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　鳥の形をした怪物。 　頭の上半分は欠損し、足は１本のみ。わずかに残す人の面影は不気味に笑う。 　また、普段はヒトの形を模している。 　どうにも古い洋館の主であるのだとか。 　しかし、その屋敷は鳥かごで溢れているし、当人の姿は執事のそれだ。何もかもが少しずつ違う。その違和感はじわじわと感じられる。 　人としての言動は至極普通である。 　ただし、やはりどこか価値観の相違があるだろう。 　生まれはとある工場。大量生産された羽ペンの中に不思議なものが混じった。 　書いたことが現実になる羽ペンだ。 　ただ、やはりそれをうまく使えるものはおらず、大抵は大きなトラブルに巻き込まれ、羽ペンを紛失している。 　最終的に羽ペン自体が形を変え、自分の力を使うようになった。 　鳥かごは鳥を飼育するだけでなく、頭の上半分を保存するための容器、小さな世界がそのまま入っていることも。 　どこにも行けて、大体のものを見れて、触れられる。だからこそ、誰かの内から突然湧いて出てきたものがとても興味深く、大切にしようと思っている。

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