タグ： ソプスク HO3 HOネタバレあり

ベース：『看護師』より 【化学】【応急手当】【説得】【心理学】【聞き耳】【目星】「生物学」を【医学】「薬学」を【精神分析】に置き換え 「私のことを愛する人なんて誰もいない…そう思っていた。」 「でもあの子だけは私を見てくれた。私を愛してくれたの。」 一人称：私 二人称：○○さん、ちゃん 保健室の先生。人に寄り添いたくて養護教諭の職についた。 幼い頃に両親が離婚し父親と過ごしていた。 愛されていなかった訳ではきっとない。それでも、父子家庭で仕事の忙しい父親とは多くを話すことはなかった。 毎日誰もいない家に帰っては、貰ったお金でひとり夕飯を食べる日々。 学校でも大人しく、目立たないような生徒だった。 そんな父親が中学生の頃急死してからは、親戚の間を転々としてきた。 実感が湧かなくて、悲しむ暇はなかった。 ｢大人しくて良い子ね。｣ 周りの大人はよくそう言った。 人はみな、仮面を被り、取り繕う。 『何故引き取らなきゃいけないのよ！ウチは小さい子供がふたりもいるのよ！？』 『息子はいま大事な時期なんだ。正直面倒をみていられない。今まで見てきたんだから、頼むよ。同じ親戚だろう？』 大人達が裏でそう話しているのを知っていた。 自分は余所者で、いらない子。 良い子でいなければ。最低限、迷惑など、かけてはいけない。 高校に行かせて貰っているだけ感謝しなければいけない。 学校でも、そうだった。 友達がふたりいた。一緒に歩いているのに、いつも友達2人ではしゃいでいる。 話を合わせようとしても、話についていけない時がある。 もう一人の子は、友達が学校を休んだら何も言わずともノートを見せているのに、自分が学校を休んでも、自ら言うまで何もなかった。 友達のひとりがトイレに行った時、当たり前のように待っていたのに、自分が行った時は先に行ってるねと言われてしまった。 気にすることではないのかもしれない。 けれど、そんな些細な出来事が気になってしまう。 自分は、必要なのだろうか？ 私と彼女達に、一体何の違いがあるのだろう？ 何故、あの子は必要とされて、私は必要とされない？ どうすれば、良いのだろう。 好かれるために、ただ微笑む。優しくあろうと思う。 それでも、時々思ってしまう。 (あぁ、私は空気…まるで空気ね。誰も私のことを見てくれない。私なんていてもいなくても変わらないんだわ。) 結局その友人達とはそれっきり。 転校して、それ以来何も連絡はない。 一時期いた学校で、転校早々ソフトボール部に誘われたことがあった。 人数が足りなくて、廃部の危機らしい。 必要とされたことが嬉しかった。誘われた以上、役に立ちたい。 そんな思いで必死に練習を頑張った。 みんなと大会に行きたい。今までなかった経験に胸が弾む。いつまでこの学校に残れるかは分からないけど、できる所までいきたい。 でも、部室に入ろうとしたある時、聞いてしまった。 「あの子、ダルくない？ウチらってそーゆーのじゃないじゃんw」 「だよね〜、ゆるーくいって、ゆるーく楽しめれば良いのに。空気読めってのw」 「それな〜。誘う子失敗しちゃったわw」 あぁ、やってしまった。 自分一人で、舞い上がってしまっていた。 それを聞いてから、練習に力をいれなくなった。 部室に置いてあったトランプなどをやろうと提案した。 これがきっと、正解だったのだ。 その学校も転校して、それっきり。 彼女たちは別れを惜しんでくれた。 けれど、取り繕った顔に、言葉に思えてしまった。 ずっとずっと独りだった。 誰も自分のことを愛してくれない。誰かの唯一無二の存在になんかなれない。 諦めきっていた。そのはずだったのに。 「私も先生のことが好き。」 そう、言ってくれたから。 彼女の名は、美影 杏。 彼女はよく保健室に来た。 家庭の事情を聞き、学校でのことを聞き、彼女の気持ちに共感した。 いつからだろうか。 何度も会っているうち、無意識に目で追ってしまう。彼女がどうしているか気になってしまう。 彼女のことを考えるだけで、胸が高鳴る。 ――あぁ、私は彼女のことが好きなのか。 初めての感情だった。 でも生徒と教師。そして女同士。 バレてはいけない。誰にも気付かれてはいけない。 それに、自分のことを好きになる人なんているわけない。 それでも想いは募っていった。 こっそり彼女のことを調べたり、写真をとったり、アルバムを作ったり。 こんなことやってはいけない。頭では分かっている。 バレたら、嫌われてしまう。 教師としての立場もなくなる。それでも。それでも、止められなかった。 ある時、撮っていた写真のアルバムを見られてしまった。 どうしよう、嫌われてしまう…！それだけはいやだ！ こんなことをやっていながら、そう思ってしまう。 これは違うの！証拠も出ているのに否定する。 だけど、彼女は。 こんなにも私を見てくれて、想ってくれて嬉しいと言ってくれた。 思ってもいなかった言葉をくれた。 「こんな...こんな私で、良いの？」 自分を愛してくれる人がいるとは思わなかった。 本当に？本当なの？ 私を、愛してくれるの...？ その日から、彼女のことが更に大好きになった。 本当は、分かっていた。 諦めたフリをしていたけれど、心の奥底では愛を欲していたことを知ったから。 唯一無二の存在。嬉しくて、嬉しくてたまらない。 時には彼女と身体を重ね合った。 幸せだった。なのに。 彼女は自殺してしまった。 突然だった。 どうして...！？なぜ死んでしまったの！？ あの子が私の全てだった。 あの子がいない人生なんてもう考えられない。 でも、あの子が私に相談することもなく自殺するなんてありえない！ そうか、誰かに殺されたんだ…自殺にみせかけて。 きっとそうだ、それしか考えられない…。 「原因を突き止める。そして、私がこの手で...。」 「待ってて、杏ちゃん。私もすぐにそっちに行くから。」 性格:自己評価が相当低い。 自分のこと愛してくれる人なんていない。そう思っていたからこそ、誰かを好きになったこともなかった。初めから同性愛ではない。好きになれば男性でも。 好きになった人がたまたま女性であり生徒だっただけ。 保健室の先生になったのも、本心では人に必要とされたかったからである。 (お互い愛し合っていたと信じたいからこそ、彼女が自分には相談したくなかった、出来なかったかもしれないという可能性を否定してしまい、そう考えることが出来ない) ■HO3 「HO③先生は優しく話してくれる」 ・あなたは保健室の先生です。 以下、秘匿内容 ▼過去 あなたの両親は幼い頃に離婚しており、中学生の時に自身を引き取った父親を亡くしています。元母親とは連絡が取れず、父方の親戚を転々とし誰の愛情も受けず、誰にも心を委ねることができず孤独の人生を歩んできました。いつか誰かを心から愛し、誰かに心から愛されたいと思っていました。 ▼自殺した生徒について よくあなたがいる保健室に来ていた生徒です。そしてあなたはその生徒と「生徒と教師」以上の関係を持っていました。彼女もあなたと同じで両親の仲が悪く家庭で居場所が無いと話していました。HO①先生が担任のクラスでも、HO②先生が顧問の部活動でも居心地が悪いとも話していました。あなたは本人から聞いた事なら彼女の事について様々な事を知っています。 ★精神分析+50% 美影が話す事柄なら彼女の様々なことを知っています。 ●家族について ・父と母がいる。兄弟のいない一人っ子。 ・両親共、自分に興味が無いように感じる。 ・両親が離婚して、どちらかに引き取られ るくらいなら、HO3 先生と一緒にいたい。 ●クラス・部活での居心地の悪さの理由 ・大体そんなもんだと思うけど、自身がい てもいなくても関係ないって感じる。 ・教室や部活にいるよりずっとHO3 先生の いる保健室にいたい。 ●HO1.2 について ・HO1 は目が怖いけど、とても良い先生。 ・HO2 はいつも素敵な笑顔の先生。

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