タグ： 薊猫(あざみねこ) ロスト

◆月曜日 私→夜空・キルル・スターニア ルームメイト→オリー 仲間たち→ケイト・ニコ・マリ・リィ・ペネロペ ケイト→目の見えない？子 ニコ→地図をくれた。草とかお花が好きみたい。 マリ→図書室にいつもいるらしい リィ→木の上にいた子。ちょっと棘があるけれど、お風呂の事とかも教えてくれた ペネロペ→二人で一人らしい ご飯は昼はセルフ。夜は一緒。 ◆火曜日 マリは夢を見せたりする病気なんだって。 私達の歓迎会と治療の始まるマリのお別れ会を兼ねてみんなでケーキを焼いた。 美味しかった！ ケイトのピアノに合わせてペネロペと踊ったりしたの、楽しかったなぁ。 せっかく仲良くなったのにもうお別れなのは寂しいけれど、ずっとお友達！ここから出たらまた遊ぼうね。 たくさんいろんなことして疲れたからおわります。ねむい。 ◆水曜日 マリが死んでしまった。 よくあること、なのかなぁ。 不思議な日記を見つけた。 過去に私と似た人がいたらしい。 この場所のこと、気になる。みんなのこと気になる。メイドのロージーって人は帰ってきたらしいけど、他の出ていった子どもたちの事はわからないらしい。 病気って、なんなんだろう。 ここを出たらどうなってしまうんだろう。 ◆木曜日 今日は本を探しに行ったけれど雨で暗くて何も見えませんでした。 雷、雨、停電。ペネロペの病気が関係するらしく、不思議な現象が起きました。オリーがいなくなった時、怖かった。 ペネロペは怖がってた。苦しんでいた。 外の世界に戻りたくないらしい。 私には、わからない。今までどうやって暮らしていたのだろう。帰る場所はどんな所なのだろう。家族は？友達は？いたのだろうか？ 外の世界が怖いかどうかも、私は知らない。 帰りたいのか帰りたくないのかもわからない。 知りたい。 ◆金曜日 昨夜は皆で寝た。 オリーの具合が悪そうに見えるのが少し気にかかる。 朝からニコも将来の事に悩んでいるようだった。 ペネロペやリィが昼ごはんを作ってくれたり、一緒にかくれんぼしたり。大好きなお友達に囲まれてとても幸せ。 でも宝箱の中に不思議な事が書いてあった。図書室で不思議な本を見つけた。また気になることが増えた。 この幸せな日々の先に何が待っているのか、私ははっきりさせたいと思う。 ◆土曜日 ケイトもニコもいなくなってしまった。 一緒に居られて二人は幸せだったのかな？ オリーが倒れてしまって、私はここに来て初めて自分の昼ご飯を作った。上手くいったけれどオリーが作るご飯の方が美味しいと思う。 ボートに乗って池の向こうへ。オルゴールを口ずさむオリーはとても綺麗で、記憶がないはずなのに懐かしいと感じた。もし病気が治ったら、故郷に私もいつか遊びに連れて行ってほしいと思う。 リィもペネロペも凄く優しい。みんなと過ごす日々は楽しい。 新しい子はどんな子なんだろう。 あの宝石箱の部屋の話とかどこか気にかかる所もあるけど、また明日。 ◆日曜日 宝石箱に行った。 本当の事を知ってしまった。 ずっと前から私はここにいたこと。 私一人が罪を忘れてしまっていたこと。 オリーは死んでしまうんだって。居なくなってしまうんだって。 命を賭けてもいいって思ったけど、振られちゃった。 私がここにいたこと。オリーがここにいたこと。友達になったこと。 忘れたくない感情が、思い出があったこと。 全部忘れてしまうことが、悲しい。 でもみんなが居てくれる。 こんな時でもご飯は美味しくて、お腹はすいて、そして朝は来る。 笑ってみんなとはじめましてをもう一度。 よぞら ずっとこれからも永遠に友達。 　　　　　　　　　　オリー

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