タグ： 粉末 欲槽HO1

※『欲槽』HO1バレあり。 件 千尋（くだん ちひろ） 24歳　男　医学生 ベース▼ 外科医(2015) 学生のため特記採用なし。 技能(50%以上)▼ ・小型ナイフ：外科医なのでナイフの扱いに慣れてるはず。 ・応急手当：医師を目指しているのである程度できる。 ・図書館：勉強家なので本はよく読む。 ・目星：妹が誰かに知られないかいつも警戒しているので細かな異常にも気づきやすい。 ・製作（料理）：一人になってから生きるために勉強した。 ・説得：これで誰も家に来ないようにしている。 ・その他の言語(英語)：医学に英語は必須なので多少わかる。 ・医学：いつも勉強しているので身についている。 ・心理学：誰に対しても一応疑いはする（人間不信ではない）。 ・薬学：医師になるために必要な知識のため。 特徴表▼ 2-1 手先が器用 4-8 大切なもの 　⇒1d6=50P（精神分析、小型ナイフ） 外見▼ 黒髪短髪で深淵のように黒い目が特徴的。 顔は整っているがあまり自信がないためか褒められても軽く笑って返される。 大学内では常に白衣を着ているが普段は全身黒い服を着て黒マスクをつけている。黒が好き。 休日になるとピアスを開けているのでつけていたりする。 表情はそこまで暗くないが、どことなく近づくなオーラが出ているので近寄りがたい。話しかけるならばごく普通に対応する。 性格▼ とても自虐的。陰キャ。 自分が醜くてたまらないのか、喋れば自分を下げることしか言わない。ただこれは自然と口から出てしまうものであり、本心であるかどうかはわからない。 優柔不断で選べないため何かを選ばされると、いつも残り物を貰っている。決断するにおいて自分の意見に自信がない。 初対面の人とはポツポツとしか喋れない、本当は仲良くなりたいけれど何をしゃべったらいいのか全く分からない。 本当は喋ることが好きで人といることが一番安心する。 人物▼ 某有名大学の医学部へ通う現在3年生。昨年事故に遭い、リハビリのために1年留年した。 手先の器用さを生かし外科医を目指している。勉強熱心で努力家。 昔見た医療ドラマの医師に憧れてこの職を目指すことにした。家族にもたくさん応援されて3年の浪人の後21歳の時に無事入学。それから一人暮らしを始めた。 内向的な彼の性格を理解していたのは数人の友人と家族のみで、彼にとってその数人は宝のようなものであった。 彼は医師になるためにたくさん勉強した。家族の期待は大きかったがその分彼の背中を押した。 しかし、1年前家族は旅行先で事故に遭い自分だけ生き残った。そのショックは大きなもので、彼は数か月の間聴力を失った。その後遺症なのか、以前よりも聴力が弱まったため集音器を常に装着している。周りの人間たちには補聴器を勧められたが、そんな高いものを買うわけにはいかないと断った。 さらに事故により彼が負ったものは他にもある。右足の欠損と心の傷だ。 右足は事故当時瓦礫に挟まれて長い間抜け出せず膝から下が壊死してしまったため切断し、義足を装着することになった。この費用は親戚が持った。 心の傷は「独居恐怖症」で、彼は事故以来一人でいることを酷く怖がるようになった。一人でいることがとても怖いため、学内でも常に友達と行動し、家に帰るまでは階は違うが同じマンションに住んでいる友達と帰宅し、家に帰れば《妹》がいる。これで彼の生活は成り立っている。 事故後の詳細▽ ・聴力障害 ⇒集音器を装着している。 ・右足の義足 ⇒親戚が用意した。まだ慣れない（DEX9）。手先は器用である。 ・独居恐怖症（基p.142） ⇒事故当時目の前で家族が死に、自分一人だけ取り残された時間が長かったため一人を怖がるようになった。 一人にされると冷静な考えが出来なくなり極度の発汗、震えなどが起こる。 家族の名前▽ 父：裕介（ゆうすけ）享年48歳 母：英美里（えみり）享年49歳 妹：澪（みお）享年18歳 過去▼ 幼い頃から引っ込み思案だった。それに比べて妹は外交的で、「お兄ちゃんも一緒に遊ぼう」と手を引いて外へ連れ出してくれた。 父も母も穏やかで優しくて、怒られる時はあったけれどとても幸せだった。自分は恵まれている、ずっとそう思っていた。 両親はいつも「常にだれかと関わる時は自分に置き換えて考えなさい」と言われていた。だから、自分が嫌だと思うことは誰にもしなかったし、自分が嬉しいと思うことは他人にやってみせた。ただ、内向的だった彼はそれをするのに時間が必要だったがそのお陰で友達はできた。 優しい両親、明るい妹、信頼できる友人。幸せだった、あの時は。 1年前にすべては無くなった。 あの日は両親の結婚25周年記念で家族で旅行に行っていた。勉強に追われた毎日を過ごしていた彼にとって家族と会うだけで癒しになるというのに、旅行となればそれはもうたまらなく嬉しい事であった。 父親の運転で旅行先へ向かう。人通りの多い道から段々と少ない道へと変わっていき、気づけば山道へ入っていた。夕方の薄暗い道をうとうとしながら車に揺られていた、その時。父親が大きな声を上げてクラクションを鳴らす。その音に全員がハッとした瞬間、目の前のカーブから勢いよく車がこちらへと迫ってきたのを視認した。次に感じたのは右側からの激しい衝撃、そして、車体が左へと傾き……浮遊感。何が起こったのか理解しようとした時には重力は下へ下へと向いていた。落下する車内で泣き叫ぶ妹、血まみれで動かない父親、助手席から父親を抱きしめる母親。やがて車体は木々をなぎ倒し地面に墜落した。 一瞬、気を失っていた。目を開くとそこには家族がいた………家族の、遺体がいた。崖から落ちた車体はひっくり返って潰れていた。父親は頭から血を流しガラスが体中に刺さっていた。母親はそれを抱きしめるようにしているが手足は異様な方向へと曲がっていた。妹は潰れた車内から上半身を出し、彼に車体と共にもたれかかるようにして全身を真っ赤に染めている。そして、うっすらと目を開くと最後の力で「お兄ちゃんだけは助かって良かった」と告げるとそのまま動かなくなった。そこで気づく、隣に座っていた妹は落下し墜落するまでの間に彼のシートベルトを外して外へとつき出したことに。とはいえ彼も全身が痛んだ、特に右足はしっかりと車体に挟まれており抜けない。でも、それでも、一番のショックは目の前で家族が死んだことであった。助けを呼ぶにも、手段がない。ここから動けない。自分は目の前の妹くらいは救える術を持っているはずだと上着を脱いで止血を試みたが上着が赤に染まっていくだけでそれ以上は何もできなかった。 声が枯れるくらいに大きな声を出して助けを呼んだ。ぶつかってきた車がいるんだ、きっと救助隊が来てくれるはず、そう信じて。しかし、彼が救助されたのは2日後だった。 加害者はぶつかった後怖くなってそのまま逃走していたのだという。人通りが少ない道故、ガードレールが不自然に壊れていることに気づいた人が事故の翌々日彼ら家族を発見し通報。また不審な凹みがあるといった通報により犯人も逮捕された。 一人でいる時間は長かった。叫んでも、叫んでも誰も来ない。木々の騒めき、野生動物たちの鳴き声、時々通り過ぎる車の音。それらは段々と耳に届かなくなっていく。気づけば彼の耳には何の音も通さなくなっていた。空腹、口渇、ぼやけた視界、虚無の中意識を手放した。 目が覚めるとそこは病院で、身体を動かそうとした時に右膝から下がなくなっていることに気づいた。驚き声を上げた。しかしその声は聞こえなかった。辺りを見渡しても個室なのか、誰もいない。彼にどっと不安が襲い掛かる。 彼が事故後初めて発した言葉は、「一人にしないで」だそうだ。 妹について▼ 実家の整理も終えやっと自宅に帰った時に突然現れた。しかし一人でマンションへ戻るのが怖かったため、奇妙な存在ではあるが受け入れは早かった。 幼児のような言葉を話すが生前のような反応が返ってくることから生前と変わらない感じで接している。 彼女がいるから”一人ではない”。 ◇詳細 件 澪（くだん みお）享年18歳 162cm 女 高校3年生 将来の夢は看護師になって兄と一緒に働くこと。 社交的で友人が男女問わず多い。人気者。 兄が大好きで大好きすぎて恋人を作らない。（兄が彼女を連れてきたときはかなり拗ねた） 黒髪ロングの黒目で見た目は清楚、喋るとギャルっぽい。 イメソン▼ 喋り方等▼ 一人称「俺」 二人称「アンタ」 タメ混じりの敬語 通過シナリオ▼ 『欲槽』23.3.29 生還 秘匿▼ ▼HO1 公開HO：あなたは将来有望な医大生だ。 ▼秘匿ＨＯ あなたは昨年家族で旅行中、事故にあって自分自身以外の家族全員を亡くしている。 そしてその時から代わりにあなたには化け物の≪妹≫ができた。 ≪妹≫は生前の妹に見た目が瓜二つの化け物である。詳しい生態は知らない。 常日頃は浴槽の中で過ごしており、あなたに対しては非常に友好的な態度で接してくる。それこそ生前の妹のように。 彼女は今のあなたにとって愛しい家族のようなものであり、また最近の悩みの種でもある。 あなたの秘密は≪妹によく似た化け物を自室の浴槽に匿っている≫ことである。 ◆≪ＰＣ≫について ・あなたは現在、遠縁の親戚から援助を受けながら近辺でも有数の大学医学部に通っている。 ・あなたは事故のリハビリをしていたため、一年留年している。 ・また事故後、自身の記憶に少し不鮮明なところがあることに気付いている。 ・両親と妹の名前はＰＬが自由に決めてよい。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ◆≪妹≫について ・見た目は生前の妹と寸分違わない。 ・基本的に自宅の浴槽の中で一日のほとんどを過ごしている。 ・彼女と初めて出会ったのはリハビリ中、事故から３か月ほど後のこと。 ・それ以降あなたは妹に瓜二つの彼女に何ともいえぬ不可思議な感情を抱き現在はとにかく他人にその存在を知られぬように匿っている。 ・彼女はほとんど言葉を発することはない。穏やかな微笑みを浮かべていることが多い。 ・言葉を発す場合は「あー」や「うー」といった、幼児のように単音を発する。 ・またある程度はあなたの言葉の意を解す （例としてあなたに叱られると悲しそうな顔をする等の反応が見られる）。 ・あなたに対しては非常に友好的で甘えるような仕草をすることも多い。 ・妹は浴槽内に布団やぬいぐるみといった私物を持ち込んでいる。 ・妹が浴槽部分を占領しているため、あなた自宅で風呂を使うことができない。そのため入浴については銭湯や学校のシャワールームなどを使用している。 ・妹の主食は主に生肉。 ・加熱処理など調理の施されたものや味付けなどをしたものは嫌がるか最悪吐き出してしまう事が多い。 ・またその姿かたちからは予想もつかないほど非常に大食いである （平均的な成人男性の一日の摂取量の３倍ほどを一日で消費する）。 ・出会ってから次第にその量は日ごとに多くなり、最近ではあなたの生活費やバイトの資金を全て充てても食事が賄えなくなってきた。 ・そのためあなたはこっそり大学の備品（実験用動物や廃棄される医療廃棄物）の中から可食できそうな部位を盗んでは彼女に与えている

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