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変わり者の画家。デジタルアートから油絵、3Dアートまで幅広い作風を持つ。 からりとした気の強い性格で、豪快で涙脆い。好奇心が非常に旺盛で、自分が気になるものにはすぐに首を突っ込む癖がある。 兎にも角にもじっとしていられない性分で、思い立ったことはすぐさま実行に移す。余りにも自己中心的で横暴とも言える行動の数々から変人扱いされることも多々あるが本人は気にしておらず、むしろ「この"完璧"が溢れている時代に型に嵌った行動なんてしていられないだろう」と開き直っている。 幼い頃に浮気が原因で両親が離婚し、父に引き取られた。仕事で多忙だった父に変わり画家の祖父に面倒を見られることが多く、その真似事で絵を描き始めた。エルが中学校に上がる前に祖父は病気で亡くなったが、床に伏している間に「AIが人間を越えることに恐怖を感じている」「自分たちのような芸術家が淘汰される未来が恐ろしい」とぽつりぽつりと言葉を零していた。エルに向けての言葉では無く、ただ1人の画家が不意に零してしまった弱音だったが、当時既に絵を生業とすることを志していたエルには他人事では無かった。 エルが生まれた頃にはAIが共にいるのが当たり前だった。料理も道の整備も勉学を教えることも、それこそ芸術だってロボットが行うことも何ら不自然では無かった。人間ができること、人間にしかできないことなんてほんの一握りだった。不安感を抱く祖父の気持ちも理解できた。そもそも芸術なんて上を見上げればキリがない修羅の道だ。ただでさえライバルが多くいる中で"完璧"なAIが台頭してしまっては、画家の存在意義すら危ぶまれてしまう。 だけど、だとしても。 自分は、伽藍エルは世界に1人だけ。己の作風の模倣だってAIは出来るだろう。より高度な技術を使い芸術的だと呼ばれるような絵だって描ける。それでも、エルの作品はエルの手でしか生まれないのだ。 エルは修羅の道を駆け抜けることにした。下手くそだってなんだって良い。世界に求められなくったって構わない。ただ、見さえすればいい。自分の手によって生み出された最愛の作品を、ただの一瞬で良いからその網膜に焼き付けろ。それだけでエルは満足だ。 中学卒業後すぐに憧れの画家数名に突撃し懸命にコネクションを作り、資金を集めながらやがて自分のアトリエを持つことができた。まだまだ名が売れてない若手だが、多少ファンはついている。金は無いものの自由に絵を描きながら日々を楽しんで生きている。 ある日、【NEO】の発表を目にしてから"完璧ではない"と言う今までのAIと異なる点に惹かれ、何度も何度もテスターの応募に申し込んだ。何度も何度も落ち本社に殴り込みと言う名の抗議をしに行ったこともあったが、仕事場を一新するためにNEOTOKYOに引っ越す際に悲願叶って当選した。 さぁて、お前はどんな個性を見せてくれるんだろう！ 好きな食べ物はグレープ味のガム。趣味はグラフィティアート、人間観察、旅行。 モチーフはブルートルマリン。名前の由来は別名のインディゴライトより。石言葉は「芸術的センス」。 誕生日は10月12日。 「オレは伽藍エル、画家だ。ははっ、美人が出てきて驚いたか？惚れんなよ〜？」 「あっはっはっ！おっまえ面白いな〜、お前がうちに来てくれて良かった！」 「もう家族みたいなもんだろ？そんな気張んなって」 「オレはオレにしか描けないものを描く。それだけだ！」 ♪Paintër/halyosy

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