 図書館 CCB<=30 応急手当 CCB<=80 運転ドローン CCB<=80 機械修理 CCB<=70 電気修理 CCB<=61 化学 CCB<=71 電子工学 CCB<=71 物理学 CCB<=81 コンピュータ :HP- :SAN-

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