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篠守辺 真卍 (しのもべ しんばん)
ID:4598664
MD:e11f7e43010f84d6572e0f6be56e5337
篠守辺 真卍 (しのもべ しんばん)
タグ:
ひややっこ🌹
オリジナル
秘匿
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生まれ・能力値
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CON
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APP
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初期
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その他増加分
一時的増減
現在値
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CON
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APP
SIZ
INT
EDU
HP
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初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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非表示
簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
非表示
簡易表示
通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
簡易表示
通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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非表示
簡易表示
通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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非表示
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通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
宗教家 HO4:宗教家 あなたは数えきれないほどの人間に空虚 な救いを与えてきた。 ――――――――――――― あなたは安倉津及びニャルラトホテプを信仰している。 彼の言うことは絶対であり、それを信じている。 貴方は既に〈クトゥルフ神話〉+10% (※SAN最大値は 90 )持っている。 ニャルラトホテプを見たことがあるため初期SAN値は〈1d10/1d100〉のSAN値チェックをした際に減らしたものとなる。 またそれによりSANが 0 以下になった場 合は振り直しを可とする。 また、あなたは物覚えが悪い。 人の顔や名前を覚えることが苦手だ。 今まで勧誘した人間は多すぎて誰が誰だ ったか覚えていない。 〈アイデア〉-10 固定とする。 ――――――――――――― ●推奨技能 ・〈目星〉 ・〈精神分析〉 ●推奨以外は秘匿らしい技能に職業技能を振って構わない。 ―――――――――――― ●NPC ・安倉津(あくらつ) 男?/20 歳代? 外なる神・ニャルラトホテプ。 この裏社会〈まち〉を支配する男性の姿を した彼はあなたに信仰を与えた。 最初こそこの男が彼の邪神なのかと疑っ たが、疑われたことが気に食わなかったの か本来に近しい姿を見せつけてきた。 〇安倉津との関係 本来の姿を見せたこと以外にも、彼の強大な力を見せつけられた経験がある。それがどのような出来事かはKPとの相談 の上、自由に決めて良い。 〇シナリオ内で既に決まっている安倉津との関係性 ・あなたは安倉津と同居している。住居は事ある事に異なる。 ────────────────── ──正しい形で廻りなさい 彼の目的は『この人間臭い街を守り続ける』事と、『長年を掛けて街全体をニャルラトホテプの信者にする』事である。 年齢は47。 性別は男性。 だが白髪の美青年の外見をし、酷く完備に笑った。 それも人外的な美しさではなく、人間らしい美しさ。 普通では無いものの、逸脱した風味ではない優しい美形、といった様子。 47の男が何故そんな容姿を持っているかと言えば、それは10年前に遡る。 年齢は37。 性別は男性。 商社の営業をやっている、同い年の妻を持ち、中学2年生、14の娘を持つ。 男は腕の立つ弁護士であり、金もある、コネもある、所謂勝ち組だった。 それ故に何に縋ることもなく、人並みの挫折を味わいながら、犯罪ばかりのこの街で金の舞い込む仕事をやっていた。 経歴から、地位から、立場から、優遇され、金が払える人間ならば、どんな犯罪を犯していても、揉み消す事も厭わなかった。 家は組織的な繋がりがあり、警察や裁判官にもその手を伸ばし、体でも金でも家族でも、自身の思うがままに動かした。 そのため、交渉よりは行動で場を支配していた人間である。 だが、彼は決してそれに妻や娘は巻き込まなかった。自分がいかに汚い事をしているかも話した事が無かった。 妻は妻で街と言うよりかは、街と外を繋ぐパイプラインのような役割をしており、中の人間よりも純粋な外の人間との関わりが強かった。 娘は街の外の学校に通わせ、決して魔の手が伸びないようにしていた。 彼女たちを守るのが自分の使命だと思っていた。 それが偶然、崩れ落ちることになったのだ。 その男はナイアーラトテップ、邪神だと名乗った。 それは、外から街へ布教しに来たとあるカルト教団の裁判だった。 理由は簡単だった、贔屓にしている裁判官の息子がその宗教にのめり込んでしまった。 それが気に入らなかった裁判官が、金を支払い、罪をでっち上げるように指示したのだ。 自分はその通り、情報操作をし、証拠を作り上げ、そのカルト教団を有罪にしようとした。 だが、そのカルト教団は邪神を崇拝する集団であり、かの神自身が気に入ってこの街に招待したのだ。 だが、この街に踏み込んだ狂信者の数は多くなく、結果的に街の人間に淘汰されて潰れていった。 かの神が手助けをしなかったのは、教団を追い詰めた男に興味が湧いたからか、そこまでの人間なら助ける必要も無いと感じたのか。真偽は定かではない。 だが、その晩、部屋に戻ると、月を背にして開いた窓に腰掛けた安倉津が居た。 一家の大黒柱である男は、助けは呼ばず、冷静に護身用のスタンガンに手を伸ばしていた。 彼はこちらに襲いかかってくる様子はなく、自分が神であると語り始めたのだ。 無論、彼がこの街を支配する邪神であると信じられる筈もない。鼻で笑う他無かったろう。 すると、安倉津は部屋の中に足を付け、本来に近しい姿を晒し出した。 心の底が一瞬冷え上がり、妻と娘に逃げるように叫ぶ。 だが、いつまで立っても反応する様子がない。 安倉津は言った。 自分は神である。 神を冒涜した男は、これから誰にも認知されなくなる。 声も届かない、触れない、世界から自分という存在が無くなる。 信じられなかった。 信じたくなかった。 だが、事実だったのだ。 思わず部屋を飛び出し、妻と娘を確認しに行くも、父親などまるで最初からいなかったように振舞っていた。 それから、男は誰にも認知されなくなった。日に日に正気は減っていく、生理的現象もなく、幽霊のようになっていた。 歩いても疲れない、感覚がない、有るのは視覚と聴覚くらいだった。 今まであった娯楽も、使命感も、全て消え去って壊れていく感覚。 涙が零れても、叫んでも、誰も自分が分からない。 車の前に飛び出しても、すり抜けるだけだった。 三年間までは、酷く疲れ果てた、一日一日が余りにも長かった。いつまでこの状況が続くのかと焦りを感じていた。 それから五年目までは、この状況を楽しむようになっていた、人が見ているテレビを見て、空虚な笑いを零したり、色んな場所を巡って、視界だけでも飽きぬようにしていた。 六年目、急に死にたくなった。 何をやっても意味が無いという行為が、絶望に変わった。誰とも話すことがない、無気力になって、聞こえない心臓の音の幻聴が聞こえてくるようだった。 七年目、人と話すようになった。 望めばぱっとそこに人が現れるのだ。それは母だったり、妻だったり、友人だったり、娘だったりした。彼らと、世界を巡ることにした。どこまでも、どこまでも、歩いて遠くに行けるような気がした。長い海も越えられる気がした。 八年目、これが自分の生き方なのだと思った。 九年目、 十年目、 ふと、あれから十年が経っている事実を知った。その瞬間、全てが崩れ落ちるようだった。こんな生活がいつまで続くのか、死ぬことすら出来ないのか。 何も無い瞬間が怖くて怖くて、先のない道が嫌で嫌で、結局海は渡らなかった。 それと同じだ。何も無い瞬間が来るのがたまらなく恐ろしい、先の無い道が嫌で嫌で、嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で。 最初の三年間と同じように、あらゆる方法で死を招き入れようとした。 無に成りたかった。鏡にも映らない自分の顔を忘れてしまう。自分の名前すらも思い出せなくなっていく。妻や娘の顔や名前も、薄れていく。全てが無に帰していると気づいた瞬間、自我というものが消えていく感覚。精神すらも透明になりそうな無気力。 そんな時に、自分の名前を呼ぶ声がしたのだ。 それは、それは 安倉津だった。彼が自分の名前を呼んだのだ。ずっと、誰も呼ぶことがなかった名前を。 その姿を見た瞬間、情けなくも壊れるように縋り着いた。 殺してくれとか、戻してくれとかじゃなく。 助けてくれ 助けてくれ 助けて 助けてくれ、と。 彼が何かを言って それから、必死で 助けてください、と連呼した。 もう自分を覚えているのは、彼しか居なかったから。自分がここに居る証明が出来るのは、彼しか居なかったから。 16歳の見た目。 青年の見た目。 男は生まれ変わることを許された。 相変わらず世界から存在は忘れ去られたままだが、新しい人間として世界に認知される事を許されたのだ。 自分は父母を数年前に無くしており、安倉津に引き取られたとして戸籍を塗り替えられていた。 以前の姿は誰も思い出さないし、思い出させてはならないものとして、折角ならばと自分を知らしめる存在として世に送り出した。 最初の方こそ気が動転し、ただの狂人のようにしか思われなかった。下手くそな勧誘だった。だが、こんな街だ、誰も精神病院送りなんかにしたりはしない。 だからチャンスがあった。男は自身の宗教の教えを細かく定め、今度は社会人として、宗教家として、正式な手続きをして世の中に踏み出した。 資金はもっぱら安倉津のものだったが、金だけ有り余って、暇をしている彼にとっては小石を蹴る程度の行為だろう。 代わりに、失敗したらどうなるかと脅しは受けたが、結果的に男は成功した。 偉大なる新興宗教の宗教家として町を呑み込んだのだ。 代わりに、ことある事に安倉津に同じような目に合わせられるのではないか、今度はもっと酷い目に合うのではないかと言う恐怖から何度も狂いかけたが、その度に安倉津に適当に治された。 そんな二度目の人生を送っている、その最中だった。まだ安倉津に頭を治されたのは一度だけで、宗教活動は一年目で漸く落ち着いた頃だった。ふと、妻と娘の様子が気になって仕方が無くなったのだ。それは強迫観念のように男にまとわりつき、ついに安倉に秘密で、妻と接触してしまった。 彼女の皺は増えていた。娘はもう独り立ちして何年も経っているようだ。 宗教家であり、初対面である自分にも関わらず、彼女は優しく受け入れてくれた。 彼女に嘘はつけなかった。宗教家であることも明かしたし、その上で人としての魅力を感じて話したいだけだと明かした。それが何故か彼女の信用に値したようで、カフェで二人集まり、よく話すようになった。 自分が生きるため、正常であるため、宗教を利用していただけなのだと彼女と触れる度に実感させられた。彼女を勧誘しようとはとても思わなかったからだ。 だが、それから一ヶ月が立とうとしている頃、何時も頼んでいるブラック珈琲を頼み、彼女はダージリンを頼んでいた。 すると、ふと彼女が言い出したのだ。 「こうして、毎日のように一緒にカフェに通っていた人がいて…。」 「その人も、ブラック珈琲を頼んでて。」 「あれ?なんで忘れてたのかしら、……私の……──」 冷や汗が、頬を伝った。安倉津に、思い出させては行けないと言われている、それ。思わず声を荒らげて、思わず動揺して、思わず焦って。 「やめろ!!“京子”!!」 叫んでしまったのだ。 彼女の名前を。 両手で自分の口を塞ぐも、もう遅い。 彼女が、彼女は、京子は、はっとした顔をして、 「あなた」 そう、最期に言い残して、自身の顔には真っ赤な液体が降り注ぎ、目の前には首のない女が居た。 彼との約束を破ったから、罰が下ったのだ。 その場に崩れ落ちるように倒れ、目を覚ましたら、安倉津がこちらを覗いていた。 彼は笑顔で自分を警察の元へ送った。 いくら人間でも、一瞬で目の前の人間の首を飛ばせるわけはなく、持ち物からもスタンガンしか出てこなかった事から、証拠不十分、不可解な事件として処理され、家に返された。 一歩一歩進む度に頭が熱を孕んでいく。一周まわって寒かった体は熱くなっていく。 恐怖が寒気を通り越して熱に変わっている。なのに寒い、寒い寒い寒い。 家に帰って、不格好な土下座をする。謝って、あらゆる罵倒を自分に浴びせて震えた。許しを乞うた。生きたかった、何故かは分からない。まだ彼の元に居たかった、何故かは分からない。 彼から与えられたのは、一瞬が一日に感じられるほどの、全身の苦痛だった。血管が爆発し、血潮が吹き出したようだった。 それ以上に、これ以上のことなんて簡単に出来るだろうに、そうしなかった彼が愛おしかった。許してくれたのだと思った。 そんな彼が 世界で一番好きなのだと気づいた。 彼が自分を必要としてるから生きたかったのだ。 彼が好きだからこそ、傍に居たかったのだ。 なら、他の理由は要らないじゃないか。 今年で、宗教活動は3年目だ。 誰よりも彼を愛している、好きだ、信仰している。彼から与えられる全てが恐ろしくて愛おしい。 酷い目に会いたくないのは本当だ。それに宗教を利用しているのも事実だ。だが、それ以上に…──── だから男は、安倉津が支配するこの町を正しい人間の欲で廻させ、そしていずれはこの町全土を彼の支配下に置くことが目的である。 ────────────────── 【真理今来教】 神は一では無く、然しこの神は人々の一である。 神は確かに複数居るが、人間にとってこの神を信仰しなければ災いが起きると教えている。 神の名はナイアーラトテップ。 古代エジプトで初めてその存在を認知され、その名は神、呪文、瞬間、満足を意味する。 地球が存在する前から宇宙に存在していると言われ、その生態は生物であるものの、宇宙から殆どの力を継承して、神として生まれたと言われている。 そして、その神は気まぐれに人々を見守り、その人々を気に入ったからこそ人は生きることを許されているとされている。 そのため、神のお眼鏡に叶わなかった人類は、悲惨な死を遂げ、魂は永遠の虚無を彷徨い苦痛を味わうと言われている。 神に気に入られれば、人としての本来の力を解放し、神通力を解放することもあると言う。神の心を掴めば呪文の一部も使えるかもしれないが、大抵は人間を超えない範囲で不可能を可能にする力を手にする事が出来ると言われている。 それは神が人間のバランスを崩さない故である。神は完璧な平等は望まないが、人間を超えた力も望まない。人は人であることこそ意味があり、今が一番正しい姿なのだ。 そのため、欲に塗れたこの街を神は気に入っている。神を信仰すれば、死後虚無に陥ることは無くなり、神に縋れば転生を叶えることも、神の一部になる事も可能である。だが、それには神を信仰した上で、神に気に入られなければならない。 人々は、神の像に向かい、土曜日に懺悔をする。この土曜日は、神が人々の感覚に合わせ、そう指定しただけであり、本来の暦は違うものとする。(本来の暦のカレンダーは別途販売している。)その懺悔と共に、自分の誠意を見せて神の気を引かなければ成らない。それは金銭であったり、食物などの捧げ物であることだろう。 神は絶対であり、捧げものが無くとも生きていけるが、あなたたちの誠意を形として見ている事だろう。 また、懺悔は謝罪ではなく報告である。神はあなた達の罪を娯楽としているため、謝罪する必要は無い。欲望も抑制も、貴方たちの善行も愚行も神は楽しんでいる。だが、懺悔とともに捧げものをすれば、より神はその様子を見てくれる事だろう。 神がより目を付けた人間には、神の香が与えられる。これは非常に人を幸福にする物質でできており、一時的な救済である。だが、一度摂取すれば、神の救済を求めて他の香などに手を出すと、反対に非常な苦痛が与えられる。 神が唯一つまらないとする人間の罪がある。それは諦めだ。軽い諦観や妥協なら構わないが、譲歩出来ない選択肢を通せなかった時、神の意向に反したとして罰が与えられる。 それは重ねる毎に大きくなり、三大欲求の抑制から、酷くなれば抵抗のある犯罪を要求される場合もある。 だが、その罰を消化した時、神はその抑制を神への忠誠と人間らしい行動として認め、楽しんでくれる。 罪は自分で報告する事が望ましいが、もしも隠し事をした場合は教祖によって指摘される。神の声を聞ける教祖に指摘された人間は、すぐさま罰を実行しなければならない。 懺悔で得を積む他に、死以外の自分の最も苦痛とする行為を果たし、その条件と数によって、昇進できる。神は人間の矛盾を好むからである。 昇進すればするほど、参加出来る行事や、真理今来教の管理を担ったり、神からの恩恵を与えられたりする。更に、教祖になる人間はその世代に唯一であり、次の世代の教祖も神からの救済が直接与えられるため、その地位を目指している人間は多い。 教祖は、その地位に付く前に神から審判を下されるものとする。それは心身ともに非常な苦痛であり、教祖は10年間の透明人間生活、存在の塗り替え、神の意向に反すれば過去妻であった人間の死という罰を受けたと宣言している。 だが、神を信じていなかった自分でも、罰を受けることによって生まれ変われた為に、人々は神を信じて改心すれば報われると謳っている。 反対に、ナイアーラトテップ様を愚弄する人間は、教祖直々に神通力によって罰が下される。 先祖や家族は関係なく、信じた人間だけが救われる。だが、関係がないと言っても彼らが神を愚弄する、又は真理今来教を辞めるように勧める事は許されない事である。 行事は様々あるが、その中でも大きく三つ取り上げるならば、自身の性欲を解放し、自分の指名した信者とまぐわい、内なる欲望を解放するパワーを手に入れるもの、自身の食欲を解放し、自分の指名した食事を食らいつくし、肉体的なパワーを解放するもの、自身の睡眠欲を解放し、自分の指定した時間眠り、起きても何もせず、精神的なパワーを解放するものがある。どれも、参加する前の3日間、禁欲しなければならない。 地位が高いほど、指名できる範囲は広くなり、反対に地位が低ければ、地位が高いものに指名を縛られなければならない。 信者は身体の何処かにナイアーラトテップの紋章の刺青を入れる、もしくは日頃から身につけているアクセサリーなどに紋章を入れる事が必須となる。だが、信者を招き入れるためには神の力を借りては成らないので、普段は隠すことが前提となる。 その為、普段から神の名前には力があるとされ、真名は隠された上で、普段は神、神様と言った言い方がされる。神は複数居るが、自分たちが進行する神は一で有るため、関係はない。気になる信者は千貌様と呼んでいる。 【補足】 ・教祖の過去は本当の事を語っている。不可解な首飛び事件も事実としてあるため、信じている信者は多い。 ・神の香は安倉津から与えられるSAN回復行為の際に得られる幸福感を人間の力で薬物化させたものである。使用すれば一時的にSAN1d10+10追加されるが、効果が切れたら1d10のSANが減る。これの試作中に2回ほど脳味噌を治されている。また、この香の効果は3〜6時間ほど続き、その後反動の離脱症状が起こる。別の薬物を同時に服用すれば禁断症状が起こると言われているが、それ自体は嘘である。 ・罪を重ねたものは安倉津に定期的に聞いている。爪楊枝減ったなくらいの感覚で教えてくれる。 ・ナイアーラトテップの神を愚弄した者を前にして、一時的に破壊の呪文が使える。これを使っている際の記憶はない。脳味噌にプログラム化されているようなもので、自分で使うことは出来ない。安倉津が自分で行くの面倒臭いなって思った時の為に自動bot化している。 ・3年間の活動を通して現在は19歳の外見。戸籍上中卒という扱いになっているが、知識は50歳。因みにその間に脳味噌を直された回数は6回。まだ遊べるドン! ・真理今来教会の今来は今来神、つまり蕃神として、宇宙から来た神の事を示している。 ・ナイアーラトテップの紋章はジョン・ディー版ネクロノミコン出典の外なる神のシンボルの一つの紋章である。教祖は左腹に刺青を入れた上でネックレスとして持ち歩いている。 ────────────────── 【詳細】 ●補足 宗教上では、古代エジプト語の和訳の為にナイアーラトテップと称しているが、安倉津が名乗ったのはニャルラトホテプである。 ●年齢について ニャルラトホテプを崇拝する一人の男、実年齢は50歳だが、現在は19歳の外見をしている。その為、19歳の人間が凡そ知らない事実も知っている。 自身の年齢はあくまで50歳という括りらしく、落ち着いた態度を取っているものの、長年発狂寸前の脳を修正され、頭が確実に可笑しくなっているため、それほど年上の威厳はない。だが、確かに子供らしい、ガキっぽい、といった様子は見せないように心掛けている。 ●特殊性癖ダイス 10年間の虚無を思い起こさせる度に気が狂いそうになり、邪神の一端に触れる度に恐怖を体が支配する。それが防衛本能からか、快楽に変わっていき、恐怖を感じることが悦びとなっている。それに加え、強い恐怖の後は安倉津が脳味噌を弄ってくれるという期待があるため、SANチェックに失敗し、2以上減ると強制的にPOW×3を振り、失敗した場合勃起する。 ●食生活と家事 身長は高いが身体が細い。余り食が口に入らないタイプで味もあまり感じて居ない。だからといって濃い食べ物も苦手。安倉津の食事を作る時は慣れているので下手な味付けにはならないが、それでも安倉津に味見をしてもらっている。 安倉津と暮らすうちに、彼の身の回りの事は全て男がやっており、元から家事に疎いわけでも無かったため、日に日に家事力が上達していっている。 ●薬物について 安倉津から与えられる多幸感を信者にも救済として与えるべきだと考え、同じく脳からドーパミンを分泌する効果を持つものを詮索した結果、薬物という結論に辿り着いた。 だが、ただの薬物ではあの快楽には足りず、満足しきれず、より人々が神の力を感じられるように、専門家の知識を借りながら製作したものである。 これ自体に名前はなく、「神の香」や「慈悲の香」と呼ばれている。薬として比べるなら、MDMAに近しい。 この薬品は自分と神のために奉仕してくれる信者への支配と感謝に使われる。無論使用すれば脳に多大な障害を与えるため、頻繁に信者に渡したりはしない。だがこの薬物の存在を教えることで、信者が他の薬物に依存して脱教しない抑制も含めている。 勿論、自分では全く使わない。使用したのは開発中だけである。折角治してもらった脳を破壊するなんてとんでもない。 ●教会について 最初はビルの中の一室を借りていたが、宗教内が大きくなってきてからは、信者から濾し取った資金で街の中に一つ教会を構えている。一般人も中の雰囲気を見ることが出来る。ステンドグラスが煌めき、シャンデリアが下がった全体が白を基調とした内装に成っている。 所々に施される装飾は、安倉津の好きな金色だ。 教会には様々な部屋があり、その中でも懺悔室にはニャルラトホテプを模した像がある。これを初めて見た人間はSANチェック1d3/1d5が起こる。 ●本 文才が特に秀でている訳では無いが、本を出版している。その本の大抵が身寄りのない子供たちに向けたり、薬物を止めたい人間に向けた本である。その本を手に取った人間が、真理今来教会に興味を持つ、と言った循環の一部となっている。 ●仕事 教会内で稼いだ資金を元に、孤児院を営んでいる。 その為、娼館で生まれた身寄りのない子供を引き取って信者の一部で世話をしている。 まだ孤児院ができて一年目な為、成果は出ていないが、将来的に彼らも信者になることだろう。 また、教会で扱っている薬物を横流しし、その薬物に依存して破滅した人間を教会内に引き入れたり、詐欺で資金を搾り取られた人間の復帰を手助けして信者として招き入れたりしている。 ●衣服 彼の服装は教祖としての正装である。黒い装束は宇宙を意味し、外套の襞はニャルラトホテプの職種を模している。黒いヴェールは神と同じ色の高貴な瞳を神以外においそれと見せていいものではないと思っているため、ヴェールを被っていない時はサングラスをかけている。その為、安倉津がその視線で他人を見る度に、人間に擬態しているから仕方ないとは言えど、形容しがたい悔しさのような感情が湧き上がってくる。 ●記憶 法律について覚えていない訳では無いが、必要が無いために法律に関する知識欲を失っており、幾度による脳改造によって知識が欠落している。だが弁護士時代から必要不可欠とされていた人を強引に納得させる口調は生まれつき染み付いているもので、変化は無い。妻と娘の顔も名前も完全に思い出す事が出来ない。だが、自分の名前は覚えている。 ●名前について 柳田亮哉(やなぎだりょうや)から篠守辺 真卍 (しのもべ しんばん)に名前も変えているが、何故自分の名前を覚えているかと言えば、安倉津からは皮肉のように、刻みつけた記憶を忘れるなというように、二人きりの時は“亮哉”と呼ばれている。誰も知らないその名前を呼ばれる度に、特別感に恍惚としている。 ●性格 非常に落ち着いた性格で、滅多な事では動揺しない。派手な服装にも関わらず、所々の所作に育ちの良さを感じる。自称は私、他称は貴方。自分が19歳の見た目なのをいい事に、危ないことがあれば大人を頼るふりをして押し付けている。態とらしく「およよ…」や「ふふふ」と言ったりするが、この外見なので似合うと思っている。安倉津の二人きりの時では絶対言わない。 ●安倉津への接し方 常に笑顔で、感激しても飽きたら無いように接する。彼から支配されたり恐怖を植え付けられたり、反対に慈悲を貰ったり、褒められたりするのが好き。完全に崇拝依存をしきっており、それは彼が嫌がらなければ一緒に寝るほどのスキンシップを求める。だが人並みの羞恥心はあるようで、自分からスキンシップを求める時は口調がどもったり、つまづいたりする。 ────────────────── 【公開キャラクターシート】 名前:シノ 性別:男性 年齢:19歳 APP:13 SIZ:15(182cm) 詳細(簡潔に): 「はい、“真理今来教会”の教祖シノと申します。本名では有りませんが、親しみやすいと思いますので、シノとお呼び頂ければ幸いです。」 「無理をして善行を積む必要はありません、この街は正しく回っています。私達は、この街を気に入った神の元生きているのですから。己を信じる事が、神に尽くすことなのですよ。」 「私は、神は、全てを許します。 あなたの心がさぞ叫んでいるのでしょうね、感情を解き放ちましょう。 自分に素直になれない可哀想な人、力を貸してあげますね。」 「私は神の側近ですので、貴方たちを赦す側に有るのですよ。もしかして、私が怒ると思っていましたか?およよ…心外です、私はこんなにあなたを受け入れようとしているのに。」 “真理今来教会”の教祖、シノ。 本名は隠している訳ではなく、聞けば教えてくれる程度である。 “真理今来教会”はここ3年で出来上がった新興宗教で有り、爆発的な勢いで街から信者を増やしている。 人々の感情を、本能を愛し、人間として正しい形である事を教えとして掲げている。 その為、街を循環させる事に抵抗感は一切なく、娼館の身寄りのない子供を自身の孤児院で引き取ったり、薬物を売人に売り付けていたり、詐欺師の使えなくなった名簿を買い取ったりしている。 だが、他の探索者に直接関わるような事は一切ない。 服装は派手だが、何時も一歩引いたような大人しい性格で、誰にでも敬語を使う。 「およよ」や「ふふふ」など可愛らしい語彙を使い、本人曰く、可愛いから普段から使うようにしている、のだそう。
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